株式会社growth

住宅のカビ訴訟を防ぐために!ホームインスペクションと真菌検査の活用法

お問い合わせはこちら LINE公式アカウントでお問合せ

住宅のカビ問題と訴訟リスク|ホームインスペクションと住宅真菌検査の重要性

住宅のカビ問題と訴訟リスク|ホームインスペクションと住宅真菌検査の重要性

2025/02/28

こんにちは、カビバスターズ福岡です!最近、住宅のカビ問題が原因で訴訟に発展するケースが増えています。「購入した新築や中古住宅でカビが発生した」「リフォーム後にカビが見つかった」「施工不良が原因でカビ被害が広がった」など、放置すると深刻なトラブルにつながる可能性があります。

本記事では、ホームインスペクション(住宅診断)と住宅真菌検査の重要性について詳しく解説します。施工不良によるカビの発生リスクや、実際の訴訟事例をもとに、カビを防ぐための具体的な対策も紹介します。カビバスターズ福岡と一般社団法人微生物対策協会の連携による専門検査を活用し、安全で快適な住環境を確保しましょう!

目次

    住宅のカビ問題と訴訟リスクを考える – ホームインスペクションと住宅真菌検査の重要性

    住宅内のカビ発生は健康被害だけでなく、住宅の価値低下や修繕費用増大につながり、場合によっては法的トラブル(訴訟)に発展する重大な問題です​。近年、高温多湿な日本の気候や高気密高断熱住宅の普及により、カビ問題への関心が高まっています​。本記事では、第三者によるホームインスペクション(住宅診断)と専門的な住宅真菌検査の視点から、住宅におけるカビ問題と訴訟リスクについて解説します。新築住宅・中古住宅・リフォーム物件それぞれでの住宅検査の重要性、施工不良が原因で生じるカビのリスク、実際のカビ訴訟の事例、そしてホームインスペクターとカビバスターズ福岡(一般社団法人微生物対策協会)による連携検査の効果、さらにカビを未然に防ぐポイントについて詳しく述べます。

    ホームインスペクションとは何か(住宅検査の重要性)

    ホームインスペクションとは、建築の専門家(ホームインスペクター・住宅診断士)が第三者的な立場で住宅の劣化や欠陥の有無を調査するサービスです。購入前や入居前の住宅について、構造上の不具合や雨漏り、設備の不良など潜在的な問題点を洗い出すことを目的としています。特に昨今では中古住宅取引時にインスペクションの有無を確認することが重要視されており、2018年の宅建業法改正以降、専門家による建物状況調査(インスペクション)の活用が促進されています​。住宅検査を第三者に依頼することで、売主や施工業者では気付きにくい客観的な問題点を明らかにでき、消費者は安心して住宅を取得・居住する判断材料を得られます。

    ・新築住宅の場合: 新築でも施工ミスや乾燥不足による隠れた不具合が存在することがあります。実際、高気密高断熱住宅で施工中に十分な乾燥が行われず基礎部分に湿気が残った結果、引き渡し後数ヶ月でカビが発生した事例も報告されています​。ホームインスペクションを活用すれば、施工段階での不備(断熱や防水処理の不十分さなど)を早期に発見し、引渡し前に是正を求めることができます。また、新築引渡し前の検査によってカビの発生源となりうる箇所(例: 木材の含水率が高い部分や水回りの施工不良)をチェックし、将来的なカビリスクを低減できます。

    ・中古住宅の場合: 中古物件では経年劣化や過去の修繕履歴によって様々な不具合が潜んでいる可能性があります。ホームインスペクターは床下や小屋裏まで含め建物全体を調査し、目に見えない腐朽や雨漏り跡、カビ臭の原因箇所などを洗い出します。例えば、ある中古住宅では購入後にカビ臭が発生し、調査の結果キッチン下の床下に大量のカビが繁殖していたケースがあります​。インスペクターは床下換気口が塞がれていた施工ミスを突き止め、換気改善による対策を提案しました​。このように、中古住宅購入時にインスペクションを実施すれば、隠れたカビの兆候や原因を事前に把握でき、売主に修繕交渉を行ったり購入自体を再考する判断が可能となります。

