「新居のカビやばくない?」引越し前後に超役立つ簡単カビ対策まとめ!
2025/03/18
目次
入居前・内覧時のカビチェックポイント
まず、入居前の内覧時に徹底した「カビチェック」を行いましょう。不動産会社任せにせず、自分の目と鼻で確認することが大切です。ここでは、どんな場所にカビが生えやすいか、そして壁紙・天井・床・水回りごとのチェック方法を紹介します。また、カビ特有の臭いを手掛かりに見えないカビを発見するコツも押さえておきましょう。
●壁紙(クロス)や天井: 壁や天井の隅・角を中心に黒い点々やシミがないかチェックします。特に結露しやすい外壁側の壁や、家具の陰になりやすい壁は要注意です。壁紙が部分的に浮いていたり変色している場合、その裏にカビが繁殖している可能性があります。また天井に茶色いシミがあるときは上階からの水漏れでカビが発生しているかもしれません。
●床や床下: フローリングなら隅や壁際に黒カビの斑点がないか確認しましょう。クッションフロアの場合は継ぎ目や端のめくれにカビ跡がないか見ます。畳の部屋は畳表が緑や白っぽく変色・粉っぽくなっていないか触って確かめてください。床下点検口があれば開けてみて、カビ臭や木材のカビを確認できると安心です(新築でも床下にカビが発生した事例があります)。床材がぶよぶよしたり異常が見られる場合は専門家に相談した方が良いでしょう。
●水回り(浴室・キッチン・トイレ): 浴室ではタイルの目地やパッキン(コーキング部分)に黒カビが生えていないか、天井の換気口周りに黒ずみがないか見ます。換気扇やエアコンの吹き出し口の中も可能なら覗いて、黒い汚れが付着していないかチェックしましょう(吹き出し口に黒いポツポツがあればカビ汚れの可能性大です)。キッチンではシンク下の収納や排水溝付近、冷蔵庫裏の壁にカビ跡やカビ臭が無いか確認します。トイレはタンク裏や便器のフチ、床との継ぎ目に黒ずみがないか見ましょう。どの水回りも、カビだけでなく過去の水漏れ跡(変色シミ)が無いかも要チェックです。
●収納(押入れ・クローゼット): 普段閉め切りになる収納内は内覧時に扉を開け、懐中電灯で奥まで照らしてみます。壁や天井の奥にカビらしき黒ずみがないか、床に緑っぽいカビ粉が付着していないか確認しましょう。和室の押入れでは床板や柱が黒ずんでいないか要確認です。また、収納内の臭いを嗅ぐことも重要です。カビ臭(カビ特有の湿った土のような臭い)が感じられたら、見えない場所にカビが潜んでいる可能性が非常に高いです。実際、目に見えない壁の中のカビも、臭いで存在が分かるケースがあります。内覧時にはこの臭いに敏感になり、「なんだかカビ臭い」と思ったら遠慮せず管理会社やオーナーに伝えましょう。「入居前にカビ臭が気になるので対応してください」とお願いすれば、入居後のトラブル予防になります。
▶️ワンポイント: 賃貸物件では入居前が交渉のチャンスです。内覧時にカビを発見したら、アルコールで拭くだけの一時しのぎではなく、きちんと専門的に除カビしてもらえるよう求めましょう。入居後に発覚すると対応が遅れることが多いので、「入居前カビチェック」を念入りに行うことが大切です。
【※実例】新築の一戸建て内覧会で、床下点検口を開けたところカビ臭が漂っていたケースがあります。建築中の木材が湿気を含んだまま密閉され、見えない所でカビが繁殖していたのです。このように、新築だからといって安心せず、「臭い」や「シミ」にも注意を払いましょう。
【図解】入居前にチェックすべきポイント(壁や窓枠の黒カビ・シミ例)
上の写真は壁の下部に黒カビが広がった例です。壁紙の隙間や床との境目にこのような汚れがないかしっかり確認しましょう。
住んで直ぐにやるべきカビ予防策
晴れて新居に入居したら、「最初が肝心」です。住み始めてすぐにカビ予防の習慣を取り入れることで、後々のカビトラブルを防止できます。ここでは、引っ越した直後から実践したい換気・湿度管理・家具配置のコツなどを紹介します。初めが肝心とはいえ難しいことはありませんので、今日からできることばかりです。
