新築引渡し前のカビリスクをプロの検査で徹底診断|カビバスターズ福岡
2025/03/15
目次
新築引渡し前のカビリスクとは?
新築引渡し前にカビが発生してしまう背景には、建築中の環境要因が大きく関係します。主な原因は 「雨濡れ」「結露」「湿気」 の3つです。
・雨濡れ: 建築途中で雨に降られると、構造材や合板などが大量の水分を含んでしまいます。短時間の小雨程度であれば乾燥させれば問題ないこともありますが、梅雨時の長雨や台風による連日の雨で十分に乾かないまま工事を進めると、木材に水分が残留してしまいます。水分を多く含んだ木材はカビの温床となるだけでなく、長期的には腐朽や割れの原因にもなりかねません。実際、木造軸組み工法の主要構造部材は含水率20%以下に乾燥させることが目安とされており、これを超える湿りはカビ発生リスクを高めてしまいます。
・結露: 高気密・高断熱の現代住宅では、工事中に室内外の温度差から結露が発生しやすい場合があります。窓を閉め切って作業したり、内部で水を使う工程(コンクリートの養生やクロス貼りの糊など)があると、湿った空気がこもって壁内に結露しやすくなります。まだ換気システムや空調が稼働していない段階ではこの結露が乾きにくく、見えない場所でカビが繁殖する原因になります。
・湿気(湿度管理): 日本の気候や立地条件によっては、建築中の室内環境が常に高湿度になることもあります。特に夏場や梅雨時期の工事現場では、外気自体の湿度が高いため、室内も湿っぽくなりがちです。十分に換気しないと湿度が下がらず、湿度60%を超える環境ではカビ胞子が活発に動き出し、70%を超えると急速に繁殖するとも言われます。新築工事では「密閉して湿気が滞留しやすい」「乾燥が不十分になりやすい」という条件がそろいやすく、これが引渡し前のカビリスクを高めています。
こうしたカビは住宅の品質に直接影響を及ぼします。建材にカビが生えれば見た目が悪いだけでなく、素材の劣化を早める可能性があります。例えば、表面に発生した黒カビはクロスや木材にシミを残し、放置すればやがて建材内部まで根を張って強度低下を招くこともあります。また、室内環境にも悪影響があります。カビは空気中に微細な胞子を放出し、これを吸い込むとアレルギー症状や呼吸器系への健康被害を引き起こす恐れがあります。新築当初からカビ臭がしたり、入居者がくしゃみ・咳といった症状に悩まされるようでは、せっかくの新居も台無しです。
カビを放置するとどうなる?
もし引渡し前に発生したカビを見過ごしたり、そのままにして引き渡してしまったら、後々どんな問題になるでしょうか。カビを放置することは、住宅にも事業者にも大きなリスクをもたらします。
まず考えられるのが、引渡し後の施主様からのクレームです。新居に入居して間もなく「天井に黒い斑点がある」「壁紙からカビ臭がする」といった指摘を受ければ、当然ながら施主様の不信感を招きます。「欠陥住宅ではないか」「ちゃんと工事をしてくれたのか」という疑念から、補修要求や場合によっては損害賠償問題に発展する可能性もあります。実際、建築中のカビ問題は施主と施工者間の紛争になりやすく、工事が中断してしまうケースも多く見受けられます。法律的にも、新築住宅の基本構造部分や雨漏りなどの不具合は引渡しから10年以内であれば売主(施工会社)が無償補修する義務があります。さらに引渡し後2年間は住宅全体の瑕疵担保責任期間となっており、もしカビ発生の原因が施工上の瑕疵(ミス)であれば補修義務を問われる可能性もあります。いずれにせよ、カビによるクレーム対応は手間やコストがかかるだけでなく、企業イメージの低下にもつながってしまいます。
次に、住宅そのものの劣化も見逃せません。カビを長期間放置すれば、見えない内部で静かに被害が進行します。たとえば内部結露が継続すると、構造材が常に湿った状態となり木材腐朽菌が繁殖したり、金属部材が錆びたりして建物の耐久性が落ちてしまいます。床下や壁内のカビは断熱材や下地合板をじわじわと傷め、数年後に下地からやり直しといった大工事を招くケースもあります。カビの発生は健康だけでなく住宅の資産価値を低下させる要因とも指摘されています。実際、中古市場でもカビの履歴がある住宅は敬遠されがちで、価格に影響することもあります。また、賃貸物件の場合には入居者離れに直結します。カビ問題が放置されると建物の資産価値が下がり、将来の売却や再賃貸時に不利になる可能性が高まります。修繕コストも増大しかねないため、早めの対処が肝心です。
