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第一種熱交換気システム採用の高気密住宅で注意すべきカビの原因と対策

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第一種熱交換気システムはカビを防ぐ?高気密住宅のカビリスクと徹底対策

第一種熱交換気システムはカビを防ぐ?高気密住宅のカビリスクと徹底対策

2025/03/14

第一種熱交換気システムでカビを防ぐ!高気密住宅のメリットとリスク【Asobi創家スミカの事例】

こんにちは、カビバスターズ福岡です。近年、高気密・高断熱な住宅が注目され、省エネで快適な暮らしが実現できる一方で、カビ対策も重要な課題となっています。愛知や福岡で展開する不動産ショップナカジツの注文住宅ブランド「Asobi-創家(スミカ)」は、高性能な住宅づくりとともに換気にもこだわり、快適で健康的な住まいを提供しています​。本記事では、Asobi創家スミカの特徴を踏まえながら、第一種熱交換気システムの仕組みとカビ対策について解説します。高気密住宅ならではのメリットと落とし穴、そしてカビ発生を防ぐためのポイントを確認し、再発しない家づくりの重要性を考えてみましょう。

不動産ショップナカジツ

https://nakajitsu.com/fukuoka/

目次

    不動産ショップナカジツのAsobi創家スミカの特徴

    Asobi-創家スミカは、不動産SHOPナカジツが提供する新築戸建てブランドで、「その土地で快適に過ごせる性能」にこだわった住宅です​。全棟が高気密・高断熱仕様となっており、国土交通省の定める省エネ基準を満たす高性能住宅を標準化しています​。例えばUA値(断熱性能)は0.65、C値(気密性能)は0.3と、日本基準(UA値0.87、C値0.5)を上回る優れた数値を実現しています​。これにより冬でも暖かく夏は涼しい、省エネで健康的な暮らしを提供します。

    また、プロが厳選したデザインパッケージから内装・外装を選べるなど、性能とデザイン性を両立させた家づくりも特徴です。さらにAsobi創家では、快適な室内環境を維持するために熱交換気システムでキレイな空気を循環させる工夫も取り入れています​。高性能な断熱・気密に加え、計画換気にも配慮することで、家族が笑顔で安心して暮らせる住まいを目指しているのです。

    第一種熱交換気システムの仕組みと役割

    高気密住宅では2003年の建築基準法改正以降、24時間換気システムの設置が義務化されており​、計画的な換気が欠かせません。なかでも第一種換気システムは、給気と排気の両方を機械で行う方式で、熱交換素子によって排気の熱エネルギーを給気側に回収する「熱交換換気」を特徴としています。これにより室内の空気を入れ替えつつ温度ロスを大幅に低減し、年間を通じて室温を安定させることができます。

    第一種熱交換気システムでは、図のように室内から排出される暖かい空気と、室外から取り込む冷たい外気が熱交換器(熱交換素子)内で交差します。暖かい排気の熱が冷たい新鮮外気に移ることで、外気は室温に近い温度まで予熱されて室内へ給気されます​。その結果、換気によって外気を取り入れても室温低下が最小限に抑えられ、快適性と省エネ性を両立できます。

    第一種換気は一般的な第三種換気(排気のみ機械換気で給気は自然任せ)と異なり、機械制御による強制同時給排気を行うため計画通りの換気量を確保できる点もメリットです​。さらに、給気側にはフィルターを備えているため、花粉やPM2.5など外気由来の汚染物質もシャットアウトしながら換気できます​。こうした仕組みにより、高気密な住宅内でも常に新鮮で清浄な空気を行き渡らせ、室内環境を健やかに保つ役割を担っています。

    熱交換器のメリット(省エネ・快適性向上・結露防止)

    第一種熱交換気システムに組み込まれる熱交換器(熱交換素子)には、さまざまなメリットがあります。その主なものを見てみましょう。

    ・省エネ効果:熱交換器により換気時の熱損失を大幅に削減できます。通常、第三種換気では住宅の熱損失の約30%が換気によるものと言われますが、熱交換率90%のシステムでは換気による損失がわずか3%程度に抑えられます​。冷暖房で温めた室内の空気をそのまま排気せず熱エネルギーを回収するため、冷暖房の無駄が減り、光熱費の削減につながります。

