知らないと怖い「白カビ」の毒性と健康リスク!おうちで簡単にできる予防法は?
2025/03/20
こんにちは、カビバスターズ福岡です!「白カビって、黒カビより安全じゃないの?」なんて思っている方、多いですよね。でも実は白カビにも怖い毒性があり、アレルギーや肺炎など、知らないうちに健康被害を起こす可能性があるんです。そこで今回は、白カビが引き起こす健康リスクや家庭で簡単にできる予防法、そして安全な除去方法をわかりやすくご紹介します。家族みんなの健康を守るために、ぜひお役立てくださいね!
目次
白カビとは?
家具などの表面に発生した白カビ。白い綿毛状の菌糸が広がっているのがわかります。このように白カビは一見ホコリのように見えるため見過ごされがちですが、放置すると危険です。
白カビとは、湿気や栄養が豊富な場所で発生するカビの一種で、見た目が白くふわふわと綿のように見えるのが特徴です。他のカビ(黒カビや青カビなど)が食品や水回りに多く見られるのに対し、白カビは衣類や布製品、木材、紙など繊維質のものに発生しやすい傾向があります。
例えば:
●押し入れやクローゼットの中(衣類や布団、革製品に発生)
●畳やカーペット、下駄箱の中
●木製の家具や窓枠、壁紙の裏側 など
こうした場所は湿度が高く風通しが悪いため、白カビが繁殖しやすくなります。白カビは見た目がホコリに似ているため、気づかずに放置されてしまうこともあります。しかし白カビを放置するのは危険です。次に、その毒性や健康被害について見ていきましょう。
白カビの毒性と健康被害
白カビは「白いから無害」というわけではなく、健康に様々な悪影響を及ぼす可能性がある有害なカビです。ここでは白カビによって起こり得る主な健康被害について説明します。
アレルギー症状への影響
白カビの胞子(ほうし)を吸い込むと、アレルギー反応を起こすことがあります。特にホコリやダニにアレルギーのある人、喘息(ぜんそく)や鼻炎を持つ人は注意が必要です。白カビの胞子が鼻や喉に入るとくしゃみ・鼻水、咳、目のかゆみ、皮膚の発疹などの症状が現れることがあります。症状がひどい場合には日常生活に支障をきたすほど強い反応が出ることもあります。
呼吸器疾患への影響
白カビは気管や肺など呼吸器系にも悪影響を与えかねません。免疫力が低下している方や高齢者、小さなお子さんが白カビのある環境に長時間いると、咳や喘鳴(ぜんめい、呼吸時に「ゼーゼー」「ヒューヒュー」と音が出る症状)、呼吸困難などが起こる可能性があります。特に有名なのが「夏型過敏性肺炎」と呼ばれる病気で、夏場にエアコンのカビや室内の白カビ(※原因菌はトリコスポロンという白カビの一種)を吸い込むことで発症する肺炎です。この肺炎にかかると、高熱やせきが長引き、重症化すると入院して治療する必要が生じます。白カビは体質に関係なく誰にでも害を及ぼす可能性があるため、軽視しないようにしましょう。
白カビの毒性(カビ毒)について
さらに、一部の白カビはマイコトキシンと呼ばれる有害なカビ毒(どく)を作り出します。マイコトキシンは非常に強い毒性を持ち、体内に入ると肝臓や腎臓、神経系に障害を与える恐れがある物質です。空気中に飛散したカビ毒を長期間吸い込んだり、白カビが生えた食品をうっかり食べてしまったりすると、食中毒や深刻な健康被害(場合によっては命に関わる病気)につながるリスクもあります。幸い家庭内で見かける程度の白カビで直ちに重篤な中毒になるケースは稀ですが、「白カビには毒性がある」ということを念頭に置き、見つけたらそのまま放置しないことが大切です。
白カビの発生を防ぐ方法
白カビは一度発生すると除去が厄介なので、そもそも発生させないこと(予防)が肝心です。日常生活で少し気をつけるだけで、白カビの発生リスクを大きく減らすことができます。以下に、白カビを防ぐための具体的なポイントを挙げます。
●適切な湿度管理: 室内の湿度を高めにしないようにしましょう。カビは湿度60%以上で繁殖しやすく、特に白カビは湿度70~80%で一気に増えると言われます。理想は湿度50%以下に保つことです。梅雨時や夏場など湿気が多い季節は、除湿機やエアコンの除湿機能を活用しましょう。また、お風呂の後や料理の後は換気扇を回したり窓を開けたりして湿った空気を外に出す習慣をつけることも大切です。
●こまめな換気: 部屋の空気を定期的に入れ替えましょう。窓を開けて風を通すことで湿気を逃がし、カビの原因となるよどんだ空気をリフレッシュできます。押し入れやクローゼットも、閉めっぱなしにせず時々扉を開けて空気を入れ替えてください。家具は壁から少し離して配置し、空気の通り道を作ると壁との隙間に湿気がこもりにくくなります。
●ホコリや汚れを溜めない: ホコリや汚れはカビの栄養源になります。床や棚の隅などにホコリが溜まらないよう、定期的な掃除を心がけましょう。特に見えにくい隅や家具の裏は要注意です。掃除の際には水拭き後にしっかり乾燥させ、仕上げにアルコールスプレーなどで除菌しておくとカビの発生を抑える効果が期待できます。
