辰巳住宅の高気密住宅でカビ知らず|九州エリアの住宅カビ対策を徹底解説
2025/03/13
辰巳住宅株式会社の家づくりの特徴と九州エリアの住宅カビ問題【カビ対策徹底ガイド】
こんにちは、カビバスターズ福岡です。近年、「高気密・高断熱」で快適さと省エネ性を両立した住宅が注目されています。福岡・北九州を拠点とする辰巳住宅株式会社も、高性能な家づくりで知られ、住む人の健康に配慮した快適な住宅を提供しています。しかし、一方で湿度の高い九州エリアでは住宅内のカビ問題が深刻化しているのも事実です。本記事では、辰巳住宅の家づくりの特徴やメリットを紹介しつつ、高気密・高断熱住宅に潜むカビのリスクや、九州ならではのカビ発生要因と対策について詳しく解説します。キッチンのシンク下や洗面台下、床下、壁内といったカビが多発しやすいポイント毎の予防法や、専門業者「カビバスターズ福岡」によるMIST工法®を用いたカビ除去・再発防止策も取り上げます。大切な住まいをカビから守り、健康で快適な暮らしを送るためのヒントをぜひご覧ください。
辰巳住宅株式会社
目次
辰巳住宅株式会社の家づくりの特徴
辰巳住宅株式会社は、福岡県北九州市を中心に注文住宅・新築住宅を手掛ける地域密着のハウスメーカーです。その家づくりの大きな特徴が、断熱性能と気密性能に優れた高気密・高断熱住宅を追求していることにあります。高気密・高断熱な住宅は外気の暑さ寒さの影響を受けにくく、室内の温度を一年中安定させやすいのがメリットです。実際、辰巳住宅では現場発泡断熱材「アクアフォーム」を隙間なく施工することで優れた断熱・気密性を実現し、外気温に左右されにくい快適な住環境を提供しています。そのおかげで室内にカビやダニが発生しにくく、一年中快適に過ごせるとのことです。高断熱により冬でも家の中の寒暖差が小さくなり、ヒートショックのリスク軽減や結露防止にもつながります。また高気密によって冷暖房効率が上がり、省エネで経済的なメリットも享受できます。
さらに辰巳住宅の家づくりは、単に断熱性能が高いだけでなく住まいの快適性と健康に配慮した設計になっている点も特徴です。構造面では耐震・耐火性に優れたツーバイフォー工法を採用しており、施工品質が安定した高性能住宅を実現しています。ツーバイフォー構造自体が高い気密・断熱性を持つ上に、辰巳住宅では高遮熱断熱のLOW-E複層ガラスを標準採用し、外窓からの熱の出入りも抑えています。加えて、冷暖房・除湿・空気清浄・換気を一体化した省エネ全館空調「マッハシステム」を導入しており、家中どこでも温度差が少なく新鮮な空気が循環する環境を実現しています。これにより24時間計画的な換気と湿度管理が可能となり、室内の空気質を清潔に保つことでシックハウス対策やカビ対策にも効果を発揮します。まさに「高性能×健康志向」の家づくりを徹底しているのが辰巳住宅なのです。
このように辰巳住宅株式会社の住宅は、高い断熱・気密性能と空調システムによって一年中快適で健康的に過ごせる住環境を提供しています。気温や湿度の変化に強い家は結露もしにくく、結果としてカビの発生も抑えられるというメリットがあります。実際、辰巳住宅のモデルハウスでは優れたUA値(外皮平均熱貫流率)を達成し、高性能な断熱・換気計画により「カビが発生しにくい健康住宅」であることを謳っています。こうした家づくりのカビ対策効果については後述するように大きな利点がありますが、その性能を十分に活かすには正しい換気計画と日々の管理も重要になります。次章では、高気密・高断熱住宅特有のカビリスクについて掘り下げてみましょう。
高気密・高断熱住宅とカビのリスク
