基礎断熱でカビ発生?原因から除去、予防までプロが徹底解説!
2025/03/23
こんにちは!カビ取り専門店のカビバスターズ福岡です。 最近増えている「基礎断熱住宅」は、快適で省エネ性能が高いことで人気ですが、その裏にはカビのリスクも潜んでいます。「床下にカビが発生してしまった…」とお困りの工務店さんや建築関係者の方もいらっしゃるのではないでしょうか?今回はそんな基礎断熱住宅で起こりやすいカビ問題の原因から具体的な除去方法、そして施工段階からできる予防策まで詳しく解説していきます!
目次
はじめに(基礎断熱の普及とカビ問題の重要性)
高断熱・高気密住宅が普及する中で、床下まで断熱する基礎断熱工法を採用する住宅が増えています。基礎断熱住宅は床下空間も室内とみなして断熱することで、冬場の底冷えを防ぎ、省エネで快適な住環境を実現できます。そのためゼロエネルギー住宅(ZEH)を含め、多くの新築住宅で採用されており、冷暖房効率の向上や高い省エネ効果が期待できることから多くの人に選ばれている工法です。しかし一方で、見えない床下にカビが発生しやすいというリスクも抱えています。高気密・高断熱ゆえに湿気がこもりやすく、結露によってカビの発生を招きやすいのです。この 「高性能住宅の落とし穴」 ともいえる問題に対処することは、住宅の耐久性と居住者の健康を守る上で非常に重要です
。本記事では、工務店・建築関係者の方向けに基礎断熱とカビ問題について詳しく解説し、原因と対策、そして専門業者による対応方法までを紹介します。
基礎断熱の仕組みと特徴(一般的な構造と施工方法)
一般的な木造住宅の床下断熱には「床断熱」と「基礎断熱」の2種類があります。床断熱は1階床の直下に断熱材を敷き込み、床組を断熱する従来工法です。一方、基礎断熱は建物のコンクリート基礎そのものを断熱材で覆う工法で、床下空間まで含めて家全体を断熱材で包み込みます。床下も室内と同じ温熱環境下に置かれるため、床下空間が室内空間の一部となり、高い断熱性・気密性が得られる点が特徴です。特に寒冷地の北海道で昭和50年代に試行され汎用技術として確立した経緯があり、近年になって全国的にも採用が増えてきた比較的新しい施工法です。
基礎断熱工法には、断熱材を施工する位置によって基礎外断熱と基礎内断熱の2種類があります。基礎外断熱は基礎コンクリートの立ち上がり外側に断熱材を貼る方法で、コンクリート全体を断熱材で包むため断熱効果は高くなります。しかし断熱材が地面に触れるためシロアリ被害のリスクが高く、防蟻性能付きの断熱材を用いる必要があります(防蟻材は価格が通常の約2倍となりコスト増要因)。一方、基礎内断熱は基礎の内側に断熱材を貼る方法で、外気にコンクリートが触れる分だけ外断熱より断熱性能はやや劣るものの、断熱材が室内側にあるためシロアリ侵入リスクを低減できるメリットがあります。現在の一般的な木造住宅では、シロアリ対策の観点から基礎内断熱を標準とする工務店も多く、適切な防湿施工と相まって安全性の高い方法とされています。
基礎断熱工法を採用すると、床下を外気から遮断して室内同様に空調・換気するため、冬でも床下から冷気が上がらず足元が暖かくなります。また土台や配管の凍結防止にも有利で、床断熱よりも高い断熱・省エネ性能を発揮できます。ただし、施工には床下全周に断熱材を施す手間がかかり、気密・防湿処理の確実な施工管理が求められます。正しく施工・管理すれば、床下を含めた全館空調との相性も良く、快適でエネルギー効率の高い住宅を実現できるでしょう。基礎断熱工法では基礎コンクリートの立ち上がり内側や底板周辺に断熱材を張り巡らせ、床下空間を室内環境と一体化させます。下図は基礎断熱住宅の断面模式図の一例で、基礎立ち上がり部分に厚み50mmの断熱材(緑色部分)を施工し、コンクリートの底盤にも周辺部に断熱材(青色部分)を敷く構造になっています。これにより床下全体が断熱材に包まれ、外気との熱交換が大幅に抑制されます。基礎断熱によってこのように家全体を断熱材で囲う構造が実現し、高い断熱性能を確保できるのです。
