上棟時の雨で木材にカビが発生!放置のリスクとMIST工法®による除去対策
2025/03/09
こんにちは、カビバスターズ福岡です。私たちは福岡を拠点に、九州各地のカビに関するさまざまな問題を専門的に解決するプロのチームです。今回のブログテーマは「上棟時の雨で発生する木材のカビ問題」です。せっかくの新築住宅でも、建築中にカビが発生してしまうと後々深刻な影響が出てしまいます。大切なマイホームを長持ちさせ、安心して生活するために知っておくべきカビのリスクと、私たちが提供するMIST工法®による確実なカビ除去の方法を詳しくご紹介いたします。
目次
上棟時の雨による木材のカビ問題と対策を徹底解説
家の建築中に上棟(建物の骨組みを組み立てる工程)で雨に降られてしまうと、「木材にカビが生えないか?」と心配になる方も多いでしょう。実際、建築現場で雨に濡れた木材はカビ発生の大きなリスクを抱えます。本記事では、上棟時の雨がもたらすカビのリスクとメカニズム、放置した場合の影響、そして効果的な防止策について詳しく解説します。福岡でカビ取り専門のカビバスターズ福岡が培った知見をもとに、建築現場のカビ対策のポイントや当社独自のMIST工法®によるカビ除去事例もご紹介します。上棟中の雨によるカビ問題でお悩みの方はぜひ参考にしてください。
上棟時の雨がもたらすリスク
上棟作業中に雨が降ると、建物の柱や梁など構造の木材が直接雨にさらされてしまいます。木材は吸湿性が高く、水分をぐんぐん吸収する性質があります。短時間の小雨程度なら影響は限定的ですが、長時間雨にさらされると木材内部まで水分が染み込み、乾燥しきれずに高湿状態が続くため、カビ発生のリスクが一気に高まります。特に梅雨時期や夏場の高温多湿の環境では、湿気と適温によりカビの繁殖がさらに促進されます。
上棟中の建築現場で雨に降られ、木材がずぶ濡れになってしまった様子。十分な雨養生をしていないと構造木材が水を吸い込み、この後のカビ発生につながる危険性がある。
木材が雨で濡れたまま放置されると、木材内部に残留した水分がカビの温床となります。一般に湿度が60%を超えるとカビが活動を始め、70%以上で発生リスクが急増します。雨に濡れた木材表面や内部は局所的に湿度100%近い状態となり、カビ菌(カビの胞子)が付着すれば短期間で発生・繁殖してしまいます。木材表面に黒や白の斑点が現れたら、それはカビが発生したサインです。
さらに、カビは見た目の問題だけではなく建物の耐久性にも影響します。木材にカビが発生すると材質が劣化し始め、構造強度の低下を招くおそれがあります。たとえば木材を構成するセルロースを分解するようなカビ菌(腐朽菌)が繁殖すると、木材が脆くなり建物の耐久性が落ちてしまいます。また、一度カビが発生すると胞子が空気中に飛散し、周囲の材木や下地材にも次々と繁殖が広がりかねません。そのため上棟中の雨対策をしっかり行い、木材を濡らさない工夫をすることが極めて重要です。
雨に濡れた木材が乾燥してもカビが残る理由
「雨で濡れても乾燥させれば大丈夫」と考える方もいるかもしれません。しかし、雨に濡れた木材は乾いた後でもカビのリスクが残ります。その理由は、肉眼で見えないカビ菌(胞子や菌糸)が木材内部に潜んでしまうためです。
雨天後、表面上は乾いたように見えても、木材の内部まで完全に乾燥するには時間がかかります。内部に微量でも湿気が残れば、カビ菌は木材の繊維内部で根を張ったまま休眠状態になることがあります。そして再び湿度が高まる環境になると、一気に活発化して増殖し始めます。このように、自然乾燥だけでは木材内部に入り込んだカビ菌までは除去できません。
さらに厄介なのは、乾燥によってカビが死滅したとしても、その死骸や胞子は木材中に残留することです。乾燥後のカビは一見目立たなくなっても、胞子が残っていれば後から仕上げ材を張った際に壁裏や床下で再び発生する可能性があります。また、死滅したカビであってもアレルゲンとなり得るため、健康への影響がゼロとは言えません。つまり、雨に濡れてカビが発生した木材は、乾いた後でも根本的な対処(カビ菌の除去)を行わない限り安心できないのです。
カビを放置するとどうなるのか?