●こまめな換気を習慣化する: 新居に荷物を入れ終わったら、まず部屋全体を換気しましょう。引っ越し作業中はドアや窓を開け放っていたとしても、家具を配置した後は空気が滞留しがちです。毎日1回以上、30分~1時間程度は窓を開けて風通しを良くする習慣をつけてください。特に雨上がりや梅雨時など湿気が多い日は、晴れ間に積極的に換気しましょう。部屋の対角にある窓を二方向開けると風の通り道ができ効率的です。換気扇やサーキュレーターも活用して、押入れや部屋の隅にも空気を行き渡らせます。「換気なんて後でいいや」と後回しにすると湿気がこもりがちなので、朝起きたらまず換気くらいの気持ちで習慣化しましょう。
●湿度管理を徹底する: カビは湿度が大好きです。湿度が80%以上になる環境ではカビの繁殖スピードが格段に上がります。逆に湿度60%以下に保てればカビは生えにくくなります。そこで、湿度計(湿度モニター)を設置して室内の湿度を把握し、湿度60%超えそうなら除湿する習慣をつけましょう。具体的には、梅雨時や夏場はエアコンの除湿機能(ドライ運転)を積極的に使ってください。「冷房使用時期のみドライ併用で、うちはカビ無しに出来てます」という実践者の声もあるほど、エアコン除湿は有効です。また、専用の除湿機や除湿剤(湿気取り)を活用するのも手です。クローゼットや下駄箱など閉め切る場所には、市販の除湿剤(吊るすタイプや置き型)を引越し直後から入れておくと効果的です。新居は気密性が高い傾向がありますが、そのぶん湿気もこもりやすいので、「温度・湿度計」をチラ見して湿度管理をするクセをつけましょう。
●家具の配置を工夫する: 大型の家具や家電を設置するときは、壁から少し離して置くのがポイントです。タンスやソファを壁にベタ付けしてしまうと、裏側に空気が流れず湿気がこもってカビが発生しやすくなります。一般に5センチ程度壁から離すと空気が通りカビの発生率を下げられるとされています(実際「家具と壁は約5センチ離すと良いですよ」というアドバイス事例もあります)。特に外壁に接する北側の壁や結露しやすい窓際に家具を置く場合は、数センチでも隙間を空けて空気の通り道を作りましょう。また、家具の背面に防カビ剤シートを貼ったり、壁との間に調湿マットを挟むのも効果的です。家具を設置した後、一度家具裏に手を入れてみて風が通る隙間が確保できているか確認してみてください。
●防カビアイテムの活用: 引越し直後のタイミングで、防カビグッズを使っておくのもおすすめです。例えば浴室には「防カビ燻煙剤」を焚いておくとよいでしょう。市販の燻煙タイプ防カビ剤(例:「バイオくん煙剤」等)をお風呂で使用すると、煙が天井裏や換気口の奥まで行き渡り浴室中のカビ対策ができます。入居前〜入居直後に1回燻煙しておけば防カビ成分が行き届き、しばらくカビが生えにくくなるので掃除が格段に楽になります。実際、「2か月に1度くん煙剤を焚くとお風呂のカビ掃除がグッと楽になる」という声もあります。また、キッチンのシンク下や洗面台下の収納にも、防カビ・消臭剤(炭や調湿シートなど)を置いておくと予防効果があります。新居の綺麗な状態を長持ちさせるために、これらのひと手間を最初にかけておきましょう。
▶️実例アドバイス: 「引っ越したらまず窓全開&換気扇ONで空気を入れ替え、その日のうちに家具裏に除湿剤を貼り付けました。おかげで新居カビ防止はバッチリで、梅雨もカビ知らずでした!」という先輩入居者の声もあります。最初に対策するかどうかが明暗を分けるので、できる範囲で構いませんから試してくださいね。
【図解】新居に入居したら最初にやりたい換気習慣
上の写真は大きな窓を開けて部屋に新鮮な空気を取り込んでいる様子です。引越し直後から毎朝の換気を日課にすると、湿気がこもりにくくカビ対策に効果的です。
カビが生えないようにする日常の習慣
新居をきれいな状態に保つには、日々の暮らしの中でカビが生えにくい環境づくりを心がけることが重要です。難しいことではなく、ちょっとした生活習慣の工夫でカビの発生をグッと減らせます。ここでは、掃除や片付けのポイント、水回りごとのカビ防止策、そして結露対策など、今日からできる日常習慣を紹介します。