要するに、新築時のカビを軽視すると「施主様の信頼を失うリスク」「住宅寿命の短縮」「資産価値の低下」という深刻な結果を招きかねません。引渡し後に慌てて対処するのではなく、引渡し前にカビ問題を芽のうちに摘み取っておくことが、長期的に見て住宅の価値を守る上でも極めて重要と言えるでしょう。
建築現場のカビを未然に防ぐために
では、そもそも新築工事中にカビを発生させないためにはどんな対策が必要でしょうか。ハウスメーカー・工務店として施工段階で心掛けたい防湿・換気対策や乾燥期間の管理、そして雨濡れ後の対応策を確認しておきましょう。
・雨天時の徹底した養生(防湿対策): 建築中に雨が降りそうなときは、ブルーシート等で建物を覆い、雨水の侵入を防ぐ養生が基本中の基本です。特に上棟直後で屋根や外壁が未完成の段階では、柱や梁がむき出しの状態になります。日本の気候では突然の豪雨も珍しくないため、木材搬入時から上棟~屋根工事完了までは常にシート類を現場に用意し、作業中・作業後問わずこまめに掛けて保護します。養生シートは防水性・耐久性に優れたものを使用し、風で飛ばされないよう適切に固定しましょう。現場で雨対策が徹底されているかどうかは、管理者が日々確認すべき重要ポイントです。
・雨上がり後の乾燥と清掃: 万一建材が濡れてしまった場合は、その後の処置が肝心です。大量の雨水が入り込んだ場合は速やかに排水し、残った部材の水滴を拭き取ります。濡れた木材や合板は、晴天時にしっかり自然乾燥させ、必要に応じて送風機などで強制乾燥させます。十分に乾燥しないまま次の工程(断熱材施工やボード張りなど)に進めば、湿気を封じ込めてしまいカビ発生の温床となります。フローリング施工やクロス施工も、下地が乾燥していることを確認してから行いましょう。乾燥後、木材表面に泥汚れや埃が付着していれば清掃し、必要に応じて防カビ剤の散布や簡易な拭き取り除菌を行っておくと安心です。初期段階であれば薬剤でカビ胞子の発芽を抑えることも可能です。
・施工中の換気・湿度管理: 雨の日だけでなく、晴れていても内部の湿気をこもらせない工夫が重要です。上棟後、屋根や窓の取り付けが進むと建物内部は密閉性が増します。晴天時には養生シートを外して風通しを良くし、窓や開口部を開けて可能な限り換気してください。特に木材の含水率が高くなった後や、モルタル施工・内装仕上げなど水を使った作業の後は、意識的に空気を入れ替えて湿度を下げることが重要です。湿気がこもるとカビの発生リスクが一気に高まるため、晴れた日には積極的に通気を確保して室内の湿度を下げるよう心掛けましょう。必要に応じて除湿機や仮設換気扇を使うのも有効です。湿度計を現場に設置し、目標湿度を60%以下に維持できるよう管理するとベストです。
・定期的な点検(カビの兆候の早期発見): 工事中は現場監督や職人さんが目視でカビの兆候がないか定期的にチェックすることも大切です。木材の表面が黒ずんでいないか、カビ臭がしないか、合板やコンクリートに緑や白の斑点が出ていないかなど、日々の目で見る確認が初期発見につながります。特に梅雨~夏場は数日でカビ斑点が広がることもあるので注意しましょう。少しでも「あれ?」と感じたら放置せず、その場で拭き取り乾燥させたり上司に報告したりするよう周知徹底しておくと安心です。
以上のように、施工段階でのきめ細かな防湿・乾燥対策がカビの未然防止には欠かせません。近年はプレカット工法で工期が短縮される反面、乾燥期間の余裕が少なくなりがちです。だからこそ、意識的に「濡らさない・残さない・溜めない」環境づくりを現場で徹底してください。ハウスメーカー・工務店の現場管理者は専門知識と経験を活かし、職人任せにせず主体的にカビ予防策を講じることが重要です。
カビバスターズ福岡による専門検査の必要性
どんなに注意していても、見えない部分でカビが発生してしまう可能性はゼロにはできません。特に構造の内部や隠れた箇所のカビは、外からでは発見が難しく、気づかぬうちに広がってしまう恐れもあります。そこで頼りになるのが、カビの専門業者による「カビ診断(カビ検査)」です。福岡を拠点とするカビバスターズ福岡では、一般社団法人微生物対策協会との連携のもと、新築物件に対する専門的なカビ検査サービスを提供しています。第三者機関の力も借りて客観的なデータを取得し、住宅のカビリスクを「見える化」することで、早期発見と的確な対策につなげています。