一度発生したカビをそのまま放置して建築を続行すると、建物と住む人に様々な悪影響を及ぼします。
●建物の耐久性低下: カビが繁殖した木材は徐々に腐朽が進み、構造体力の低下につながります。湿気とカビで柔らかくなった木材はシロアリ被害も受けやすくなります。実際、カビが木材に侵入すると木材の強度が落ち、シロアリにとって格好の餌食となってしまいます。さらにシロアリが木材を食害すると内部の湿度が上がり、カビが繁殖しやすい環境を作り出すため、カビとシロアリが相乗効果で被害を拡大させる恐れがあります。
●健康リスク: カビを放置すると室内環境にも影響し、そこに住む人の健康を害する可能性があります。カビは微細な胞子を空気中に飛ばし、人がそれを吸い込むとアレルギー症状や喘息など呼吸器疾患、肺炎を引き起こすことがあります。黒カビの中には有害なカビ毒(マイコトキシン)を生成する種類もあり、長期的には中毒症状や体調不良の原因にもなりかねません。また、カビが原因で目の刺激や頭痛、吐き気などを誘発し、「シックハウス症候群」の一因となるケースも報告されています。家が完成してから壁裏で繁殖したカビが原因で室内がカビ臭くなり、住んでいるご家族が体調を崩すようでは大変です。
●仕上げ材への影響: 上棟時に発生したカビを除去せずにそのまま壁や床を施工してしまうと、完成後しばらくしてから仕上げ材の表面にシミや変色となって現れることがあります。たとえば床下地に発生したカビを放置してフローリングを張ると、後に床表面に黒い斑点や異臭が発生し、補修が必要になるケースがあります。それだけでなく、一度内装が仕上がった後にカビ問題が発覚すると、せっかく完成した内装を剥がしてカビ除去をするなど大掛かりな工事が必要になりかねません。施工後に「隠れたカビ」が原因でトラブルが起きれば、施主様の信頼を損ない、工務店にとっても大きな損失となってしまいます。
以上のように、カビを放置することは建物の寿命と住む人の健康を大きく損ねるリスクをはらんでいます。上棟中にカビが発生してしまった場合は、決して軽視せず早急に対処することが肝心です。
雨に濡れてカビが発生した木材の様子。黒カビが広範囲に繁殖しており、このまま放置すれば構造体の劣化や健康被害を引き起こす危険性が高い。
上棟時の雨によるカビを防ぐ方法
上棟時の雨によるカビ被害を防ぐためには、事前の対策と迅速な対応が欠かせません。以下に主な防止策をまとめます。
・上棟日の天候チェックと調整: 天気予報で大雨が予想される場合は、可能であれば上棟日を延期するのがベストです。多少の小雨なら養生を徹底することで対応できますが、長時間の雨天作業は避けるに越したことはありません。「濡れないことに勝るものはない」という言葉通り、まずは雨に晒さない計画を立てましょう。
・雨天時の養生(カバー)対策: 上棟作業中に急な雨に見舞われた場合は、柱や梁、床合板が濡れないようブルーシートや防水シートで覆う対策を即座に行います。屋根のルーフィング(防水シート)を早めに施工できればベストですが、難しい場合は構造全体をシートで包んで雨水の侵入を防ぎます。特に床下に水たまりができると後々まで湿気が残りカビの原因になるため、床下や合板部分の防水養生は念入りに行いましょう。
・濡れた木材の乾燥徹底: 雨で濡れてしまった箇所は、できるだけ早く乾燥させます。晴れ間に全面を開放して風を通す、業務用扇風機や送風機を使って強制乾燥する、必要に応じて除湿機を稼働させるなどの方法で木材含水率を下げます。水たまりができた場合はモップや掃除機で確実に除去し、その上で乾燥処理を行います。乾燥が不十分なまま次の工程(床や壁の施工)に進めてしまうのは厳禁です。
・防カビ剤・抗菌処理の活用: 雨に濡れた木材には、念のため防カビ処理剤の塗布を検討しましょう。市販のホウ酸系の防カビ剤やアルコール系除菌剤を木材表面に塗布すると、カビの発生を一定程度抑制できます。ただし、薬剤によっては効果が限定的だったり施工に注意が必要なものもあります。専門業者であれば、現場の状況に応じて適切な防カビ剤を選定し散布してくれます。
以上の対策を講じることで、上棟時の雨によるカビ発生をかなり防ぐことが可能です。ポイントは「濡らさない工夫」と「濡れてしまった場合の速やかな乾燥・処置」です。現場の職人さん任せにせず、施主としても雨養生が適切に行われているか確認し、不安な点は現場監督に伝えるようにしましょう。
MIST工法®による効果的なカビ除去と施工事例
上棟中の雨で木材にカビが発生してしまった場合、早急に専門のカビ除去を行う必要があります。私たちカビバスターズ福岡では、独自開発のMIST工法®を用いて木材を傷めずに根本からカビを除去するサービスを提供しています。