図:基礎断熱工法の断面イメージ。基礎の内側全面(緑色)と底盤周辺(青色)に断熱材を施工し、床下空間を室内と同じ環境にする。(新津組の施工事例より
基礎断熱でカビが発生する原因(結露、湿気の滞留、換気不足など)
高性能な基礎断熱住宅であっても、条件次第では床下にカビが発生してしまうことがあります。カビの発生条件は一般に「適度な温度(20~30℃)・高湿度(相対湿度70%以上)・栄養分(ホコリや有機物)・酸素」の4つと言われます。基礎断熱住宅では冬でも床下がある程度の温度に保たれる反面、湿気がこもりやすい環境が生じやすく、これがカビ繁殖の温床となり得ます。以下に、基礎断熱における主なカビ発生要因を挙げます。
●施工直後のコンクリート湿気(新築時の残留水分): 基礎コンクリートは施工後も長期間にわたり水分を放出し続けます。引き渡し時に表面は乾いて見えても、完全に乾燥するには半年~1年(場合によっては2年)程度かかると言われるほど、コンクリートには大量の水が含まれています。特に工期が冬から春にかけてで、梅雨時期に新築1年目を迎える場合、基礎コンクリートから蒸発する水分と外部の湿気が重なり、床下は高温多湿になりがちです。実際、春先完成~梅雨入りの住宅では初年度の床下カビリスクが非常に高いことが知られています。基礎断熱工法にすると床下の湿気が外に逃げにくいため、コンクリート由来の水蒸気が床下に滞留し、合板や木部に結露・カビを発生させてしまうのです。
●湿気の滞留と結露: 基礎断熱により床下を密閉すると、本来床下換気口から逃げていた地面や生活由来の湿気が室内に留まります。断熱材によって外部と遮断された基礎部分は常に湿った状態になりやすく、水分の蒸発が妨げられて蓄積し、結果的にカビの原因となります。特に梅雨時や夏場は、床下の地盤やコンクリート表面で湿度が上昇して結露が発生しやすくなります。暖かく湿った空気がコンクリートや断熱材表面の冷たい部分に触れると水滴となり、その水分がカビの発生源となります。断熱施工の不備で基礎周りに断熱欠損(熱橋)があると局所的に結露が集中し、カビが生えやすくなります。
●換気不足・湿度管理不良: 基礎断熱住宅では床下に伝統的な換気口を設けない代わりに、室内と一体的に換気する設計が理想です。しかし設計・施工段階で床下の換気計画が不十分だと、床下空気が滞留して湿気がこもります。高気密住宅の場合、第1種換気システム(機械給排気)を導入していても、換気計画の不備や機器不調で思わぬ負圧が生じることがあります。負圧状態になると隙間から外部の湿った空気が床下や壁内に流入し、冷やされて結露を起こしカビ発生の一因となります。換気バランスの乱れや換気量不足も湿度管理不良につながり、結果として床下の湿気が抜けずにカビの温床が形成されてしまいます。
●その他の要因: 施工上のちょっとしたミスや計画外の事象もカビの誘因になります。たとえば、基礎断熱施工時に防湿シートの破れや隙間があると地面からの湿気が侵入します。水回り配管からの微小な漏水が長期間放置されれば局所的に湿度が上がります。また、工事中に大雨で基礎に水が溜まった状態で急いで床を塞いでしまうと、閉じ込められた水分が乾燥せずカビを招く恐れがあります。このように湿気を発生・滞留させる要因全般が重なると、基礎断熱住宅でも床下カビのリスクが高まるのです。