●湿気対策グッズの活用: クローゼットや下駄箱には市販の除湿剤(湿気取り)を置くのも効果的です。湿度の高い季節だけでなく、通年で入れ替えながら使うと良いでしょう。また、押し入れにすのこを敷いて床下の湿気を逃がす、窓や壁に断熱シートを貼って結露を防ぐ、といった工夫も白カビ予防につながります。
こうした対策でカビが好む環境を作らないようにすることが、白カビ発生防止の基本です。一度きれいに除去できても、環境が同じままだとまたすぐに生えてきてしまいます。日頃から湿気と汚れに気を配り、「カビに居心地の悪い家」を目指しましょう。
白カビの安全な除去方法
万が一、自宅で白カビを見つけてしまったら、早めに正しい方法で除去しましょう。白カビは根が浅く表面についていることが多いため、軽度なものであれば家庭でも対処可能です。ここでは、家庭でできる白カビの対策と、状況によっては専門業者に任せた方が良いケースについて説明します。
家庭でできる白カビ除去の対策
白カビを自分で掃除する際は、準備と手順が重要です。以下のステップを参考に、安全に作業しましょう。
1.換気と保護具の準備: 作業する部屋の窓を開けて十分に換気し、マスクとゴム手袋を着用します。カビの胞子を吸い込んだり肌に触れたりしないようにするためです。
2.穏やかにカビを除去: いきなり掃除機で吸い取ったり、乾いた布で拭いたりしないでください。急に触るとカビの粉や胞子が舞い上がり、部屋中に拡散する恐れがあります。まずは消毒用エタノール(70~80%程度)をカビにスプレーし、湿らせた布でそっと拭き取りましょう。アルコールはカビを殺菌する効果があり、水拭きより安全です。
3.広めの範囲をしっかり掃除: 見えている部分だけでなく、その周辺も含めて丁寧に拭き掃除します。目に見えない胞子が周囲に付着している可能性があるためです。掃除後はカビを拭き取った布や使い捨て手袋はビニール袋に密閉して廃棄し、手洗いもうがいもしっかり行いましょう。
4.対象物の素材に注意: 壁や床、家具など表面が硬いものはアルコールで拭けばOKですが、衣類や布製品の場合は洗濯やクリーニングを検討します。洗えるものは酵素系漂白剤などで洗い、よく乾かしてから元に戻しましょう。カビが生えた食品は「その部分を取り除けば大丈夫」と思わず、残念ですが廃棄するのが安全です。
以上の方法で、小規模な白カビならかなりきれいに除去できるはずです。作業中は無理をせず、途中で気分が悪くなったら中断してください。また、作業後もしばらくは換気を続け、部屋に残ったカビ臭や胞子を追い出しましょう。
業者に依頼すべきケース
白カビを自力で掃除できない場合や、状況が深刻な場合は、無理をせずカビ取りの専門業者に相談することも検討しましょう。以下のようなケースではプロに任せるのが安心です。
●広範囲にカビが発生している: 壁一面や床下など、白カビが広い範囲にわたって発生していると、家庭用の掃除道具では完全に取り切れず、かえって胞子を飛散させてしまう恐れがあります。
●体調に異変が出ている: 家族に白カビ由来と思われるアレルギー症状や咳などの健康被害が現れている場合は、徹底的な除去が必要です。プロなら適切な防護のもと作業し、作業後の空気中のカビ対策も行ってくれます。
●構造内部や貴重品のカビ: カビが床下や壁の内部まで入り込んでいる、または本棚の古書や高価な衣類などデリケートなものに生えてしまった場合、自分で触ると対象物を傷めたりカビを奥に広げたりするリスクがあります。専門知識を持つ業者であれば、素材に合った方法で安全に対処できます。
専門業者に依頼すると費用はかかりますが、その分短時間で確実にカビを除去してくれるというメリットがあります。自分の健康や住環境の安心を優先し、「これは難しい」と思ったら早めにプロの力を借りるようにしましょう。
まとめ
白カビは身近に発生しやすいカビですが、その毒性や健康被害を侮ってはいけません。白いホコリのように見えてもアレルギーや喘息などの原因となり、一部はカビ毒を作って深刻な影響を及ぼす可能性もあります。しかし、日頃から湿度と清潔を心がけていれば白カビの発生は予防できますし、万一見つけても正しい方法で対処すれば恐れることはありません。
まずはご家庭の押し入れや浴室などをチェックして、カビが潜んでいないか確認してみてください。カビの気配がなくても、換気や掃除といった予防策を続けていくことが大切です。快適で健康的な住環境を守るために、白カビ対策を今日から始めましょう!
白い綿毛状の白カビが物の表面に広がっている様子。白カビは湿気の多い環境で繁殖し、見た目はホコリに似ていますが放置すると健康被害を引き起こす恐れがあります。
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