カビバスターズ福岡が現場で実施する主な検査手法には次のようなものがあります。
・負圧検査: 建材内部のカビ汚染度を調査する検査です。壁や柱などの内部にカビが潜んでいないか調べるため、特殊な装置で対象部分に負圧(真空状態)を作り出します。負圧状態にすることで、建材の隙間や内部からカビの胞子や微細な塵を吸引し、サンプルを採取します。これを培養・分析することで、表面から見えない内部でカビが繁殖していないかを科学的に判定できるのです。たとえば壁の中や床下の構造材でカビが広がっていれば、負圧検査で採取された空気中に胞子が検出され、「内部汚染あり」と判断できます。逆に清浄な状態であれば胞子はほとんど出てこないため、「内部は安全」と確認できます。負圧検査により、新築引渡し前の段階で住宅内部に潜むカビリスクを洗い出すことが可能になります。
・含水率検査: 木材やコンクリートの水分含有量(湿り具合)を測定する検査です。前述のとおり木材の含水率が高い場所はカビが発生しやすいため、専用の測定器で各所の数値をチェックします。カビバスターズ福岡では科学的根拠に基づいた検査を重視しており、プロの手で住宅の各部位の含水率を調べます。湿度管理はカビの成長に大きな影響を与えるため、含水率のデータはカビ発生リスク評価に直結します。たとえば柱や土台の含水率を測り、数値が基準を超えていれば「このままではカビが発育しやすい状態」と判断できます。含水率検査は、表面上乾いて見えても内部に水分を抱えたままの部材を炙り出し、カビの予防と早期対策に役立てることができます。
・目視検査: 人の目と鼻による現場での直接的なカビ確認です。専門家が建物内部を隅々まで見て回り、カビの初期兆候(黒い斑点、変色、カビ臭など)を見逃さずチェックします。目視だからこそ分かる微妙な兆しや、経験豊富なプロならではの「怪しい箇所」の発見があります。たとえば、「この押入れの隅は少しカビ臭がする」「床下点検口からカビのにおいが上がってくる」「梁の一部がうっすら黒い」といったサインを見逃さず指摘します。素人目には気付かないレベルの小さなカビでも、プロはカビ特有の色や臭いを熟知しているため早期に発見できます。目視検査はシンプルですが、最も即時性が高く、その場で状況判断する上で不可欠なステップです。
以上のような複数の手法を組み合わせたカビ診断により、新築住宅のカビリスクを総合的に評価します。カビバスターズ福岡では、採取したサンプルを迅速に微生物対策協会の専門ラボへ送り培養検査を行う体制も整えています。専門機関での分析により、カビの種類や量まで特定できるため、必要に応じて報告書という形で「科学的な裏付け」を取ることも可能です。これは、万一お施主様との間でトラブルになった場合にも客観的資料となり、説得力を持って説明ができるメリットにもなります。
新築引渡し前にこのような専門検査を実施しておけば、仮にカビが見つかっても引渡し前に対処できますし、何も問題がなければ「カビ汚染がないことの証明」として安心材料にもなります。ハウスメーカー・工務店にとって、第三者の専門家によるお墨付きは施主様への品質アピールにも繋がります。「見えない不安を見える化する」カビ検査は、新築住宅の品質保証の一環としてぜひ活用を検討したい対策です。
新築の品質を守るための対応策
カビ検査の結果、万が一カビの発生が確認された場合でも、早期に発見できれば被害を最小限に抑えることができます。重要なのは「早期発見・早期対応」です。ここでは、新築住宅の品質を守るために取るべき具体的な対応策と、カビバスターズ福岡による専門的なカビ除去サポートの流れ、そして施工後の再発防止策について解説します。
● 早期発見したカビへの早期対応: カビが見つかったら、「少しの範囲だから…」と様子を見るのではなく、すぐに除去対策を講じましょう。初期の表面カビであればアルコール拭き取りや次亜塩素酸水の噴霧である程度除去できる場合もあります。しかし根が張っていたり広範囲に及ぶ場合は、早めに専門業者に相談して本格的な除去を依頼することをおすすめします。時間が経つほどカビは広がり、除去も大変になるため、「発見即対応」が鉄則です。