    ・快適性の向上:第三種換気の自然給気では冬に冷たい外気が直接室内に入ってきて不快に感じることがあります。しかし第一種換気では、熱交換器で予熱された空気を給気するため室温との差が小さく、冷たいスースー感が軽減されます​。実際、従来より「足元が寒くなりにくい」「エアコン効率が良い」といった体感的な快適さが向上するとの声もあります。

    ・結露防止でカビ発生を抑制:熱交換換気では排気と一緒に室内の余分な湿気も強制的に排出されます​。そのため湿度が高くなりすぎず、壁や窓に結露が発生しにくくなります。結露はカビ発生の大きな原因ですので、熱交換器の導入によって結果的にカビ防止にも効果的です。「熱交換器を入れてから冬場の窓の結露が減った」というケースも多く、カビやダニの繁殖リスク低減につながります。

    ・空気清浄機能:第一種熱交換換気システムには高性能フィルターが備わっており、外気に含まれる花粉や粉じん、PM2.5などを多くカットしてくれます​。窓を開けて換気すると入ってきてしまうホコリや花粉も、熱交換換気ならシャットアウト可能です。室内の空気を清潔に保てるため、花粉症やハウスダストアレルギーの方にもメリットがあります。

     

    このように、熱交換器を用いた第一種換気システムは、省エネで快適な環境維持とカビ防止の双方に効果を発揮する優れものです。Asobi創家スミカのような高性能住宅では、ぜひ正しく活用してそのメリットを最大限引き出したいところです。

    高気密住宅の落とし穴

    高気密・高断熱住宅は快適性や省エネ性で大きなメリットがありますが、その一方で注意すべき「落とし穴」も存在します。最大のポイントは換気や湿度管理を怠るとカビのリスクが高まる点です​。どんなに性能の良い住宅でも、計画通りに換気が行われなければ室内に湿気や汚れた空気が滞留し、見えない場所でカビが発生してしまうことがあります​。

    実際、業界トップクラスの熱交換換気システム(例:一条工務店のロスガード90)を搭載した住宅でも、「換気システムを入れているのにカビが生えた」という事例が報告されています​。原因を調べると、換気設備の誤った使い方(例:24時間換気を止めてしまう)、メンテナンス不足によるフィルター目詰まり、そして住宅の気密性が高いがゆえに生じる局所的な結露などが挙げられます​。要するに、高性能な換気システムに頼りきりで油断していると、その性能を十分発揮できずカビリスクを抱えてしまうのです。

    もう一つの落とし穴は、カビの発生場所が目に付きにくいことです。高気密住宅では窓を開ける機会が少なく、表面上はきれいでも、実は「床下や壁の中にカビが繁殖していた」というケースもあります​。壁内部の結露や、わずかな隙間に溜まった湿気により、普段見えない構造部分でカビが広がる恐れがあります。例えば家具の裏やクローゼットの壁、天井裏などは要注意ポイントです。

    さらに、高断熱化により室内外の温度差が大きくなると、一部の冷えやすい構造体(熱橋部分)で結露が起きる可能性も高まります。換気不十分な状態が続くと、その結露箇所からカビが広がりやすくなります。高気密住宅では「見えないカビ」にも目を向けることが大切であり、定期的な点検や適切な換気運用によって早期に対処することが求められます。

    カビバスターズ福岡のカビ対策(床下・壁・天井・キッチンシンク内)

    高気密住宅でカビが発生しやすいのはどんな場所でしょうか?福岡のカビ取り専門業者であるカビバスターズ福岡には、「床下や天井裏、シンク下にカビが生えてしまった」という相談が多く寄せられます​。ここでは、そうした住宅内のカビ発生ポイントごとの原因と対策について解説します。プロの視点から、各所でのカビ対策のポイントを見ていきましょう。

    キッチンシンク下のカビ対策

    キッチンのシンク下は住宅内でもカビが発生しやすい場所の一つです。原因はシンプルで、水気と湿気がこもりやすいにもかかわらず通気性が悪いからです。​にもある通り、シンク周り(特にシンク下の収納内部)は湿度が上昇しやすく、湿った空気がこもってしまうためカビの繁殖にとって理想的な環境になります。加えて、給排水パイプの結露や小さな水漏れがあると、木製のキャビネット裏にまでカビが広がり、独特のカビ臭が発生することもあります。