「高気密・高断熱住宅はカビが生えにくい」というのが一般的なイメージで、実際にそうした健康住宅を建てたご家庭も多いでしょう。しかし、残念ながら高性能な住宅であってもカビ発生のリスクがゼロになるわけではありません。高気密住宅では隙間風が少なく外気との出入りが制限されるため、一度室内に湿気がこもると逃げ場がなくなってしまいます。そのため、換気や除湿が不十分だと壁内や床下に結露が生じてカビの温床になる恐れがあります。本来「カビが発生しにくい健康住宅」のはずが、壁体内の結露対策が不十分だと見えない場所でカビが繁殖してしまい、近年では高断熱住宅で却ってカビ問題が増えたとの報告もあります。つまり、高気密・高断熱という住宅性能を十分に発揮させるには、適切な換気計画と湿度管理が不可欠なのです。
換気の重要性について具体的に見てみましょう。現代の新築住宅には24時間換気システムの設置が義務付けられていますが、それだけでカビ対策が万全とは言えません。換気量が不足したり計画通りに空気が流れていない場合、高気密な空間では湿気がこもってカビが発生してしまいます。実際、換気扇や空調を回していても部屋の換気が不十分だとカビは発生することが指摘されています。特にクローゼットや大型家具の裏側、押入れの中など空気の流れが届きにくい場所は要注意です。そうした閉鎖空間では湿度が高まりやすく、気づかないうちにカビが生えているケースも少なくありません。また、冷暖房による室内外の温度差で壁や窓に結露(水滴)が発生する箇所も見落としがちなカビ発生源となります。高気密住宅では一度発生した結露が乾きにくいため、その水分を栄養にカビが繁殖しやすくなるのです。
では、具体的に住宅内でカビが発生しやすいポイントを確認しておきましょう。水まわりや湿気のこもりやすい場所は特に要注意です。例えば浴室や洗面所は日常的に水を使うため湿度が高く、石鹸カスや皮脂汚れが栄養分となってカビが繁殖しがちです。キッチンも調理中の湯気やシンク下の湿気、食材カス・油汚れなどが原因でカビが発生しやすい場所です。さらに意外かもしれませんが寝室も注意が必要です。就寝中の汗や呼気による湿気、冬場の結露、洗濯物の部屋干しなどにより、寝室の隅やベッドの裏側にカビが生えることがあります。そして先ほど述べた押入れやクローゼット内、家具の裏側などは空気が滞留して湿気が溜まりやすいため、カビの温床になりやすいのです。このように、高気密住宅では家全体で計画換気を行いつつ、各所の湿度にも気を配らないと思わぬ場所でカビが発生してしまうリスクがあります。
以上のように、高気密・高断熱住宅は省エネで快適な健康住宅である一方、換気不良や結露によるカビリスクには十分な注意が必要です。せっかく辰巳住宅のようなカビ対策にも配慮した高性能住宅を建てても、住まい手の使い方次第でカビを招いてしまう可能性があります。次の章では、特にカビが生えやすい九州エリアの気候特性と住宅事情について、その実態と原因を見ていきましょう。
九州エリアでの住宅カビ問題の実態とその原因
九州地方は日本有数の高温多湿な気候に属し、年間を通して湿度の高い日が多い地域です。梅雨時期や台風シーズンには特に湿度が90%近くまで上昇し、住宅内にカビが繁殖しやすい環境が生まれます。実際、九州では毎月の平均相対湿度が60%を超えるのが当たり前で、夏場には70~80%に達することもあります。一般に湿度が60%を超えるとカビは活動を始め、70%以上では繁殖が加速するとされます。湿度70%の状態が数ヶ月続けばカビが生える可能性が高まり、80%ならわずか数週間で発生すると言われています。このように湿度の高い九州の気候では、住宅内も放っておけばカビが生えやすい状態になりがちなのです。
加えて、九州の冬は本州ほど厳寒ではないものの室内外の寒暖差による結露は発生します。暖房で暖まった室内の空気が、断熱不足の壁や窓に触れて水滴となり、その水分からカビが繁殖するのです。特に昨今は省エネ性能の高い高気密・高断熱住宅が九州でも普及していますが、「気密性が高いぶん結露が乾きにくくカビが増えた」という報告もあります。夏場に冷房を効かせた室内で壁内に発生する夏型結露は、新たな問題として注目されています。壁の中や天井裏で生じた結露水分が乾かずに溜まり、知らない間にカビが広がってしまうのです。九州のような多湿環境では、高断熱住宅であっても見えない部分の結露対策を怠ればカビから逃れられません。