MIST工法®の特長と仕組み
MIST工法®とは、その名の通り特殊な微細ミスト状の薬剤を用いてカビを隅々まで行き渡らせて除去する方法です。高圧噴霧器で霧状にした薬剤をカビの生えた木材表面に吹き付けることで、薬剤が木材の繊維の奥深くまで浸透します。カビの根(菌糸)にまで薬剤が行き渡り、根を含めてカビを根絶することが可能です。従来のカビ取り(ブラシでの擦り落としや塩素系薬剤での漂白)では表面上のカビしか対処できなかったり、木材を変色・劣化させてしまう恐れがありました。これに対してMIST工法®では木材を傷めず根本から除去できる点が大きなメリットです。
使用する薬剤は、人やペットに無害で環境に配慮した安全な成分を採用しています。薬剤散布後は木材に薬剤が残留せず気化・分解するため、施工後すぐに次の工程に移ることができます。また、ミストが隅々まで行き渡ることで短時間で広範囲のカビ除去が可能になり、工期への影響も最小限に抑えられます。さらに、当社のMIST工法®では除去後に再発防止のコーティング剤を施すことで長期的なカビ再発予防まで徹底して行います。
一般的なカビ取りとの違い
市販のカビ取り剤(塩素系漂白剤など)を木材に使うと、一時的に表面のカビは落とせても木材内部に浸透した菌糸までは殺せない場合があります。また、塩素系薬剤は木材を変色させたり金属部を腐食させたりするリスクがあり、建築現場での使用には注意が必要です。これに対しMIST工法®では、専門業者が材質に合わせた最適な薬剤と手法で処理を行うため、木材を傷めずにカビだけをピンポイントで除去できます。例えばブラシでゴシゴシ擦る必要がなく、薬剤の化学的効果でカビを分解・失活させるため、木材表面の風合いも保たれます。
さらに、高所や狭小部など手作業で届きにくい箇所でもミストなら均一に行き渡らせることができます。構造体の隙間や継ぎ目など、人手では見落としがちな部分もしっかりカバーできるので、再発の芽を残さないという点でも優れています。
施工事例(ビフォーアフター写真)
実際にカビバスターズ福岡がMIST工法®で上棟中のカビを除去した施工事例をご紹介します。以下の写真は、新築建築中に雨漏りが発生し、床下に黒カビが発生してしまった現場でのビフォーアフターです。
施工前(ビフォー):上棟後の長雨に床下に黒カビが発生した状態。木材表面が黒ずみ、広範囲にカビ汚染が広がっているのが分かります。
施工後(アフター):MIST工法®によるカビ除去施工後の床下。黒ずみが消え、木材本来の色味が戻っています。表面だけでなく内部のカビ菌まで処理しているため、この後仕上げ工事をしても安心です。
写真のように、MIST工法®を用いることで木材を交換せずにカビを完全に除去できました。施工前は一面に広がっていたカビが綺麗さっぱりなくなり、木材強度への不安も解消しています。当社ではこの他にも福岡県内の多数の建築現場でMIST工法®によるカビ除去を行ってきた実績があり、「構造材を傷めずにカビだけを落としてくれる」「工期に大きな遅れが出ず助かった」などご好評をいただいております。
まとめ:上棟時のカビ対策の重要性
上棟時の雨による木材のカビ問題について、そのリスクと対策を見てきました。カビを防ぐためのベストプラクティスは、何より「雨に濡らさないこと」、そして「万一濡れてしまったら迅速に乾燥・除菌すること」です。建築現場では天候を完全には制御できませんが、適切な養生と管理でカビ発生のリスクを大幅に低減できます。また、施工中は現場監督や大工さん任せにせず、施主も積極的に状況を確認して疑問点は問い合わせることが肝心です。
それでも残念ながらカビが発生してしまった場合は、早めに専門のカビ取り業者に相談しましょう。自分で無理に漂白剤などを使うより、安全かつ確実にカビを除去できます。私たちカビバスターズ福岡では上棟中のカビトラブルにも迅速に対応し、MIST工法®による根本解決と再発防止策をご提供しています。発生したカビを見逃さず初期のうちに対処することで、建物の耐久性や将来の居住者の健康被害を未然に防ぐことが可能です。
家づくりにおいて「構造体のカビ対策」は見落とされがちですが、非常に重要なプロセスです。大切なマイホームを長持ちさせ、安心して住み続けるためにも、上棟時の雨対策とカビ対策を徹底して行いましょう。もし福岡近郊で建築中のカビ問題にお困りでしたら、ぜひカビバスターズ福岡までお気軽にご相談ください。専門家の力で大切な住まいをカビから守り抜きます!
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