    対策: まずはシンク下を定期的にチェックし、水漏れがないか確認しましょう。配管の継ぎ目からの漏水や結露が見つかったら早めに補修します。また、シンク下収納は密閉しすぎず、ときどき扉を開放して換気する習慣をつけると良いでしょう。必要に応じて除湿剤を置いたり小型の換気扇を取り付けたりするのも効果的です。既にカビ臭が強い場合やカビ汚れが広がっている場合は、自力で内部まで除去するのは困難なので、専門業者による徹底的なカビ除去と再発防止施工を検討してください。カビバスターズ福岡では独自のMIST工法®でシンク下の隅々までカビを除去し、防カビ剤でコーティングする対策を行っています​。シンク下は毎日使うキッチンに直結するだけに、プロの手でしっかりカビ対策を施すことが健康な生活につながります。

    床下のカビ対策

    床下(床下空間)は、高気密住宅において見過ごされがちなカビ発生ポイントです。とくに基礎断熱工法を採用している場合、床下が外気と遮断されているため湿気がこもりやすく、注意が必要です。​で紹介されている事例では、布基礎の外断熱仕様の床下でカビが異常発生していました。原因は、床下に空気を循環させる計画に不備があり、湿った空気が滞留して結露・カビを招いたことです​。高気密住宅では床下も室内環境の一部と考えて適切に換気しないと、このように見えない所でカビが繁殖し、構造材を腐らせたりカビ臭が家中に広がったりするリスクがあります。

    上の写真は床下の木材に黒カビがびっしりと発生している状態です。「床下 カビの発生」と書かれているように、換気計画の不備で湿気がこもった結果、木材表面にまでカビが生えています​。このような状態になる前に手を打つことが重要です。

    対策: 高気密住宅では床下換気システム(機械換気や床下エアコン併用など)の導入や、調湿材の活用で床下の湿度コントロールを行うと良いでしょう。床下に点検口がある場合は、季節ごとに内部を確認し、カビ臭や結露跡がないかチェックしてください。地面が土の場合は防湿シートを敷き込んだり、コンクリ基礎でも隅に水溜りができていないか確認します。万一カビが発生してしまった場合、専門業者による床下のカビ除去・防カビ施工をおすすめします。シンク下などと同様、床下も見えにくいため再発を防ぐにはプロの徹底施工が確実です。カビバスターズ福岡ではシンク下だけでなく床下に潜むカビにも注意を払い、床下のカビが将来再発の原因とならないよう根こそぎ除去します​。床下は家全体の空気を支える部分ですから、適切な換気と防カビ対策で家の土台から健康を守りましょう。

    天井裏(屋根裏)のカビ対策

    天井裏(屋根裏)もまた、高気密住宅でカビが発生しやすい場所です。特に最近の住宅ではエアコンの配管やダクトを天井裏に通すケースが増えていますが、その断熱処理が不十分だと結露が発生し、天井裏がカビだらけになってしまうことがあります。​によれば、ある大型施設ではエアコンのドレン管と冷媒管の断熱不足が原因で結露が起こり、天井裏がカビだらけになっていたそうです。同様の問題は一般住宅でも発生しており、夏場にフル稼働するエアコンの冷たい配管まわりに水滴が付き、それが長期間乾かないことで周囲の木材(野地板や梁など)に黒カビが広がってしまうのです。

    また、高断熱住宅では小屋裏(屋根裏)の気密性が高いため、熱と湿気がこもりやすい構造になっています​。夏の強い日射で屋根が高温になる一方、室内はエアコンで冷やされるため、野地板下面との温度差で結露が発生しやすくなります​。その結果、野地板にカビが発生し、カビ臭が2階やロフトまで降りてくることもあります​。とくに妊婦さんや小さなお子さんが最上階で生活しているような場合、こうしたカビは健康に悪影響を及ぼしかねません​。