    ・リフォーム時の場合: リフォーム工事においても、着工前に現況の住宅検査を行うことが望ましいです。壁内や床下に潜む既存のカビや腐朽部分を把握せずにリフォームを行うと、工事後にカビが再発してトラブルになる恐れがあります。インスペクションで事前に劣化箇所や水分の滞留箇所を調査し、必要に応じて防腐防カビ処理を施してから工事を行えば、リフォーム後のカビリスクを下げることができます。また、リフォーム完了時にも第三者検査を実施し、施工不良(配管の漏水や換気不備など)がないか確認することで、新たなカビ発生源を残さないようにすることが重要です。

     

    ホームインスペクターはこれらの調査で、目視だけでなく専用機器を活用します。例えば、赤外線サーモグラフィーや湿度計を使って壁内や天井裏の湿気状態を可視化し、表面上見えなくとも内部で進行するカビの兆候を検出します​。壁や天井の表面温度を計測して結露しやすい箇所を特定したり、換気扇の風量を測定して換気不良を突き止めるなど、カビの発生原因も詳細に調査します​。こうした専門的な検査により、住宅のカビリスクを早期に発見し、買主・居住者が適切な対策を講じるための情報を得ることができます。

    カビ問題と訴訟リスク(施工不良が原因となるカビ)

    住宅内に発生するカビには、結露や日常の生活湿度に起因するものもありますが、施工不良や計画不足が原因で起こるケースも少なくありません。施工段階でのミスや欠陥によって生じたカビは、しばしば住宅の瑕疵(隠れた欠陥)とみなされ、住宅購入後に発覚すると修繕費負担や損害賠償を巡って争いになる可能性があります​。

    施工不良が原因で発生するカビとは

    建築時の不適切な処置や設計上のミスによるカビの例として、以下のようなものが挙げられます。

    ・防水・防湿処理の不備: 屋根や外壁の防水施工ミス、基礎や壁の防湿対策不足により雨水や湿気が構造内部に侵入し、壁内断熱材や木材が濡れてカビが繁殖するケースがあります​。例えば、新築木造住宅で使用した建材の品質が低く防湿処理も不十分だったために壁内部でカビが生え、裁判で欠陥住宅と認定された例があります​。

    ・施工中の乾燥不足: 基礎コンクリートや木材の乾燥が不十分なまま工事を進めると、引き渡し後に残留水分が蒸発して室内の湿度が高まり、カビ増殖の温床となります。高断熱住宅で施工中の乾燥不足が原因となり、入居後短期間で床下にカビが大量発生した事例では、住人が健康被害を訴える事態に至りました​。

    ・換気計画・施工の不良: 24時間換気システムの設計不備やダクト施工ミスにより、十分な換気が行われないと湿気が滞留します。特に基礎断熱工法の住宅では床下空間も室内環境の一部となるため、換気が不十分だと床下に湿気がこもりカビが繁殖しやすくなります​。換気扇自体の能力不足や設置忘れ、排気ダクトの接続ミスもカビの原因となります。

    ・水回り設備の不備: 浴室やキッチンの防水施工不良、配管の漏水、排気ダクトの断熱不備(結露発生)など、水回りの施工不良は周囲の木材や下地に慢性的な湿気を与え、見えない箇所でカビを発生させます。施工段階のわずかなミスが長期間気付かれず、内部でカビが広範囲に広がってから初めて発覚することもあります。

     

    以上のように、施工や設計上の問題で発生したカビは隠れた瑕疵とみなされる場合があります。住宅の売主や施工業者は契約不適合責任(旧瑕疵担保責任)として、引き渡し後一定期間はこうした欠陥に対する修繕義務や賠償責任を負います​。しかし、現実には売主・業者が責任を認めず対応を拒むケースもあり、その場合には法的措置(訴訟)によって責任追及せざるを得なくなります​。