●こまめな掃除でカビの栄養源を断つ: 部屋を清潔に保つことは最大の防カビ策です。カビのエサになる汚れ(ホコリ・皮脂・石鹸カス・食べカスなど)は日常生活で必ず出ますが、これらをこまめに掃除で取り除くだけでもカビの繁殖を抑えられます。具体的には、週に1~2回は床や棚のホコリを掃除機やモップで取り除き、必要に応じて濡れ雑巾で拭き掃除しましょう。ホコリには人のアカや繊維くずなど有機物が含まれ、放置するとカビの栄養源になります。特に窓枠やエアコン周辺、家具の裏などホコリが溜まりやすい箇所は意識的に掃除すると◎です。また、換気扇のフィルターやエアコンのフィルターにホコリが溜まっているとカビが繁殖しやすいので、月に一度は掃除・交換しましょう。室内を整理整頓して物を密集させないことも大事です。床に直接物を置かず棚に収納する、段ボールなど紙類は湿気を呼ぶので長期間放置しないなど、「床に物を直置きしない」だけでも通気が良くなりカビ予防に効果があります。
●水回り(浴室・キッチン・トイレ)のカビ防止: 水を使う場所はどうしても湿気と汚れが発生し、カビの好発ポイントです。それぞれ日常のケアを習慣化しましょう。浴室では「入浴後5分」が勝負です。シャワー後・お風呂使用後は、浴室の壁や床に付いた水滴をできればスクイージーやタオルで拭き取るようにします。難しければせめて浴室のドアや窓を開け、換気扇を30分以上回しっぱなしにして湿気を排出してください。浴槽のお湯を落とした後、熱めのシャワーを壁や床にかけ流すと石鹸カスや皮脂汚れが落ち、カビの養分が残りにくくなります。その後冷水シャワーをかけて浴室全体の温度を下げておくと、湿度も下がりカビ予防に有効です。また週に一度は市販の防カビ剤スプレー(防カビ効果のあるお風呂用洗剤など)を壁や天井に吹き付けておくと安心です。キッチンでは、調理や洗い物の後にシンクや調理台の水気をサッと拭き取る習慣をつけましょう。布巾やスポンジも使い終わったらよく絞って乾燥させ、湿ったまま放置しないこと。生ゴミはフタ付きの容器に入れ、三角コーナーは毎日洗ってヌメリ(=雑菌バイオフィルム)を落としておくとカビだけでなく悪臭予防にもなります。トイレは比較的乾燥していますが、温水洗浄便座(ウォシュレット)のノズルや便器のフチ裏など見えない所に尿石や汚れが溜まるとカビや菌が繁殖します。週1回程度の便器内清掃に加え、トイレの床も拭き掃除してホコリを残さないようにしましょう。トイレの窓がある場合は適宜換気し、ない場合も脱臭ファンを常時弱運転するなど空気を動かすと良いです。
●結露対策を忘れずに: 冬場など室内外の温度差が大きい時期は、窓や壁に発生する結露にも注意が必要です。窓ガラスやサッシに付いた水滴をそのまま放置すると、カーテンや木枠にカビが発生する原因になります。朝起きたら窓に結露がついていないか確認し、もし水滴があれば必ず乾いた布で拭き取りましょう。窓際に吸水テープや結露吸水シートを貼っておくと、水滴を吸収してサッシへ流れるのを防げます。最近はプチプチ(気泡緩衝材)を窓に貼るだけでも断熱効果で結露が減るとの情報もありますので、試してみるのも良いでしょう。壁に結露する場合(特に北側の壁や押入れの壁裏)は、調湿シートを貼ったり断熱ボードを内側に立てかけるなど対策できますが、まずは家具を離す・換気するなど基本策で様子を見ましょう。クローゼット内の結露や湿気も見逃しがちです。収納は扉を閉めっぱなしにすると空気が滞留して湿度が高まりがちなので、晴れた日にはクローゼットの扉を全開にして換気しましょう。加えて、収納する衣類や布団はしっかり乾燥させてから仕舞う、詰め込みすぎない(7〜8割程度の収納量にする)、除湿剤やスノコを活用して床との間に空気層を作る、といった工夫をすると万全です。「吊るすタイプと置くタイプ合わせて10個近くの除湿剤をクローゼットに置き、扉も常時開けっ放しにした」という徹底対策で大切な洋服をカビから守った例もあります。そこまでしなくても、月に数日はクローゼットを開放して風を通すだけでもかなり違いますのでお試しください。