実際、九州各地(福岡・熊本・佐賀・長崎・大分・宮崎など)で住宅のカビトラブルは増加傾向にあります。近年寄せられている相談事例を見ると、新築から間もない高性能住宅で室内のカビ臭に悩まされるケースや、リフォーム後に発生したカビで訴訟問題に発展したケースもあります。とりわけ、高気密高断熱住宅の結露、施工上の防湿不足による湿気の滞留、換気不足といった要因が重なってカビ被害が深刻化しており、法的トラブルに発展する例も増えているのです。例えば断熱施工に欠陥があり壁内結露が生じた住宅では、内装材や構造材がカビ・腐朽し、建物の耐久性低下や住人の健康被害につながりました。このような問題が起きると家自体の資産価値も損なわれ、施主にとって大きな損失となります。
以上のように、九州エリアの住宅カビ問題は気候特性と相まって深刻な状況です。高温多湿な九州で快適に暮らすためには、住宅の高性能化と同時にきめ細かなカビ対策が必要不可欠と言えるでしょう。では実際に、家の中で多発している具体的なカビ事例とその原因を踏まえ、どのように予防すればよいのかを考えていきます。
多発するキッチンシンク内・洗面所下・床下・壁内のカビを予防するには?
高気密高断熱住宅であっても、家の中の特定の場所にはどうしてもカビが発生しやすい環境が生まれます。特にキッチンのシンク下や洗面台のキャビネット内、床下空間、壁の内部などは、実際にカビ被害の相談が多いポイントです。それぞれカビが生えやすい原因があり、適切な対策を講じる必要があります。ここからは、こうした場所ごとのカビ発生のメカニズムと、効果的な予防策について詳しく見ていきましょう。
キッチンのシンク下に発生した黒カビの例。配管まわりの隙間から侵入した湿気によりキャビネット内でカビが繁殖している。(写真提供: カビバスターズ福岡)
キッチンシンク下のカビ対策
キッチンのシンク下は住宅内でも特にカビが発生しやすい場所の一つです。調査でも、新築後わずか1~2年でシンク下にカビが生えてショックを受けるケースが少なくありません。シンク下がカビやカビ臭の原因になる主な理由は、配管まわりの隙間と結露にあります。シンク下には給水管・排水管が床下から立ち上がっていますが、その配管と床の隙間が埋め切れていないと要注意です。本来はコーキング材で気密に塞ぐべき配管まわりに数ミリのすき間があると、床下から湿った空気が漏れ込んでしまいカビ発生の一因となります。特にキッチンで強力な換気扇を回した際などには室内が負圧状態となり、家中の隙間から外部の空気を吸い込もうとします。その結果、シンク下の配管周りに穴が開いていると床下の湿った空気やカビ胞子がキャビネット内に流れ込むことになるのです。こうして侵入した湿気がシンク下内部の壁や底板で結露し、閉ざされたキャビネット内はカビが繁殖する絶好の環境となってしまいます。
配管周りの隙間以外にも、温度差による結露そのものがカビの原因になります。冬場であれば床下から上がってきた冷たい空気がシンク下に流入し、室内の暖かい空気と触れて結露水が発生します。逆に夏場は、床下の湿った暖かい空気が冷房で冷えたシンク下に流れ込んで水滴を生じさせます。シンク下は扉で閉じられているため一度湿気が溜まると乾きにくく、そのまま放置するとカビがどんどん繁殖してしまいます。さらにシンク下にはゴミ受けや排水トラップなど汚れが溜まりやすい部分もあり、これらもカビの栄養源となり得ます。