    見えない部分に潜むカビのリスク

    カビは目に見える場所だけでなく、普段は見えない構造内部や建物の隙間で発生・拡大していることがあります。以下のような箇所は特に注意が必要です。

    ・床下(床下空間): 基礎パッキンや換気口の設計不良・塞がり、基礎断熱工法での調湿計画不足などにより、床下空間に湿気が溜まるとコンクリートや大引き・土台にカビが発生します。実際の事例写真では、布基礎外断熱の床下コンクリート壁一面に黒カビがびっしりと繁殖している様子が確認できます​。このケースでは建物全体の空調計画に不備があったことが原因で、健康被害が生じる前に早急な対策が必要と判断されました​。

    床下コンクリート壁に発生した大量の黒カビ(布基礎外断熱仕様の住宅で空調計画不備により結露・カビが生じた例)​。

    ・壁の中・天井裏: 雨漏りや配管からの水漏れが壁内部や天井裏で起きていると、表面にシミが出ていなくても内部の断熱材や木材が濡れてカビが蔓延している場合があります。特に壁紙クロスの裏やユニットバス周囲の壁内部はカビ被害が潜伏しやすい部分です。また、気密性の高い住宅で適切に防露措置をしていない場合、壁内で結露が生じて断熱材が湿り、見えない所でカビが広がることもあります。

    ・天井裏・小屋裏: 断熱施工のミスや気密不良で暖かい空気が天井裏に侵入し、野地板や梁に結露が発生してカビが繁殖するケースがあります。普段点検しない小屋裏空間でも、カビ臭や木材腐朽が進行し、長期間放置されると構造強度の低下にもつながります。

    ・キッチン下・洗面台下: 台所や洗面所のキャビネット内部は漏水や結露が起きても気付きにくく、密閉された空間でカビが発生しやすい場所です。シンク下で緩やかな漏水が続いて底板がカビだらけになっていたり、給排水管の結露水で収納物にカビが生えてしまう例もあります。定期的な点検や換気がされない場所だけに、発見が遅れがちで注意が必要です。

     

    以上のような見えない部分のカビは、住宅購入後のインスペクションや専門業者による調査で初めて発見されることも多いです。放置すればカビは広範囲に繁殖し、やがては室内の異臭や住人の健康被害(アレルギー、咳喘息など)となって表面化します。その時点で原因が施工上の欠陥にあると判明すれば、修繕費用負担や慰謝料を巡るトラブルに発展する可能性があります。

    施工不良が原因のカビ問題は、早期に発見して是正策を講じれば大事に至らずに済みます。ホームインスペクションや真菌検査によって潜在的なカビを事前に発見し、売主・施工業者に適切な対応を求めることが、訴訟リスクを回避する上で重要と言えるでしょう。

    カビ訴訟・裁判の実例

    壁面に発生した黒カビは住宅の価値を下げ、深刻な場合は健康被害から損害賠償訴訟に発展することもあります​。

    実際に住宅のカビ問題が法的紛争となった例をいくつか紹介します。近年はカビ問題に関する訴訟が増加傾向にあり、新築・中古を問わず発生しています​。裁判ではカビ発生の原因や責任の所在が争点となり、専門家による調査結果や評価が勝敗を左右する重要な証拠となります​。

    ・事例① 新築住宅の基礎乾燥不足によるカビ被害: 前述のように、新築引渡し後まもなく床下でカビが大量発生し、居住者に健康被害(カビによるアレルギー症状)が生じたケースです。この訴訟では、施工時の乾燥不良が原因であることが争点となりました。原告(住宅所有者)は専門機関によるカビ汚染度評価を裁判所に提出し、住宅内の真菌汚染レベルやカビの種類・範囲を科学的に証明しました​。その結果、施工業者側の過失が認められ、裁判所は業者に対しカビ除去や再発防止の修繕費用に加え、健康被害に対する慰謝料を含む損害賠償の支払いを命じました​。このケースはカビ汚染度の専門評価が訴訟の鍵となった典型例と言えます。