    対策: 天井裏のカビを防ぐには、まず結露の原因を断つことが重要です。エアコンの配管類には必ず十分な断熱処理(保温材巻き)を施し、配管同士の隙間もしっかりテープで密閉して、露出部分が結露しないようにします。小屋裏に換気口(小屋裏換気)を設け、こもった熱気と湿気を外に逃がすことも有効です​。最近では小屋裏用の調湿木炭や調湿ボードを敷設する住宅もありますが、それだけでは万全ではないため、やはり適切な換気と断熱施工が不可欠です​。

    もし天井裏にカビが発生してしまったら、専門業者による点検と除去を行いましょう。天井点検口から見える範囲だけでなく、その奥までカビが広がっている可能性があるため、自己判断で済ませずプロに相談することをおすすめします。カビバスターズ福岡では天井裏の防カビ施工も手掛けており、野地板や梁に付着したカビを特殊な薬剤で根こそぎ除去し、再発予防のコーティングを施すことが可能です。「換気扇を回してもなんだかカビ臭い…」というときは、天井裏が原因かもしれません。一度点検して早めの対策を取りましょう。

    壁(壁内・壁裏)のカビ対策

    壁のカビというと表面に黒い斑点が見える状態を思い浮かべますが、高気密住宅の場合、壁の中(裏側)でカビが繁殖してしまうケースもあります​。例えば、外壁面の壁紙の裏や、家具で塞がれた壁の裏側などは、表からは分からなくても結露や湿気でカビが広がりやすい箇所です。冬場に室内の湿った空気が壁内に浸入し、断熱欠損や柱・梁などの部分で露点に達すると、壁内部で結露してしまいます​。高気密住宅では隙間風が少ない分、一度入った湿気が抜けにくく、壁内結露によるカビが発生しやすい環境になり得るのです。

    また、ユニットバスや洗面所の壁裏など、水回りの壁内部も要注意です。微細な漏水や配管の結露により石膏ボードの裏でカビが増殖し、表面のクロスにシミや臭いとなって表れることがあります。

    対策: 壁内のカビは発見が遅れがちなので、結露させない工夫が肝心です。家具は外壁から少し離して配置し、クローゼット内もぎゅうぎゅうに物を詰め込まないようにして空気の流れを確保しましょう。冬場は室内換気を適宜行い、暖房時にも過乾燥にならない程度に除湿器や換気扇を使って湿度コントロールします。また、新築時やリフォーム時には、防カビ効果のある石膏ボードや断熱材、透湿シートを採用するのも有効です。最近は防カビ性能をうたう壁紙もありますので、カビが発生しやすい水回りや北面の部屋ではそうした素材を選ぶと良いでしょう。

    健康で快適な住まいを維持するためのポイント

    壁内のカビ対策と併せて、日頃からの工夫でカビを寄せ付けない健康的な住環境を維持することも大切です。高気密住宅のメリットを活かしつつ、以下のポイントに注意しましょう。

    ・適切な換気の習慣: 高気密住宅では計画換気(24時間換気)を常に正しく運転することが基本です(ちなみに2003年以降の新築住宅では24時間換気システムの設置が義務化されています)。第一種換気システムを設置している場合は、各部屋の給気口や排気口が閉まっていないか確認し、システムを原則として停止しないようにします。換気を止めてしまうと室内に湿気や二酸化炭素がこもり、カビが好む湿度環境になってしまいます。**稼働音や電気代が気になるからと換気をOFFにしてしまう方もいますが、気密性の高い住宅では換気を止めると空気の逃げ場がなくなり、かえってカビや空気汚染のリスクが高まるので注意が必要です。**実際、ある高気密住宅では「夜だけ換気を止めていた」という生活を続けた結果、数ヶ月後に押し入れ内部の壁にカビが発生してしまった事例もあります。このケースでは壁紙を剥がして内部のカビを除去し、防カビ処理を行う大掛かりな対策が必要になりました。換気を一時でも止めると想像以上に湿気が滞留してしまうことの裏返しであり、24時間換気は基本的に止めないことが重要だと分かります。特に梅雨時期や冬場の室内干しの際には、一時的に換気量を増やしたり窓を少し開けて換気するなど、意識的に湿気を逃がす習慣をつけましょう。また、キッチンのレンジフードや浴室の換気扇も使用後に十分回し、局所的に発生した湿気を迅速に排出することが肝心です。必要に応じて窓を開けた換気(機械換気と併用した短時間の換気)も取り入れ、家全体の空気をリフレッシュさせると良いでしょう。