キッチンシンク下のカビを予防する対策としてまず重要なのは、原因となる配管周りの隙間を塞ぐことです。シンク下収納を一度外して給排水管と床の隙間をチェックし、コーキング材できっちり密閉しましょう。わずかな隙間でも気流が発生すると結露につながるため、プロに依頼してでも隙間は無くすことが肝心です。また、冬場と夏場の温度差で結露しないよう断熱材を追加するのも有効です。シンクキャビネット内やその背後の壁に断熱処理を施し、配管にも保温チューブを巻くことで結露発生を減らせます。さらに湿度管理もポイントです。梅雨時期や夏場はシンク下に乾燥剤や小型除湿器を置いて湿度がこもらないようにしたり、エアコンの除湿運転を活用しましょう。そして忘れてならないのが定期的な換気です。調理後や湿気が多い日はシンク下の扉をしばらく開放し、扇風機や換気扇で強制的に空気を入れ替えてください。扉を開けっぱなしにできない場合も、月に一度は中の物を出して掃除・換気する習慣をつけると良いでしょう。加えて、水漏れや排水管の詰まりがないか日頃から点検し、掃除で出た生ゴミなどはこまめに捨てて汚れを蓄積させないこともカビ予防につながります。
洗面所下のカビ対策
洗面所の洗面台下もキッチン同様にカビが生えやすい場所です。実際、九州の住宅では「キッチン下や洗面台下のカビがすぐ再発して困る」という声が増えており、新築1~2年でも発生するケースがあります。洗面台下のキャビネット内でカビが繁殖する主な原因も、基本的にはキッチンと同じく配管まわりの隙間と湿気のこもりです。給排水管の立ち上がり部分にわずかな隙間でもあると、入浴や洗濯で湿度の上がった床下の空気が吸い込まれてキャビネット内に入り込みます。そして内部で結露してカビが発生するのです。特にお風呂と隣接する洗面所では、お風呂の蒸気や洗濯機から出る湿気も影響し、洗面台の収納内部は常に湿度が高くなりがちです。その上、普段あまり扉を開けない場所なので気づかぬうちにカビ臭が充満していたというケースも少なくありません。
洗面所下のカビ予防も基本的にはキッチン下と同様の対策が有効です。まずは配管まわりの穴埋め処理を確実に行いましょう。シリコンシーラントなどで床板との隙間を塞ぐことで、床下から湿気を呼び込まないようにします(※構造上の通気口がある場合は専門家の判断が必要です)。次に換気と除湿の徹底です。入浴後は必ず浴室乾燥機や換気扇を一定時間回し、洗面所全体の湿度を下げてから扉を閉めるようにしましょう。洗面台下も日常的に扉を開け放って換気する習慣をつけ、湿度計を設置して湿度60%以下を目安に管理すると安心です。必要に応じて除湿剤を置いたり、梅雨時は洗面所に除湿機を稼働させるのも効果的です。
また、水滴や石鹸カスの除去も欠かせません。歯磨きや洗顔の際に飛び散った水がキャビネット内に入り込むと、それが蒸発して湿度を上げてしまいます。洗面ボウル下の配管に結露が付いていないかも確認し、発生していたら断熱カバーを巻くなどしましょう。さらに週に一度は洗面台下の物をすべて出して掃除し、ホコリや髪の毛などの汚れを取り除いてください。ホコリや皮脂汚れはカビの栄養源になるため、溜めないことが肝心です。最後に、キッチン同様漏水チェックも重要です。給排水管の継ぎ目からの水漏れがないか、床下点検口から配管や床を見てシミがないか確認しましょう。もしカビ臭が取れない場合や見えない部分でカビが疑われる場合は、後述する専門業者による調査・対策も検討すべきです。
床下のカビ対策
床下(フロア下の空間)は普段目にしない場所だけに、気づいた時にはカビだらけ…という事態が起こりがちです。特に基礎断熱工法(床下も室内として断熱する工法)を採用した住宅で床下の湿気対策が不十分だと、大引きや根太といった構造材にびっしりとカビが生えるケースがあります。床下のカビ発生要因としてまず挙げられるのが、地面やコンクリート基礎からの湿気です。新築時に基礎の土壌に防湿シートを敷かなかったり、床下換気口を設けていなかったりすると、地面からの湿気が床下に充満してしまいます。その湿気は床下点検口や配管まわりの隙間を通じて室内にも上がり、特にシンク下など床下と直結した空間にこもりやすくなります。また、換気口があっても周囲の通気を妨げる障害物があったり、気密を高めるために床下を密閉している場合なども、内部に湿気が滞留し床下全体が高湿度状態になることがあります。
