建築中の雨で木材にカビ|リスクと除去実例
2026/08/31
建築中の雨で木材にカビが生えたら?放置するリスクと、木材を削らず除去した実例
上棟したばかりの家。雨に濡れた柱や梁が、黒ずんできた
家を建てている途中、上棟の前後で雨が降り、構造材が濡れてしまった。しばらくして現場を見ると、柱や梁、合板に黒っぽいカビのようなものが浮いている——。「これから何十年も住む家の骨組みに、カビが。大丈夫なのだろうか」。そんな不安を抱えて、福岡県内からご相談をいただくことがあります。
木造住宅の建築では、屋根がかかるまでの間に、構造材が雨に濡れることは珍しくありません。そして、濡れた木材は、条件がそろうとカビが発生します。カビバスターズ福岡です。建築歴30年の大工として、木材のカビがなぜ起こるのか、放置するとどんなリスクがあるのか、そしてどう対処したのかを、実例とともにお伝えします。
目次
建築中の木材に、なぜカビが生えるのか
木造住宅の建築は、基礎を作り、柱や梁を組み上げ(上棟)、屋根をかけ、壁を張っていく、という流れで進みます。このうち、上棟から屋根がかかるまでの間は、構造材が雨や外気にさらされます。
木材は水分を吸いやすい素材です。雨に濡れると水分を含み、乾きにくい部分では湿った状態が続きます。木材の表面にはカビの栄養となる成分もあり、湿度と温度の条件がそろうと、濡れた木材にカビが発生します。特に、梅雨の時期や、雨の多い季節の建築では、木材が濡れる機会が増え、カビのリスクが高まります。
一定の雨濡れは、木造建築では起こり得ることです。問題は、濡れてカビが生えた木材を、そのまま放置してしまうことです。
木材のカビを放置するリスク
木材に生えたカビを、「そのうち乾く」「表面だけだろう」と放置すると、次のようなリスクがあります。
1,カビが内部へ、そして広がる
木材の表面に見えるカビは、放置すると木材の内部へと根(菌糸)を伸ばし、範囲を広げていきます。時間が経つほど、除去が難しくなります。
2,木材の腐朽につながる
カビが生えるような湿った状態が続くと、木材腐朽菌が繁殖し、木材が腐り始めることがあります。腐朽が進むと、木材の強度が落ち、住宅の構造そのものに影響します。家の骨組みは、長く安全に住むための土台です。
3,壁を張ると、見えなくなる
建築が進んで壁を張ってしまうと、カビの生えた木材は壁の内部に隠れてしまいます。そうなると、後からカビに気づいても、壁を壊さなければ対処できません。建築中に見えているうちに対処することが重要です。
4,入居後のカビ・においの原因に
構造材に残ったカビが、入居後に室内へカビ臭を出したり、壁の内部で再びカビが広がる原因になったりすることがあります。
だからこそ、建築中に木材のカビを見つけたら、壁を張る前に、しっかり対処しておくことが大切です。
木材のカビに、塩素系のカビ取り剤は使えない
木材のカビを取ろうとして、市販の塩素系カビ取り剤(カビキラーやキッチンハイターなど)を使おうと考える方がいます。しかし、木材への塩素系の使用は、おすすめできません。
塩素系のカビ取り剤は、強いアルカリ性で、木材を変色させたり、傷めたりします。また、木材の内部に染み込むと、洗い流しが難しく、成分が残ってしまいます。構造材のような大切な木材に、素材を傷める薬剤を使うのは避けるべきです。
では、どうすればいいのか。当社では、木材を傷めずにカビを除去する方法で対処しています。
MIST工法で、木材を削らずカビの根元を除去した実例
今回、建築中の雨で構造材にカビが発生した現場で、当社が行った対処をご紹介します。
当社では、素材を傷めずにカビを除去するMIST工法®を採用しています。この工法は、カビ取り専用の液剤を、刷毛(はけ)で直接カビに塗るだけで、カビの根元まで除去できるのが特徴です。
木材のカビを取ろうとすると、削ったり、サンダーで表面を落としたりする方法もありますが、それでは木材が痩せてしまい、構造材の場合は強度への影響も心配です。MIST工法は、木材を削らずに、専用液がカビの根に作用して分解・除去します。だから、木材の寸法や強度を損なうことなく、カビだけを取り除けます。
ゴシゴシ擦る必要もないため、木材の表面を傷めません。構造材のような、住宅の強度に関わる大切な木材のカビ取りに適した方法です。
施工後|元のきれいな木材に
施工後の木材が、こちらです。ご覧の通り、カビで黒ずんでいた木材が、元のきれいな状態に戻りました。
