新築引渡し前にカビ診断を|真菌検査で安心・確実な住まいを提供する方法
2025/03/16
新築引渡し前のカビリスクと真菌検査の重要性
ハウスメーカー・工務店の皆様、こんにちは。カビバスターズ福岡です。
新築の住宅であっても、引渡し前にカビが発生してしまうケースは珍しくありません。工務店やハウスメーカーにとって、新居にカビが見つかることは施工品質や顧客信頼に直結する重大な問題です。なぜ新築物件でカビが生えるのか、そのリスクと影響、そして効果的なカビ診断(真菌検査)による対策について解説します。本記事では、工事中の環境要因からカビ発生の理由を紐解き、住宅の品質を守るための検査手法やサービス活用法をご紹介します。新築引渡し前のカビ対策に役立つ情報を、専門的な内容も交えつつ分かりやすくまとめました。
目次
新築住宅でもカビが発生する理由
新築施工中の建材が雨濡れにより湿っている様子。十分に乾燥させないまま工事が進むと、見えない箇所でカビが繁殖してしまうリスクが高まる。
新品の住宅でもカビが生えてしまう背景には、施工過程での湿気や乾燥不足といった環境要因があります。例えば、工事中に雨が降ると建材が濡れ、十分に乾燥させないまま施工を続行すると内部に水分が残ってしまいます。このような工事中 雨による過剰な湿気は高いカビリスクを生み、壁の中や床下など見えない部分でカビが繁殖する原因となり得ます。
さらに近年の高気密高断熱住宅では、施工中に発生した水蒸気や湿気が建物内部にこもりやすくなります。コンクリートや木材が十分乾燥しないまま密閉された空間になると、内部の湿度が慢性的に高い状態が続き、新築でもカビが生えやすい環境が生まれてしまうのです。特に構造材の含水率(木材中の水分量)が20%を超えているような場合、残留した水分によってカビ繁殖のリスクが大幅に高まります。このような施工中の湿気・水分管理の不備こそが、新築住宅でカビが発生する主な理由と言えるでしょう。
カビリスクの影響
新築物件にカビが発生すると、住宅の品質や引渡し後のトラブルに深刻な影響を及ぼします。以下では、カビを放置した場合に起こり得る主なリスクを整理します。
・住人の健康被害: カビの胞子を吸い込むことで、喘息やアレルギー症状、皮膚炎などの健康被害を引き起こす可能性があります。特に免疫力の低い高齢者や小さなお子様にとって、室内のカビは重大な健康リスクとなります。
・建物の劣化・品質低下: カビは木材や断熱材を腐食させ、構造部分の耐久性を低下させてしまいます。床下や壁内部で見えないまま繁殖が進行すると、新築住宅であっても数年で建材が劣化し、大規模な補修が必要になる恐れがあります。
・引渡し後のクレーム・訴訟リスク: 新居で発生したカビにより室内がカビ臭くなったり、壁や天井に黒い斑点が現れたりすれば、入居者からクレームにつながります。これはハウスメーカーや工務店にとってブランドイメージの低下を招くだけでなく、責任問題に発展して損害賠償請求や法的トラブルに至るケースも報告されています。実際に近年は、新築引渡し後のカビを巡って施工業者と施主が争う事例も増えており、引渡し前にリスクを除去しておくことが極めて重要です。
このように、カビを放置すれば住宅の価値と安全性が損なわれ、事業者にとっても大きな損失となります。新築引渡し前にカビリスクを的確に把握し対策しておくことが、顧客の安心と信頼を守る上で欠かせません。
真菌検査とは?(落下菌検査・付着菌検査の方法と役割)
真菌検査とは、住宅など建物内のカビ汚染状況を科学的に調べるための各種検査の総称です。肉眼では確認しづらいカビの存在を「見える化」し、どの程度のカビ菌がどこに潜んでいるかを定量的に把握することができます。新築住宅の場合、引渡し前にこの真菌検査を実施することで、隠れたカビリスクを事前に発見し安心してお引渡しできる状態か評価することが可能です。
主に行われる真菌検査には、室内の空気中に漂うカビ胞子と建材表面の付着カビ菌を調べる 「落下菌検査」 と 「付着菌検査」 があります。それぞれの概要は次のとおりです。