さらに施工時の湿気も見逃せません。新築建築中に雨に降られたのに適切に乾燥させず工事を進めてしまうと、木材や合板に水分が残ったまま閉じ込められてしまいます。その結果、完成後しばらくしてから壁裏や床下でカビが発覚する原因となります。実際に「建築中に濡れた構造用合板で時間差でカビが発生した」という報告や、施工中のカビ発生が原因で工事中断に至った例もあります。このように、床下は地面からの湿気と施工時の残留水分という二つの要因でカビが生えやすい環境が生まれやすいのです。
床下カビの対策としてまず重要なのは、防湿と換気を徹底することです。新築時であれば、基礎コンクリート上に隙間なく防湿フィルムを施工し、地面からの湿気侵入を遮断します。同時に適切な位置と数の床下換気口を設置するか、機械換気システムを導入して床下の湿度を下げる計画を立てます。既存住宅でも、床下に潜って防湿シートを後敷きしたり、必要に応じて調湿材を設置することで湿度を緩和できます。また、床下に大量のカビが発生している場合は専門業者による除湿工事や防カビ施工も検討すべきです。換気扇で強制的に通風したり、防カビ剤を噴霧・塗布して木材表面のカビ菌を死滅させる工法があります。併せて、住宅周りの排水対策も重要です。基礎の近くに雨水が溜まらないよう土地を整備し、床下に浸水や漏水の形跡がないか定期点検しましょう。万一、給排水管からの漏水や地面からの湧水があれば早急に補修し、濡れた箇所は徹底的に乾燥させることが肝要です。
もう一つ、大切なのが施工段階でカビを持ち込まないことです。これは住んでからではどうにもならない部分ですが、もし新築を計画中の方はぜひ施工業者に確認してください。雨天時の工事では無理に作業を進めず、構造材が濡れたら十分乾燥期間を取ること、工事中にカビが発生したら適切な除去措置を行うことなど、現場での管理体制がしっかりしている会社を選びましょう。辰巳住宅のように品質管理を徹底している会社ならその点も安心できます。床下は普段見えないだけに、後からでは手遅れになる前の予防策が何より重要なのです。
壁内のカビ対策
壁の内部に生えるカビは、発見が遅れがちで厄介な問題です。壁紙の表面には異常がなくても、中の石膏ボードや断熱材がカビだらけになっていた…というケースもあります。壁内カビの主な原因は壁体内の結露および漏水です。高断熱高気密住宅では壁の中に湿気が入りにくいよう防湿シート等を施工しますが、これが不十分だったり断熱材に隙間があると、壁内部で温度差が生じて結露することがあります。とくに夏場、冷房で冷えた室内側の壁面に外の暑く湿った空気が触れると壁内部で結露(水滴)が発生しやすくなります。この夏型結露は近年増えており、壁の中でカビが繁殖する原因となっています。一方、冬場でも暖房した室内の湿気が壁内に入り込んだり、断熱欠損部位で冷えたりすると結露が起こります。また雨漏りや配管からの漏水で壁内が濡れてしまうケースもあります。外壁の防水層に不備があったり、窓周りのシーリング劣化から雨水が染み込むと、断熱材や柱が濡れてカビや木材腐朽菌が繁殖してしまいます。
壁の中でカビが発生すると厄介なのは、被害が広範囲になりやすい点です。壁内の空気層や構造材表面で発生したカビは普段目に見えないため放置されがちで、その間にも胞子が壁内に充満して断熱材一面に広がってしまうこともあります。やがてカビ臭や健康被害(咳やアレルギー症状)でようやく異変に気づく頃には、壁内部が深刻なダメージを受けていることも少なくありません。実際、ある欠陥住宅の事例では断熱施工の不備から居室内や壁内に大量の結露が生じ、カビと腐朽が発生して建物の耐久性低下や住民の健康被害を招きました。
壁内のカビを防ぐには, 新築時の適切な施工と居住時の湿度管理の両面からアプローチが必要です。まず家を建てる段階では、壁体内結露を起こさせない施工を徹底してもらいましょう。断熱材は規定通りの厚みで隙間なく充填し、防湿シートや気密テープで壁内への湿気侵入を防ぎます。窓や配管の貫通部もシーリングで丁寧に処理し、外壁の防水紙やコーキングも定期的に点検することで雨水の侵入リスクを減らせます。近年の高性能住宅では計算された換気計画によって壁内の通気層に空気を流す設計もありますが、いずれにせよ見えない部分の湿気対策を疎かにしないことが重要です。