木材を削ることなく、カビの根元まで除去したことで、構造材本来の強度を保ったまま、カビだけを取り除くことができました。これから壁を張り、長く住まわれる家の骨組みを、健全な状態にしてから次の工程に進めます。
建築中に木材のカビを見つけたときは、「削って落とす」「塩素系で漂白する」といった木材を傷める方法ではなく、木材を守りながらカビの根まで除去する方法を選ぶことが、家の寿命を守ることにつながります。
建築会社の方・施主の方へ
建築中の木材のカビは、施工会社の方からのご相談も、施主(建て主)の方からのご相談も、どちらもお受けしています。
施工会社の方であれば、「引き渡し前に構造材のカビをきれいにしておきたい」というご要望に対応します。施主の方であれば、「建築中に木材のカビを見つけて心配」「施工会社に相談したが対応に納得できない」といった場合に、第三者の専門家として、カビの状態を確認し、対処方法をご提案します。
当社は建築歴30年の経験があり、木材や構造への理解があります。カビの状態を見極め、木材を傷めずに除去し、必要に応じて真菌検査でカビの状態を数値化することもできます。
建築中の木材のカビでよくある質問
建築中の木材のカビについて、よくいただく質問にお答えします。
Q. 上棟のときに雨に濡れました。カビは必ず生えますか
必ずではありません。濡れてもすぐに乾けば、カビが生えないこともあります。問題は、乾きにくい部分で湿った状態が続く場合です。木造建築では一定の雨濡れは起こり得ることで、多くはその後乾燥します。ただし、カビが見えてきた場合は、放置せず対処することをおすすめします。
Q. 木材のカビは削り取ればいいのでは?
削り取る方法もありますが、木材が痩せてしまい、構造材の場合は強度への影響が心配です。また、削っても根が残れば再発します。MIST工法なら、木材を削らずにカビの根元まで除去できるため、寸法や強度を保てます。
Q. 建築会社が「乾けば大丈夫」と言っています
乾燥で表面のカビが目立たなくなることはありますが、カビの根が残っていれば、条件がそろえば再発します。特に、壁を張って見えなくなる前に、状態を確認しておくことをおすすめします。ご不安な場合は、第三者の視点で状況を確認することもできます。
Q. 施主ですが、建築会社を通さず相談できますか
ご相談いただけます。「建築中の木材のカビが心配」という段階で、状況の確認や対処方法のご提案が可能です。ただし、建築中の現場での作業は、施工会社との調整が必要になる場合があります。まずは状況をお聞かせください。
Q. カビの範囲が広い場合も対応できますか
対応できます。範囲や状態に応じて、MIST工法での除去を行います。あわせて、真菌検査でカビの状態を数値化することもできます。まずは現地で状態を確認し、最適な方法をご提案します。
まとめ
建築中の木材のカビについて、整理します。
1,上棟から屋根がかかるまで、構造材が雨に濡れてカビが生えることがある
2,放置すると、カビが内部・広範囲に及び、木材の腐朽や強度低下につながる
3,壁を張る前の、見えているうちの対処が重要
4,木材に塩素系カビ取り剤は不向き(変色・劣化・成分残留)
5,MIST工法なら、木材を削らずカビの根元まで除去し、元のきれいな状態に戻せる
建築中の木材のカビは、これから長く住む家の骨組みに関わる問題です。一定の雨濡れは建築で起こり得ることですが、カビを放置せず、木材を傷めない方法で適切に対処することが、家の寿命と住まいの健康を守ります。
カビバスターズ福岡では、MIST工法による木材を傷めないカビ除去、建築30年の経験に基づく構造の見極め、真菌検査による見える化に対応しています。福岡県全域(福岡市・北九州市・久留米市ほか)を中心に、山口・熊本・佐賀・大分・長崎・宮崎にも対応しています。
まずはお気軽に公式LINEでご相談ください
「建築中の木材にカビが生えて心配」「構造材のカビをきれいにしたい」という方は、カビバスターズ福岡の公式LINEからお気軽にご相談いただけます。カビの写真や状況をお送りいただくだけで、状況の把握がスムーズになり、より的確なご案内が可能です。
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友だち追加後、気になる木材の写真とお困りの内容をお送りください。現地を調査したうえで、木材の状態に応じた対処方法をご提案いたします。
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