落下菌検査: 室内空間に浮遊するカビの胞子を寒天培地で自然採取し、空気中のカビ量を測定する手法です。一定時間フタを開けて設置した培地に落下・増殖したコロニー数を数えることで、その場所の空気がカビでどれほど汚染されているかを評価します。複数箇所で同時に実施すれば、部屋ごとのカビ胞子数を比較して室内環境全体の汚染分布を把握することもできます。肉眼では見えない空気中のカビ汚染度を数値で示してくれるため、換気状態のチェックや空調システム内のカビ存在有無の評価にも役立ちます。
付着菌検査: 壁紙や床板など建材表面に付着しているカビ菌を検出するための検査です。専用のスタンプ培地を直接表面に押し当てる方法や、無菌の綿棒で拭い取って培地で培養する方法で試料を採取し、コロニー数を測定します。この検査によって一見きれいに見える壁紙の裏や床下材の表面に潜むカビまで検出することが可能です。カビが付着・繁殖しやすい素材かどうか(その建材が湿気を保持しやすい性質か等)も併せて評価でき、汚染範囲の推定や原因分析に有用です。
真菌検査を活用すれば、新築住宅のカビ汚染レベルを客観的なデータで示すことができます。「住宅の真菌検査」によって問題箇所を早期に突き止めておけば、引渡し前に適切な対策を講じることができるのです。
その他の検査手法(負圧検査・含水率測定によるカビリスクの可視化)
真菌検査以外にも、住宅内部の環境状態を調べてカビ発生リスクを可視化するための検査手法があります。ここでは、代表的な例である負圧検査と含水率測定について説明します。
・負圧検査: 室内の気圧バランスを確認し、換気不良や気密性の影響による負圧環境が発生していないかを調べます。負圧とは室内の空気圧が外部より低い状態を指し、そうなると隙間から湿った外気が建物内に侵入しやすくなります。結果として壁内や床下に結露が生じ、カビの温床になるリスクが高まります。高気密住宅で換気システムが適切に機能していない場合などに負圧が起こりやすく、知らぬ間にカビ発生の要因となることがあるため注意が必要です。負圧検査では、専用の機器で室内外の圧力差を計測したり換気設備の動作状況を確認したりして、住宅が不健全な負圧状態に陥っていないかチェックします。これにより、気圧由来の湿気侵入リスクを事前に把握し、必要に応じて換気改善などの対策を講じることができます。
・含水率測定: 前述のように建材中の水分量(含水率)はカビ発生リスクと密接に関係します。木材やコンクリートが十分乾燥しているかを含水率計で測定することで、施工箇所ごとの湿気の残り具合を数値化します。含水率が高い部位は将来的にカビが発生しやすいため、引渡し前に重点的な乾燥や除湿が必要です。一般に木材含水率が20%を超えるとカビ繁殖の可能性が高まるため、検査でそのような箇所が見つかれば注意喚起が行われます。実際、カビバスターズ福岡など専門業者では含水率のチェックを真菌検査と組み合わせて実施し、数値に基づいてカビリスクを「見える化」しています。この含水率測定により、壁内や床下など普段見えない部分に潜む水分要因を把握できるため、カビ発生の予防策を的確に講じることが可能です。
カビバスターズ福岡のカビ診断サービス(具体的な流れと対応エリア)
カビ問題の専門業者であるカビバスターズ福岡では、新築住宅向けに引渡し前のカビ診断サービスを提供しています。一般社団法人微生物対策協会と連携し、科学的な真菌検査に基づいて住宅内のカビリスクを徹底調査するのが特長です。ここでは、その具体的なサービスの流れと対応エリアについてご紹介します。
〈サービスの流れ〉
1.事前相談・ヒアリング: 施工担当者や住宅オーナー様から建物の状況をヒアリングし、カビの発生懸念箇所や工事中のエピソード(雨漏りの有無など)を確認します。併せて真菌検査の内容や必要性についてご説明し、調査日程を調整します。