一方、既にお住まいの住宅で壁内カビを予防・早期発見するには、まず室内の湿度を上げすぎない生活を心がけましょう。部屋ごとの湿度計で常にチェックし、冬でも加湿のしすぎには注意します。結露しやすい窓際や外壁に接した家具の裏などは、ときどき点検してカビ臭やシミがないか確認しましょう。万一壁紙に黒いポツポツが浮いてきたりカビ臭がする場合は、中でカビが広がっている可能性があります。そうした時は表面だけ拭き取って済まそうとせず、早めに専門業者に調査を依頼することをおすすめします。後述するカビバスターズ福岡のような業者であれば、壁内の微生物検査(空気中の胞子測定)や内視鏡カメラ調査などで見えないカビもチェックしてくれます。原因が雨漏りなら補修工事を、断熱不良なら断熱改修や調湿材設置を検討し、根本から問題を解決することが再発防止につながります。
日常的にできるカビ対策のポイント
ここまで住宅の構造や場所ごとのカビリスクと対策を述べてきましたが、日常生活の中でできるカビ対策も非常に重要です。どんなに高性能な家でも、住む人の使い方次第でカビを発生させてしまうことがあります。逆に言えば、日々ちょっとした工夫を積み重ねることでカビを予防し、被害を最小限に抑えることができます。最後に、今日から実践できるカビ対策のポイントをいくつか紹介します。
・こまめな換気: 室内の湿った空気や汚染物質を溜め込まないよう、意識的に換気を行いましょう。窓を全開にして部屋の空気を入れ替えるのが手軽です。閉め切った部屋は湿気と汚れた空気がこもるため、晴れた日は各部屋の窓を数分間開放し、新鮮な空気を取り入れてください。梅雨や真夏で外気まで湿度が高い場合は、一旦換気した後にエアコンの除湿運転や除湿機を使って室内の湿度を下げると効果的です。また各部屋だけでなく、押入れやクローゼットも定期的に開けて換気しましょう。収納内部に湿気がこもるのを防ぐことで、衣類や壁にカビが生えるのを防止できます。
・湿度管理を徹底する: 普段から室内の湿度計を確認し、相対湿度は50~60%程度に保つよう心がけます。カビは湿度60%を超えると活発化し、70%を超える環境が長く続くと数ヶ月で発生リスクが高まります。特に梅雨時や夏場はエアコンのドライ機能や除湿機を活用し、寝る前など定期的に湿度をチェックしましょう。窓際や壁に結露が発生していたら室内が過湿状態のサインです。暖房時には加湿しすぎない、観葉植物や水槽を置きすぎないなど調整してください。
・水回りの清掃と乾燥: 浴室・洗面所・キッチンといった水を使う場所は、使った後にしっかり乾燥させる習慣をつけましょう。入浴後は浴室の壁や床に付いた水滴をスクイージーで落とし、換気扇を1~2時間回します。浴室ドアを開けて家全体の換気を促すのも有効です。キッチンではシンクの水気を拭き取り、生ゴミはその日のうちに処理します。週に一度は排水口のぬめりを掃除し、カビの餌となる汚れを蓄積させないようにしましょう。また、洗面所では使い終わった濡れたタオル類をその場に放置せず、すぐに乾かすか洗濯に回してください。
・結露を放置しない: 冬場に窓ガラスやサッシに付いた結露水は、こまめに拭き取って乾燥させます。窓の表面が冷えていると室内の暖かい空気との温度差で結露が発生しますが、その濡れた状態を放置するとカーテンや窓枠にカビが生えやすくなります。結露しにくい高断熱サッシに交換できれば理想ですが、費用がかかる場合は市販の結露防止シートを窓ガラスに貼るのも効果的です。窓周りだけでなく、壁や床に結露や水漏れ跡を見つけた場合も早めに乾燥・消毒しておきましょう。