▶️習慣化のコツ: 「毎日は大変そう…」と思うかもしれませんが、例えば入浴後の換気や朝の窓拭きなどはルーティン化してしまえば苦になりません。テレビCMの間にサッと拭く、歯磨き後に換気扇をONにする等、自分なりのタイミングで組み込んでしまいましょう。日々の小さな心がけの積み重ねが、*新居をカビから守る”ことにつながります。
カビが発生してしまった際の正しい対応
万全に予防していても、環境や油断によってカビが発生してしまうことはあります。黒いポツポツを見つけてしまったら焦りますが、落ち着いて正しい方法で対処しましょう。ここでは、軽度なカビの除去方法とやってはいけないNGなカビ掃除、そして専門業者に頼る判断基準について説明します。
● 軽度なカビの除去方法
まず、発生したカビがまだ軽度(表面にポツポツと生えている程度)であれば、自分で除去できる場合があります。場所別に基本的なカビ取り方法を押さえておきましょう。
●浴室などタイル・コーキング部分のカビ: 塩素系の市販カビ取り剤(カビキラー等)を使うのが手軽で効果的です。ゴム手袋とマスクを着用し、換気を十分に行った上で、カビ部分にスプレーしてください。液ダレしやすい場所はキッチンペーパーで覆ってその上からスプレーすると密着します。15〜30分ほど放置した後、擦らずにシャワーで十分洗い流します。頑固な黒カビも大抵は漂白されて落ちますが、残る場合は数回繰り返しましょう。カビ取り剤使用後は念のため乾いた布で拭き、水気を残さないようにします(薬剤が残ると次のカビの養分になる場合があるため)。※塩素系剤を使う際は金属部分にかけると腐食することがあるので注意しましょう。
●壁紙・木部のカビ: クロス壁や木材に生えたカビは漂白系だとシミになったり傷む恐れがあるため、消毒用エタノールやアルコール系のカビ除去剤を用います。まずカビ部分にアルコールをたっぷりスプレーし、5分程度置いてから濡らした布で軽く叩くように拭き取ります。ゴシゴシ擦るとクロスを傷めるので注意しましょう。拭き取った布はそのまま使い続けず都度交換し、使い終わった布はビニール袋に入れて密封処分します。アルコールで除去できない頑固な黒ずみは漂白剤系ジェル(木部用のカビ取り剤など)を綿棒で点付けし、数分後に水拭きすると薄くなることがあります。それでもダメなら無理に落とそうとせず、専門業者に相談しましょう。小面積でも壁内部まで根が回っているケースでは、市販品では限界があります。
●衣類や布製品のカビ: 衣類にポツポツ生えたカビは非常に厄介です。まず屋外でブラシを使い、表面のカビ胞子を払い落とします(室内で叩くと胞子が舞うのでNG)。次に酸素系漂白剤を溶かしたぬるま湯に長時間浸け置きし、その後通常通り洗濯します。それでも取れなければ専門のクリーニング店に相談しましょう。カーテンなど大物は取り外して同様に漂白剤洗いします。布団や畳は表面だけならアルコールで拭き取れますが、中までカビている場合は買い替えを検討してください。
● やってはいけないNGカビ掃除
カビを見つけるとついガシガシ擦りたくなりますが、自己流の誤った掃除は逆効果になることがあります。プロが注意喚起するNG行為を知っておきましょう。
❌水拭きだけで済ませる: カビ部分をただ水拭きするだけでは不十分です。水拭きではカビの表面しか取れず、かえって雑巾の水分がカビに行き渡って成長を促してしまいます。洗剤やアルコールなど殺菌成分を使わずに水拭きだけで終わらせるのはNGです。
❌乾いた布やブラシで擦る: カビを見つけていきなり乾いた布でゴシゴシ擦るのは絶対にやめましょう。乾いた状態だとカビが布に付かずボロボロと飛び散ってしまい、他の場所にカビをまき散らす原因になります。また、力任せに擦るとカビを素材の奥に押し込んでしまい、余計に根が残ってしまいます。カビ取りは基本「湿らせてから」が鉄則です。最初にスプレー等で十分濡らしてから拭き取りましょう。
❌掃除機で吸い取る: 「擦らないなら掃除機で吸おう」というのもNGです。通常の掃除機だと吸い込んだカビの胞子が排気口から出てしまい、部屋中に撒き散らすことになります。実際「掃除機でカビを吸ってしまうと排気で胞子が拡散し、結果的に部屋中に充満してしまう」ため逆効果だと専門家も警告しています。※業務用のHEPAフィルター付きバキュームなら別ですが、家庭用ではやめておきましょう。