    ・事例② 建材品質不良と防湿不足による欠陥住宅認定: 新築木造住宅で、壁紙裏からカビが発見されたことを契機に訴訟となったケースがあります。調査の結果、施工業者が使用した合板等の建材に防カビ処理が施されておらず、防湿シートの施工も不適切だったことが判明しました。裁判所はこの住宅を隠れた欠陥住宅と認定し、施工業者の責任を明確に指摘しました​。判決では、業者に対し必要な修繕の実施と費用負担だけでなく、カビ被害による住宅価値の下落分についても賠償するよう命じられました​。この判例は、施工業者が品質管理と防湿対策を怠った代償の大きさを示すものとして業界内でも注目されました。

    ・事例③ 基礎断熱住宅の結露カビと損害賠償: 基礎断熱工法を採用した住宅で、設計上の想定不足により床下に結露が発生しカビ被害が生じた例があります。このケースでも居住者は施工業者を提訴しました。裁判では結露発生の原因が施工・設計上の過誤によるものと認められ、業者に損害賠償責任が認定されました​。基礎断熱のような先進的工法でも、適切な湿度管理計画がなければかえってカビリスクを高めることが明らかになった事例であり、専門家は「同様の結露・カビ被害訴訟が今後増える可能性がある」と指摘しています​。

     

    これらの訴訟例から学べることは、カビ発生の原因究明と証拠収集の重要性です。裁判では写真・動画による被害状況の記録はもちろん、カビ検査の報告書や専門家(建築士・インスペクター)の意見書が極めて有力な証拠となります​。例えば事例①のように、微生物の専門機関による真菌検査結果(カビの種類や濃度データ)が提出されれば、客観性の高い裏付け資料となります。また、被害拡大を防ぐために早期に動くことも大切です。カビを発見したらすぐに専門家へ相談し、適切な除去措置を講じるとともに、必要に応じて弁護士を交えて交渉・訴訟準備を進めることが肝要です​。

    裁判に至る前に円満解決できるケースもあります。ホームインスペクションでカビ問題が発見された段階で、売主が自主的に修繕・除去に応じたり、調停で合意に至ることもあります。しかし万一訴訟となった場合に備え、日頃から証拠を残す意識を持ちましょう。建築過程の写真、引き渡し書類、インスペクション報告書、カビ検査結果などはすべて後日の重要資料となります​。専門家の支援を仰ぎつつ、適切な手続きを踏めば、カビ訴訟でも納得のいく解決を図ることが可能です。

    ホームインスペクターと住宅真菌検査の連携(カビバスターズ福岡と微生物対策協会の協力)

    カビ問題のリスクを最小限に抑えるためには、建物の状態チェックと微生物レベルでのカビ検査を組み合わせることが有効です。ここではホームインスペクターによる住宅診断と、住宅真菌検査と呼ばれる専門的なカビ検査の連携について解説します。福岡で活動するカビバスターズ福岡を例に、一般社団法人微生物対策協会との協力体制によるカビ検査の流れを見てみましょう。

    住宅真菌検査とは何か

    住宅真菌検査とは、住宅内のカビ(真菌)汚染の有無や程度を科学的に調べる検査です。専門の微生物検査機関が住宅内の空気や表面からサンプルを採取し、カビの菌種や濃度を分析します。一般社団法人微生物対策協会のような専門団体では、最新の機器と培養・顕微鏡分析技術を用いてこれを行います​。

    検査の方法には主に次のようなものがあります。

    ・空中浮遊菌検査: エアーサンプラーという装置で室内空気中のカビ胞子を一定量採取し、培養してコロニー数を測定します​。これにより、空気1立方メートル中に存在するカビ菌の数(濃度)や主要な菌種を定量的に把握できます​。カビバスターズ福岡では微生物対策協会との連携により、この空中浮遊菌測定法で精密な室内環境分析を実施しています​。分析結果から住宅内空気の清浄度を評価し、基準を超えるカビ濃度が検出された場合は速やかな対策が提案されます​。