● カビ除去の専門業者による徹底処理: カビバスターズ福岡のようなカビ専門業者に依頼すると、状況に応じた最適な方法でカビを除去してくれます。たとえば同社では独自開発のMIST工法®という技術を用い、素材を傷めずにカビを根こそぎ除去する施工を行っています。具体的には、特殊な除カビ剤をミスト(霧状)にして室内空間や壁内部に行き渡らせ、カビの根まで殺菌・分解します。一般的な拭き取りや塩素剤だけでは届かない壁の奥や木材内部の菌まで処理できるのが強みです。さらに、必要に応じて物理的な除去作業(カビに侵されたボードやクロスの撤去・交換)も組み合わせ、再発リスクを残さない徹底施工を行います。「カビ取り作業=表面を綺麗にするだけ」ではなく、空気中の胞子数が安全レベルまで下がったかを確認して完了とするのが専門業者の役目です。カビバスターズ福岡では、施工前後にカビ検査を実施して汚染レベルの低下を科学的に確認する体制を取っています。このように、プロの除去作業とエビデンスに基づく確認までセットで任せられるので、施主様にも安心していただけます。
● 防カビ施工と再発防止策: カビを除去した後は、再発防止のための処置も重要です。せっかく綺麗にしても、同じ環境であればまたカビが発生してしまう可能性があります。そこで、カビバスターズ福岡では除去後に防カビ剤のコーティング施工なども提案しています。防カビ剤を木材表面やコンクリートに塗布しておくことで、菌の発育を長期間抑制し、新築住宅のカビ耐性を高めます。また、施工後の現場では換気乾燥を徹底し、含水率が安全域に下がるまで養生期間を確保することも再発防止には欠かせません。加えて、今後のために原因分析を行い「なぜカビが発生したか」を突き止めることも大切です。例えば、「○○箇所の結露が原因だった」と判明すれば、断熱や気密の施工を見直したり換気経路を追加したりといった改善策が考えられます。場合によっては設計段階に遡った是正が必要なこともありますが、将来的なリスクを潰すためにも原因への対処を怠らないようにしましょう。
このように、「検査」→「除去」→「再発防止」という一連の流れで対応することが、新築住宅の品質を守る上で理想的なカビ対策となります。一時しのぎではなく、科学的検証と専門技術に基づいた根本処理を行うことで、施主様に胸を張って引き渡せる住まいを提供できるのです。
まとめ:引渡し前のカビ診断で住宅の価値を守る
新築引渡し前のカビ対策について、原因から検査方法、対策まで見てきました。住宅の長寿命化・高品質維持のためには、カビ対策は決して軽視できない重要事項です。建築中の適切な湿度管理や養生の徹底はもちろん、専門的なカビ診断による早期発見と早期対処が、将来の大きなトラブルを未然に防ぎます。
ハウスメーカー・工務店として押さえておきたいカビ予防策のポイントは以下の通りです。
・施工中からの湿気対策: 「濡らさない・溜めない・残さない」を合言葉に、雨天時の養生と晴天時の換気を怠らないこと。木材の含水率や室内湿度の管理に気を配り、怪しい箇所は早めに乾燥させる。
・専門検査の活用: 引渡し前にカビの有無を確認するカビ診断(カビ検査)を取り入れること。負圧検査・含水率検査・目視検査を組み合わせたプロのチェックで見落としを防ぎ、万が一カビがあっても引渡し前に対処できる。
・早期対応と再発防止: カビが見つかったら速やかに除去し、再び生えないよう防カビ施工や原因箇所の改善を行うこと。専門業者の力を借りれば、安全確実な除去と再発防止策の提案まで一括して任せられる。
こうした対策を講じることで、新築住宅の価値とお客様の信頼を守ることができます。カビ問題は放置すると住宅の資産価値にも悪影響を及ぼしますが、裏を返せば適切なカビ対策を講じている住宅は高い品質と安心感を提供できるというアピールポイントにもなります。施主様にとって一生に一度の大きな買い物であるマイホームを、最高の状態でお引き渡しするために、最後まで気を抜かずカビ対策に取り組みましょう。
新築引渡し前のカビ診断やカビ除去について不安や疑問がある場合は、カビバスターズ福岡にぜひご相談ください。カビの専門家チームが調査から施工まで丁寧にサポートし、住宅の価値とお客様の安心をしっかりお守りいたします。「カビの無い快適な住まい」を実現するために、プロの知見と技術を活用して質の高い住宅づくりを進めていきましょう。住宅業界の皆様の取り組み一つひとつが、住まわれる方の笑顔と安心につながります。共にカビ問題のない健全な住環境を提供していきましょう!
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