❌お酢で掃除する: 「酢は殺菌効果があるからカビにも効く」という民間情報がありますが、実はお酢はカビ掃除に不向きです。穀物由来の酢には微量ながらカビの栄養分となる成分が含まれており、逆にカビを繁殖させてしまう恐れがあります。少なくとも専門家はお酢でのカビ取りは推奨していません。カビ退治には専用の洗剤を使いましょう。
❌洗剤を混ぜる: 強力にしようと洗剤を混合するのは大変危険です。特に塩素系のカビ取り剤と酸性洗剤(例:サンポールなど)が混ざると、有毒な塩素ガスが発生し命に関わる事故になります。実際に「カビ取り剤と酸性洗剤を混ぜないこと。混ぜると有毒ガスが発生し命にかかわる」と注意喚起されています。また、異なるカビ取り剤同士を混ぜても中和して効果が落ちたり別の化学反応を起こす可能性があるため、洗剤は表示された単体で使用してください。
❌その場で再発防止策を怠る: カビを除去した後、「綺麗になったからもう大丈夫」と何も対策せずに放置すると再発しやすいです。掃除後はアルコールで拭いておく、乾燥させる、再発防止スプレーを吹く等の仕上げケアをしましょう。特にお風呂場はカビ取り後に防カビ燻煙剤を焚いておくと、しばらく再発しにくくなります。
専門のカビ清掃業者に依頼すべきケース
自力で対処できない場合は、無理せずカビの清掃業者(カビ取り専門業者)に依頼することも検討しましょう。「どんな時に業者を呼ぶべき?」と悩むかもしれませんが、目安としては以下のようなケースです。
●広範囲にカビが生えている: 壁一面、床下全体など面積が大きい場合は個人では手に負えません。一般に畳1枚(約1㎡)以上に広がったカビはプロに任せた方が安全と言われます。広範囲だと胞子の量も莫大で、防護装備なしで清掃すると健康被害の恐れがあります。
●繰り返し再発している: 何度掃除してもしばらくすると同じ場所にカビが生える場合、原因が根深い可能性があります。例えば壁紙の裏やコンクリート内部にカビの根(菌糸)が残っていると、表面を拭いてもまた生えてきます。このような再発ケースは、専門業者が根本原因から対処しないと解決しません。
●構造内部や見えない所のカビ: 押入れの天井裏、床下の断熱材内部、エアコンの内部など、自分で手が届かない・確認できない箇所のカビは業者に任せましょう。特にエアコン内部の黒カビは市販スプレーでは完全に除去できず、プロの分解洗浄が必要です。
●健康被害が出ている: カビの種類によってはアレルギー症状や喘息、夏型過敏性肺炎などの健康被害を引き起こします。家族に咳やくしゃみ、皮膚炎などカビ由来と思われる症状が出ている場合、早急に専門業者による除去と消毒を検討してください。
●対処法がわからない/不安: そもそもカビ取り作業自体に不安がある場合、無理に自分で行わない方が良いです。強力な薬剤の取り扱いや防護も必要なため、プロに任せた方が安全確実でしょう。賃貸の場合でも、入居後すぐ見つかったカビはオーナー負担で業者対応してもらえるケースがありますので、管理会社に相談する価値があります。
▶️専門業者のメリット: プロのカビ取り業者は専門の機材や薬剤を持ち、壁内の見えないカビまで徹底的に除去・殺菌してくれます。さらに再発防止のコーティングまで行ってくれるため、自分で何度も掃除する手間や不安から解放されます。「カビ清掃業者に頼んだら部屋の空気までクリーンになって快適に過ごせるようになった」という声もあります。費用はかかりますが、カビによる健康被害や家財のダメージを考えれば、必要な投資と言えるでしょう。
何度も再発する場合の専門家対応
「しっかり掃除しているのに、またカビが生えてきた…」と悩んでいる場合、いよいよ専門家による徹底対策を検討すべきタイミングかもしれません。カビが何度も再発する背景には、見えないカビの根が残っていることや、構造的な湿気問題が潜んでいることがあります。ここでは、プロが行うMIST工法®によるカビ除去や、防カビコーティングのメリットについて紹介します。
● カビの根まで除去するMIST工法®とは?