    ・落下菌検査: 室内の床面に標準寒天培地を一定時間露出させ、空気中から自然に落下するカビ胞子を捕集・培養する方法です​。床下や押入れ内部など空気の動きが少ない場所でのカビ汚染リスクを評価するのに有効です。培養後に現れたコロニー数や種類から、その部屋でどのようなカビがどれだけ発生しうるかを判断します​。落下菌検査により目に見えない床面レベルの微生物リスクを客観的に把握し、早期の対策立案に役立てます​。

    ・拭き取り検査・材料サンプリング: 壁や天井の表面、エアコン内部などに現れたカビを無菌綿棒やテープで採取し、培養・同定する手法です。目視で確認できるカビについて菌種を特定し、毒性の有無(マイコトキシンを産生する黒カビかどうか等)を評価することができます。クロスや木材など材料自体を小片採取して試験する場合もあります。この検査により、「見えているカビがどの程度の危険性か」「徹底除去にはどんな処置が必要か」を判断します。

     

    住宅真菌検査の結果は報告書としてまとめられ、カビの種類・量・分布が明示されます。これにより、単にカビを除去するだけでなく再発防止策まで含めた的確な改善プランを立てることが可能になります。また、前述の通り訴訟時には専門家による検査結果が客観的証拠として威力を発揮します​。

    ホームインスペクションとカビ検査の組み合わせによるリスク低減

    ホームインスペクターによる建物調査と、微生物専門家によるカビ検査はお互いを補完し合う関係にあります。それぞれの強みを組み合わせることで、カビリスクの洗い出しと対策立案の精度が飛躍的に向上します。

    ホームインスペクションでは、建物の構造的欠陥や雨漏り箇所、結露の発生しやすい場所などカビの原因となる要素を把握できます。一方、住宅真菌検査では実際に発生しているカビの実態をデータとして示すことができます。インスペクションで「疑わしい」と思われた箇所についてカビ検査を行えば、そこにカビが存在するか否か、どの程度深刻かを科学的に確認できます。もし検査結果が陽性であれば早期の除去と根本原因への対処が必要ですし、陰性であればひとまず安心材料となります。

    例えば、ホームインスペクターが床下点検でうっすらカビ臭を感知したが目視ではカビを確認できなかった場合、空中浮遊菌検査を併用することでその空間のカビ胞子濃度を測定できます。結果次第では、「やはり床下でカビ繁殖が進行している」ことが判明し、原因箇所の特定と除去工事計画につなげられますし、逆に問題なければ過度な工事をせず換気強化などの軽微な対策で済ませられます。根拠に基づいた意思決定ができる点で、この組み合わせは非常に有用です。

    さらに、ホームインスペクションとカビ検査の結果を総合することで、責任の所在や因果関係の証明も明確になります。建物の欠陥(例:防水不良)とカビ発生データをセットで示せば、「この欠陥が原因でこれだけのカビ被害が出た」という説明力が増し、施工業者への交渉や訴訟でも有利となります​。消費者にとっては住宅購入時の判断材料が増え、リスク物件を避けやすくなるメリットもあります。

    一般社団法人微生物対策協会との連携について

    カビバスターズ福岡では、住宅のカビ対策専門企業として豊富な施工経験を持つ一方、検査分析面では一般社団法人微生物対策協会と協力しながらサービス提供を行っています​。具体的には、協会に検査を依頼して採取サンプルの培養・分析を行い、その結果に基づいて最適なカビ除去・予防方法(同社独自のMIST工法®など)を適用しています​。

    このような企業と専門団体の連携により、お客様はワンストップで「調査から施工まで」受けられる利点があります。まずホームインスペクターやカビバスターズの技術者が現地を調査し、必要に応じて協会監修の手法で空気採取や拭き取りを実施します。協会での分析結果が出次第、それを踏まえてカビバスターズ福岡が除去施工プランを立案・実行します。協会からも専門家のアドバイスや再発防止策の提言がなされ、施工後には再検査で効果を確認することも可能です​。このプロセスにより、単なる表面的なカビ除去に留まらず、原因から断つ根本解決とアフターフォローまで包括したサービスが提供されます。