    ・湿度管理と結露防止策: 室内の湿度を適切に保つことは、カビ防止の基本です。高気密住宅では一度上がった湿度がこもりやすいため、意識的な湿度コントロールが重要になります。一般にカビは湿度60%以上で活発に繁殖し始めるため、季節に応じて除湿・加湿を調整し、おおよそ40~60%程度の湿度を目安に管理しましょう。梅雨や夏場は外気自体が非常に湿っているため、換気だけでは湿度を下げられないこともあります。その場合、エアコンの冷房・除湿運転や除湿機を活用して室内の湿度をコントロールしましょう。逆に冬場は外気が乾燥しているので換気によって室内の湿度が下がりやすく、カビの心配は減りますが、加湿のし過ぎは結露の原因になるため注意が必要です。窓ガラスや外壁に近い壁面に結露が生じたときは、早めに拭き取り、こまめな換気や暖房で室内表面の温度と空気の循環を改善します。断熱性の高い住宅でも、家具を壁に密着させて配置すると空気が滞留してその部分だけ結露しやすくなるため、家具は壁から少し離して設置し、クローゼットや押し入れ内などもときどき扉を開けて空気を行き渡らせるようにしましょう。収納内には湿気取り専用の除湿剤を置いて湿度上昇を抑えるのも効果的です。北側の部屋や日当たりの悪い場所は特に湿気がこもりやすいため注意が必要です。「気づいたら壁の裏にカビが…」という事態を防ぐには、日頃から湿度計で室内環境をチェックし、結露しやすい場所を把握しておくことが有効です。なお、冬季に石油ストーブやガスストーブなど燃焼型の暖房を使用すると大量の水蒸気が発生します。高気密住宅では極力使用を控えるか、やむを得ず使う際には必ず換気を併用して室内に水分を溜め込まないようにしましょう。

    ・住宅メンテナンスの重要性: 高気密住宅をカビから守るには、定期的な点検と清掃による予防が欠かせません。まず第一種換気システムのフィルターや熱交換ユニットは、メーカー推奨の頻度で掃除・交換し、ホコリ詰まりや能力低下を防ぎましょう。フィルターが目詰まりすると換気風量が低下し、湿気がこもりやすくなります。また、給気と排気の風量バランスも重要です。フィルターの汚れやダクト内のホコリ詰まりでバランスが崩れると、家全体が必要以上の負圧になり、床下や壁内の湿った空気を室内に引き込んで内部結露を招くケースも報告されています。定期点検では、各部屋の換気量測定やダクト内の清掃も行い、システムが設計通りの性能を発揮できるよう維持しましょう。また、エアコンの内部や加湿器のタンクなども放置するとカビが繁殖しやすい箇所ですので、シーズンの変わり目には内部洗浄やフィルター交換を行います。水回りでは、浴室や洗面所のコーキング(シーリング)部分、窓サッシのパッキンなど、黒カビが発生しやすい場所を定期的にチェックし、見つけたら早めにカビ取り剤できれいにしましょう。キッチンや浴室の排水口・排水管も定期的に掃除し、詰まりや汚れが蓄積しないようにします。さらに、床下や天井裏など普段目にしない場所も、点検口を使って年に一度は湿気やカビが発生していないか確認することをおすすめします。住宅の定期点検時には、構造内部の結露や雨漏りの有無も調べてもらいましょう。屋根裏に雨染みができていないか、外壁にひび割れが入っていないかといった建物外部の劣化も見逃さず、早めに補修することが大切です。早期に異常を発見し対処すれば、大きなカビ被害を未然に防げます。

    カビが発生しやすい場所チェックリスト:

    ・浴室・脱衣所の天井や換気扇周り(入浴後には換気を十分に行い、水滴や石鹸カスを残さないように掃除)

    ・押し入れやクローゼットの壁面(定期的に扉を開放して換気し、除湿剤を設置して衣類や布団の湿気を吸収)