最近注目されているMIST工法®(ミスト工法)をご存知でしょうか。これはカビ取り専門業者が用いる独自の技術で、簡単に言うと殺菌液をミスト(霧状)で噴霧し、カビを菌糸(根)から根こそぎ死滅させる方法です。通常のカビ取りは表面を薬剤で拭き取る程度ですが、MIST工法では細かな霧状の専用薬剤を部屋全体に行き渡らせ、壁の中や素材の奥に入り込んだカビの根までしっかり殺菌します。特徴は「削らない・擦らない・酸を使わない」点にあります。つまり壁材や木材を削り取ったり強力な酸で漂白するのではなく、素材を傷つけずにカビだけを退治できるのです。人体や環境に優しい専用剤を使うため、小さなお子さんやペットがいるご家庭でも安心して施工を任せられます。
MIST工法のメリットとして、建材を痛めないことが挙げられます。従来のカビ取りはゴシゴシ擦ったり塩素漂白したりするため、素材に傷がついたり変色したりするリスクがありました。しかしMIST工法は霧吹きで行うので素材への物理的ダメージがなく、木材や紙クロスなどデリケートな場所でも安心です。実際、「特殊なミスト状の溶剤でカビ菌を除去するので、木材や和紙などあらゆる素材に使用可能」とされており、これまで諦めていた場所のカビも見違えるようにキレイになるそうです。さらに、カビを殺菌除去した後には防カビの保護膜(コーティング)を施すため、再発もしにくくなります。まさに根本的な解決策といえるでしょう。
▶️施工事例: あるお宅では、押入れ壁面のカビが何度掃除しても再発するためMIST工法を依頼しました。業者が微粒子ミストによる除菌を実施したところ、壁内部まで浸透していたカビ菌が完全に死滅し、その後防カビコートを施工。半年以上経ってもカビ臭は消え、押入れに布団を収納してもカビない快適な状態が続いています。「もっと早くプロに頼めば良かった!」とご依頼者も安心されたそうです。
● 防カビコーティングのメリット
カビを一掃した後は、防カビコーティングを施すと長期的な安心を得られます。防カビコーティングとは、カビが生えやすい箇所の表面にカビ防止剤を塗布・噴霧しておく処置です。先述のMIST工法にも防カビ処理が含まれますが、単独メニューとして対応する業者もいます。例えば、押入れ内部や浴室天井などに透明な防カビ剤を吹き付けて膜を作り、カビ胞子が付着しても発育できないようにします。これにより長期間カビの発生を抑制でき、普段のお手入れも楽になるメリットがあります。
防カビコーティングはプロに依頼するケースが多いですが、市販のコーティング剤も存在します。浴室用の防カビスプレー(2~3ヶ月効果持続)や、エアコン内部に噴霧する防カビ剤などがホームセンターで入手可能です。費用対効果を考えると、広範囲な施工は業者に任せ、小まめな部分は市販品で補うのもアリでしょう。
▶️専門家に頼む安心感: カビが繰り返すと精神的にも参ってしまいますよね。「もう掃除しても無駄かも…」と感じたら、ぜひカビ取り専門の業者に相談してみてください。調査の段階から含水率計測やカビ菌の種類検査を行い、最適な除去法を提案してくれる業者もあります。自分では気づかなかった原因(例えば壁の断熱不良による結露など)が判明することもあります。費用は程度によりますが、例えば6畳間の防カビ施工で数万円程度が目安です。それで住環境が劇的に改善されるなら、価値ある出費と言えるでしょう。
まとめ:カビ知らずの快適新生活を!
引越し前から入居後まで、一貫してカビ対策を意識することで、「新居をカビから守る」ことができます。ポイントをおさらいすると:
●入居前のチェック:内覧時にカビ臭やシミを見逃さず、怪しい場合は入居前に対処してもらう
●入居直後の予防:換気と除湿を習慣づけ、家具配置や防カビ剤で先手を打つ
●日常の習慣:掃除と清潔でカビのエサを断ち、湿気を溜めない生活工夫を継続する
●発生時の対処:慌てず正しい方法で除去し、NG行為は避ける
●再発時はプロ対応:根本解決には専門業者の技術(MIST工法®等)を検討
新居は大切な生活の舞台です。カビに悩まされず、清潔で健康的な空間を維持するために、本記事の対策をぜひ実践してみてください。最初は少し意識が必要ですが、習慣になってしまえば苦になりませんし、その先にはカビ知らずで快適な新生活が待っています。「新居 カビ防止」のコツを押さえて、大切なマイホームを長く美しく保ちましょう。もし困ったときは無理をせずカビ清掃業者というプロの力を借りることも忘れずに!皆さんの新生活がカビトラブル無縁の明るいものになりますように。
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