・部屋干しを控える: 雨の日など外に洗濯物を干せない時でも、できるだけ室内干しは避けた方が無難です。洗濯物を部屋に干すと大量の水分が蒸発して室内湿度が上昇し、カビが発生しやすくなります。どうしても部屋干しする場合は、エアコンの除湿運転や除湿機を併用し、風通しの良い場所で乾かす工夫をしてください。浴室乾燥機があるなら浴室に干す、またはコインランドリーの乾燥機を利用するなど、室内に湿気をためない方法を検討しましょう。
・掃除とホコリ除去: 室内を清潔に保つこともカビ対策の基本です。床や棚のホコリ、人のアカや油汚れなどはすべてカビの栄養源になります。掃除を怠って汚れが蓄積するとカビが繁殖しやすくなるため、普段からこまめな掃除を心がけましょう。特に部屋の隅、ベッドや家具の下・裏などはホコリが溜まりやすいので定期的に物を動かして掃除してください。掃除機やモップでホコリを除去した後は、消毒用エタノールをスプレーして拭き上げると残ったカビ胞子の除菌に効果的です。清掃と同時に家中を見回すことでカビの早期発見にもつながります。
・空気清浄機の活用: 室内の浮遊するカビ胞子を減らすには、空気清浄機も有効です。空気中には常に見えないカビの胞子が漂っていますが、空気清浄機で吸引・フィルター捕集することで胞子やホコリを極力取り除くことができます。最近では除菌機能付きの製品も市販されていますので、リビングや寝室に設置を検討するとよいでしょう。ただし過信は禁物で、あくまで補助的な手段と考え、基本は上記のような換気・清掃を優先してください。
以上のポイントを実践することで、日常生活の中でかなりのカビ発生リスクを低減できるはずです。要は「湿度を溜めず、汚れを溜めず、早めに対処」という三点に尽きます。家族みんなでカビ対策の意識を共有し、習慣化していきましょう。
まとめ(健康的で快適な暮らしのために)
住宅のカビ対策について、辰巳住宅株式会社の家づくりの特徴から九州特有の事情、日常でできる予防策、そして専門業者による対処法まで幅広く見てきました。カビを防ぐための総合的なアプローチとして重要なのは、「住宅性能」「住まい方」「専門的ケア」の三本柱と言えるでしょう。まず、高気密・高断熱で結露しにくい家を選ぶこと(辰巳住宅のような高性能住宅はその点で有利です)。次に、日々の換気や清掃・湿度管理といった生活習慣でカビの芽を積むこと。そして万一カビが発生した際には放置せず、早めに適切な対策を講じることです。
カビは一度広がってしまうと建材や家具、そして私たちの健康にまで大きな被害を及ぼします。そうなる前に、早期対策を行うことが肝心です。カビを見つけたらすぐに清掃・除菌し、それでもダメならプロに相談するなど、酷くならないうちに手を打ちましょう。特に小さなお子様や高齢者がいるご家庭、アレルギー体質の方がいる場合は、カビによる健康影響(喘息やアレルギー悪化など)を防ぐためにも迅速な対応が重要です。
幸い、今回ご紹介したカビバスターズ福岡のように頼れる専門家が身近にいます。家の構造を知り尽くした業者と協力しながら原因からカビを断つことで、長期間にわたってカビのない快適な住環境を維持できるでしょう。辰巳住宅の高性能住宅で得られる快適性と、適切なカビ対策による清潔な空気環境が両立すれば、まさに鬼に金棒です。健康的で快適な暮らしのために、ぜひ今回お伝えしたポイントを参考に、ご自宅のカビ対策を見直してみてください。家族みんなが安心して笑顔で過ごせる住まいをカビから守り、末長く大切なお住まいで快適な日々を送りましょう。
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稼働エリアは九州全域:福岡県・熊本県・佐賀県・長崎県・大分県・宮崎県・山口県
カビバスターズ福岡
〒813-0002 福岡県福岡市東区下原3丁目21-14
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【検査機関】
一般社団法人微生物対策協会
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