    また、微生物対策協会はカビ問題に関する啓蒙や研修にも注力しており、ホームインスペクターや施工業者向けにカビに関するセミナーを開催するなど、人材育成面でも協力関係にあります。最新の知見を共有し合うことで、現場の検査・施工品質を常に高い水準で維持できるのも連携の強みと言えるでしょう。

    以上のように、「建物のプロ」と「微生物のプロ」が協働することで、住宅のカビリスクを的確に評価し、効果的な対策を講じることが可能になります。住宅購入者やオーナーにとっても、この連携サービスを活用することで安心・安全な住環境を確保し、将来的な訴訟リスクを大幅に低減できると期待されます。

    カビを防ぐための対策とトラブル回避のポイント

    最後に、住宅におけるカビ発生を予防し、トラブルを未然に防ぐための実践的なポイントを整理します。住宅購入時や日常の管理で留意すべき事項を把握し、カビとは無縁の快適な住環境を維持しましょう。

    住宅購入時に注意すべきポイント

    ・信頼できる住宅検査の実施: 前述の通り、中古住宅を購入する際はできる限りホームインスペクションを行いましょう​。専門家に依頼することで、自分では気付かないカビの兆候やリスクを明らかにできます。新築であっても引渡し前検査を依頼すれば安心材料となります。検査報告書にカビや結露に関する指摘があれば、契約前に売主・業者に修繕対応を求めたり、購入を見送る判断も可能です。

    ・物件内覧時の確認: 物件見学の際には、室内のにおいに注意してください。カビ臭や異様な湿気臭が感じられる場合、どこかでカビが発生している疑いがあります。また、浴室や窓枠、押入れの隅などカビが発生しやすい箇所を目視チェックし、黒ずみや汚れがないか確認しましょう。床下収納庫があれば開けてみて、カビ臭や過度な湿気がこもっていないかも見ると良いでしょう。少しでも不安があれば、購入前に売主へ「過去にカビや結露の問題はなかったか」質問し、回答を文書で残すようにします。

    ・告知事項の確認: 売買契約書の付帯資料として「物件状況報告書」が交付される場合があります。そこに雨漏り歴やシロアリ被害歴と並んで、カビの発生や結露の有無について記載されていないか確認しましょう。万一過去に大きなカビ被害があったのに報告されていなかった場合、後々の紛争時に重要な論点となります。「知らずに購入した」という主張を裏付けるためにも、もらった書類は大切に保管してください。

    施工業者・管理会社への確認事項

    ・新築時の施工内容の確認: 新築住宅を建てる際や新築分譲を購入する際は、施工業者に防カビ・防湿対策について尋ねてみましょう。具体的には「木材の含水率管理はどのようにしているか」「施工中に雨に濡れた構造材は乾燥させてから使っているか」「断熱気密施工で結露対策は万全か」などです。信頼できる業者であれば丁寧に説明してくれるはずですし、その姿勢自体がリスク低減につながります。

    ・リフォーム業者への依頼事項: リフォーム工事では、工事箇所で発見したカビや腐れは必ず報告し除去してもらうように契約書に明記しましょう。例えば「解体時に構造内部のカビを見つけた場合は追加費用を相談の上で防カビ処理を行う」等の取り決めです。工期短縮のために見なかったことにされると困るので、事前に念押しすることが肝心です。

    ・賃貸物件での対応: 賃貸マンション・アパートにお住まいの場合、結露やカビを発見したら早めに管理会社や大家に報告しましょう。建物の構造的問題が原因の場合、貸主側に修繕義務があります​。連絡を怠ると状況が悪化してから責任の所在が曖昧になる恐れもあります。報告しても対応してもらえない場合は、写真など証拠を残した上で専門家や自治体の住宅相談窓口に相談するとよいでしょう。

    事前のカビ対策・定期点検の重要性

    ・日常的な湿度管理と換気: カビ予防の基本は室内を高湿度にしないことです。梅雨時や夏季はエアコンの除湿機能や除湿機を活用し、室内湿度を60%以下に保つよう努めます​。浴室やキッチン使用後は換気扇を十分に回し、窓も定期的に開けて空気を入れ替えましょう​。家具の裏やクローゼット内もときどき扉を開放して空気を循環させます。湿度計を各所に設置し、「見えない湿度」を数値で把握することも効果的です​。