2.現地調査・真菌検査の実施: 専門スタッフが現地に出向き、落下菌検査・付着菌検査を中心とした各種カビ検査を実施します。必要に応じて空中浮遊菌検査(エアサンプラーによる空気中の胞子測定)や含水率測定、目視でのカビ確認も行い、建物全体のカビ汚染状況を調べます。調査中は換気システムや気圧状態のチェックも行い、カビ発生要因を総合的に確認します。
3.分析・診断レポート報告: 採取した検体は提携機関で培養・分析し、カビの種類や菌数を特定します。その結果をまとめた真菌検査報告書を作成し、ご依頼者(工務店・ハウスメーカー様など)へご提出。報告書には検出されたカビの種類や各地点の汚染度評価、原因考察、今後のリスク予測などが詳しく記載されます。専門家の視点から具体的な対策アドバイスも盛り込まれるため、引渡し前の意思決定に大いに役立ちます。
4.カビ除去・再発防止対策(必要に応じて): 診断の結果、万一カビが見つかった場合は、引渡し前に除去作業と再発防止施工を行うことも可能です。カビバスターズ福岡では自社開発のMIST工法®による薬剤噴霧など、安全かつ効果的な除カビ施工法を用いて根本的にカビを除去します。施工後には防カビ剤の塗布や湿度管理改善の提案など再発防止策も講じ、将来にわたって安心できる住環境を実現します。
この一連のサービスにより、ハウスメーカーや工務店にとってのカビ診断から除去対策までワンストップで対応でき、施主様へ安心を提供することが可能です。調査後に問題がなければ「カビのリスクがないこと」をエビデンス証明として示す材料にもなり、万全な状態で新築引渡しの日を迎えられるでしょう。
〈対応エリア〉
カビバスターズ福岡は福岡県を拠点に活動しており、九州全域(福岡・熊本・佐賀・長崎・大分・宮崎)および山口県まで幅広くサービス対応しています。遠隔地の場合でも提携ネットワークを活かし迅速に対応可能とのことで、九州地方で新築住宅のカビ検査・対策を検討中であればまずは相談してみるとよいでしょう。
安心できる引渡しのために – 早期診断と早期対策の重要性
新築住宅の引渡し前にカビの有無をチェックし、問題があれば早期に対処することは、施工業者・ハウスメーカーにとって品質保証の面で非常に大きなメリットがあります。カビは発生してから時間が経つほど被害範囲が広がり対策コストも増大するため、事前のカビ診断でリスクを把握しておくことが肝心です。特にお客様にとって一生に一度の大きな買い物である新築住宅ですから、引渡し後にカビトラブルが起これば住環境への不安と失望を与えてしまいかねません。
幸い、真菌検査をはじめとする科学的な手法により、カビは見えない段階で発見し対策することが可能です。施工中に雨に降られた物件や高い湿度環境にあった建物では、引渡し前にぜひ専門業者によるカビ検査を検討してください。早期に診断・処置を行えば、カビによる建物劣化や健康被害、入居者からのクレームといった将来的なリスクを未然に防ぐことができます。これはひいては貴社のブランド価値を守り、施主様との信頼関係をより強固にすることにつながるでしょう。
工務店やハウスメーカーにとって、新築引渡し前のカビチェックと対策は「保険」のようなものです。少し手間をかけて真菌検査によるカビリスクの見える化を行い、必要な対策を講じておくことで、完成引渡しを安心して迎えることができます。将来的なトラブルを防ぎ、高品質な住宅を提供するためにも、ぜひ早い段階でのカビ診断と対策を習慣にしていきましょう。専門業者の知見を活用しながら万全の体制で臨むことで、施主様に心から満足いただける住まいのお引渡しを実現できるはずです。
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稼働エリアは九州全域:福岡県・熊本県・佐賀県・長崎県・大分県・宮崎県・山口県
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【検査機関】
一般社団法人微生物対策協会
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