    ・冷暖房機器の内部(エアコンのフィルターや熱交換器はシーズン前後に清掃し、カビ臭がしたら内部洗浄を検討)

    ・窓枠やサッシ回り(冬場に結露したらこまめに拭き取り、サッシの溝も乾燥させておく)

    ・キッチンのシンク下収納(配管の結露・漏水がないか確認。ときどき扉を開けて風を通す)

    ・玄関や北側部屋の隅(通気が悪く湿気が溜まりやすい箇所は、除湿剤の設置やサーキュレーターで空気を循環させる)

    こうしたメンテナンスを怠らないことで、高気密住宅ならではの快適さを損なうことなく、カビの心配を減らすことができます。

    以上のような対策を習慣づけて、カビを寄せつけない住まいを維持していきましょう。最後に、カビを再発させないための住まいづくりのポイントを改めてまとめます。

    まとめ(再発しない家づくりの重要性)

    高気密・高断熱住宅におけるカビ対策について、壁内部の処理から日常のケアまで見てきました。カビを再発させない住まいづくりのためには、継続的な対策と管理が何より重要です。カビは一度発生すると短期間で広がり、建材を腐らせて住宅の寿命を縮めたり、家族にアレルギー症状や喘息などの健康被害を及ぼしたりする恐れがあります。また、木材が長期間湿気を帯びると腐朽が進み、構造の劣化やシロアリ被害のリスクも高まります。例えば、空気中に漂うカビの胞子を吸い込むことで、くしゃみ・鼻水、目のかゆみといったアレルギー症状が現れたり、喘息発作の誘因となることがあります。小さなお子様や高齢の方、呼吸器系が弱い方がいるご家庭では特に注意が必要です。とりわけポイントとなるのは、前述した第一種換気システムの適切な運用です。24時間換気を止めずに稼働させ、新鮮な空気の供給と排気をバランス良く維持しましょう。フィルター清掃や機器メンテナンスも定期的に行い、換気性能を常にベストな状態に保つことが肝心です。

    そして、定期点検と清掃の積み重ねがカビ発生の未然防止につながります。家の中で少しでもカビ臭を感じたり怪しいシミを見つけたりしたら、小さなうちに対処する習慣をつけましょう。プロによるカビ検査を依頼すれば、目に見えない壁内のカビや空気中の胞子量を調べることもできます。カビ調査では、空気サンプルを採取してカビ胞子の濃度を測定したり、壁の一部を採取して培養することで、存在するカビの種類や量を特定します。これにより、目に見えない場所のカビ汚染状況を科学的に把握でき、適切な対策を講じる指針となります。異常があれば早期に防カビ施工を施すことで、深刻化する前に手を打てます。また、高気密住宅ならではの性能を住環境づくりに活かすことも大切です。気密・断熱性が高い住宅は外気温の影響を受けにくく、結露が起きにくいという利点があります。この特性を活かしつつ、適切な湿度コントロールと換気により、カビが発生しにくい安定した室内環境を維持しましょう。加えて、新築やリフォームの際には防カビ仕様の建材を選んだり、結露対策が施された設計にすることで、将来的なカビリスクを大幅に低減できます。福岡のような高温多湿の地域では、特に梅雨時や夏季に室内環境が過湿になりがちですので、一層の注意を払って対策を続けることが肝要です。

    高気密住宅と第一種換気システムという現代の住宅性能を十分に活かしながら、正しいカビ対策を継続していくことが、いつまでも健康で快適な住まいを維持する鍵です。適切な換気と湿度管理、早めのカビ対処を心がけて、大切なマイホームをカビから守りましょう。カビ対策を万全にすることは、大切な住まいの資産価値を守ることにもつながります。清潔で安全な住環境を維持し、ご家族が安心して暮らせるよう、本記事で挙げたポイントをぜひ日々の暮らしに役立ててください。

    万が一「カビが発生して困った」「自分では対応しきれない」という場合は、カビの専門業者に相談してみるのも一つの手です。カビバスターズ福岡では真菌検査やMIST工法®による徹底的なカビ除去・防カビ施工を行っておりますので、お住まいのカビ問題についてお気軽にご相談ください。あなたの住まいを末長く清潔で健やかに保つお手伝いができれば幸いです。

    最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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