    ・結露対策の徹底: 冬場に窓ガラスや壁に結露が生じると、その水滴からカビが発生します。結露しやすい部屋には断熱シートを貼る、二重窓(内窓)を設置する、断熱材を追加施工するなど物理的な対策が有効です​。窓枠や壁に結露が起きたら速やかに拭き取り、乾燥させる習慣をつけましょう。結露放置はカビ被害の温床です。

    ・定期的な清掃と点検: 浴室や洗面所、エアコン内部などカビが生えやすい場所はこまめに掃除し、カビの胞子を蓄積させないようにします​。床下点検口や天井点検口がある住宅では、年に一度程度は自分で中をのぞいてみて、異常な湿気やカビ臭がしないか確認しましょう。難しい場合は専門業者による定期点検サービスを利用するのも一手です。早期発見・早期対処が被害拡大を防ぎます。

    ・防カビ建材・製品の活用: 新築やリフォーム時には、防カビ剤配合の壁紙・塗料や調湿機能のある石膏ボードなどを採用することで予防効果が期待できます。床下調湿材や24時間換気システムの設置も有効です。初期投資にはなりますが、後々のカビトラブル防止と考えれば検討に値するでしょう。

     

    以上の対策を講じることで、「カビにくい家づくり」と「カビを寄せ付けない暮らし方」が実現できます。万全を期すならば、専門業者によるカビ検査の定期実施も選択肢です。数年おきに住宅真菌検査を行い、空気中のカビ濃度に異常がないかチェックすれば早期警戒が可能です​。多少の費用はかかりますが、家族の健康と資産価値を守る保険と考えれば決して高くはない投資と言えるかもしれません。

    まとめ

    住宅のカビ問題は放置すると健康被害や資産価値の低下を招き、ひいては訴訟という深刻な事態につながりかねません。しかし、事前のホームインスペクションによるチェックや住宅真菌検査の活用、適切なカビ予防策の実施によって多くのリスクは回避可能です。専門的な知見を上手に取り入れながら、カビの生えない快適で安全なマイホームを維持していきましょう。万一トラブルが発生しても、早めに第三者の専門家と相談し適切に対処すれば、必ずや解決への道が開けるはずです。住宅購入者・所有者は「備えあれば憂いなし」の精神でカビ問題に臨み、健全な住環境を守っていきましょう。

    参考資料:

    ・カビバスターズ沖縄「新築住宅のカビ問題とその対策 - 裁判例から学ぶ防止策」​

    https://kabibusters-okinawa.jp/blog

    ・カビバスターズ沖縄「新築木造住宅におけるカビ問題の裁判事例」​

    https://kabibusters-okinawa.jp/blog/detail/20240422141204

    ・微生物対策協会「カビ発生で訴訟トラブル!住宅や建物での法的紛争とその解決策」​

    https://kabikensa.com/blog/mold-legal-issues

    ・カビ検査.com「住宅や建物でのカビ裁判事例と専門家の役割」​

    https://kabi-mist.com/blog/detail/20231004090128

    ・カビバスターズ福岡「住宅におけるホームインスペクションとカビ問題の対処法」​

    https://kabibusters-fukuoka.jp/blog/detail/20240620234024

    ・一級建築士事務所ハウスサポート「床下のカビ被害事例」​

    https://www.house-s.co.jp/actives/actives-1890

    ----------------------------------------------------------------------

    稼働エリアは九州全域:福岡県・熊本県・佐賀県・長崎県・大分県・宮崎県・山口県

    カビバスターズ福岡
    〒813-0002 福岡県福岡市東区下原3丁目21-14
    電話番号 : 090-8159-7525

     

    【検査機関】

    一般社団法人微生物対策協会

    https://kabikensa.com/


    ----------------------------------------------------------------------

    当店でご利用いただける電子決済のご案内

    下記よりお選びいただけます。