以上のように、「水分供給源(コンクリートや漏水)+湿気の逃げ場の無さ+温度」という条件が揃うと基礎断熱住宅であってもカビは発生します。特に新築~竣工後間もない時期にかけては注意が必要です。工務店にとっても、「高断熱だから安心」と油断すると引き渡し後に床下がカビだらけ…という失敗になりかねません。実際、基礎断熱を始めた当初は多くの住宅会社が床下カビの発生問題を経験したと言われるほどで、正しい知識と対策なしには避けられない課題といえます。次章では、こうしたカビが住宅構造や居住者にもたらす影響について見ていきましょう。
カビが建物や健康に及ぼす影響(構造の劣化、シックハウス症候群、施工ミスによるトラブル)
築後わずか3ヶ月の基礎断熱住宅の床下で発生したカビ。床下の合板面に黒いカビ菌糸が多数繁殖している様子(施主提供写真)。室内にカビ臭が立ち込めたため発見に至ったケース。高湿度の床下では、このように短期間でカビが広がり構造材を覆ってしまうことがある。
床下で発生したカビは見えない場所でじわじわと広がり、やがて住宅にさまざまな悪影響を及ぼします。まず建物の構造面では、カビ自体やそれに伴う木材腐朽が部材の劣化を招く点が重要です。木材表面にカビが生えた状態を放置すると、木材の強度低下や変色など劣化が進行します。カビは木材中の養分を消費し酵素や有機酸を発生させて材を劣化させるほか、カビが発生する環境そのものがシロアリの好む高湿状態であるため白アリ被害も誘発しやすくなります。実際、カビが先行発生し下地木材が湿潤化すると、その後にシロアリが侵入して構造体を食害し深刻な状況に至るケースもあります。つまりカビはシロアリ被害の前触れでもあり、建物の耐久性を脅かす要注意サインなのです。
健康面への影響も見逃せません。カビから放出される膨大な量のカビ胞子は空気中を漂い、居住者の呼吸とともに体内へ入り込みます。長期間にわたり大量の胞子を吸い込むと、アレルギー症状や喘息、過敏性肺炎など呼吸器系の疾患を引き起こす可能性があります。実際にカビはシックハウス症候群(住宅由来の健康被害)の一因ともされ、鼻水・くしゃみ・咳の誘発、喘息発作の悪化、目や喉の刺激、皮膚炎など多岐にわたる症状の原因となります。特に抵抗力の弱い幼児や高齢者、アレルギー体質の人はカビに敏感で、症状が重篤化しやすいため注意が必要です。またカビ臭(カビが発するカビ臭気)は不快なだけでなく頭痛やめまいの原因となることもあり、住環境の品質を大きく損ねます。これら健康被害のリスクから住宅を守るためにも、カビ問題への対処は重要です。
さらに、施工者にとってカビ問題は顧客トラブルにも直結しかねません。新築早々に床下カビが発生すれば、施主から施工不良を疑われ信頼を失う恐れがあります。実際「床下がカビだらけになった」との相談は住宅検査機関にも報告されており、新築引き渡し時点ですでに床下がカビで汚染されていた事例もあります。これは施工中の湿気管理が適切でなかった場合に起こり得るもので、工務店側の対応としても補修やクリーニングに追われるなど大きな負担となります。カビを放置すれば被害が広がり補修範囲も費用も増大します。こうしたトラブルを未然に防ぐためにも、基礎断熱住宅におけるカビ対策は計画・施工段階から万全を期す必要があります。
以上のように、カビは構造躯体の耐久性低下や健康被害、さらには顧客クレームにつながる厄介な問題です。高気密高断熱住宅の性能を真に活かすためには、カビ対策まで含めた総合的な品質管理が求められると言えるでしょう。それでは具体的に、床下でカビが発生してしまった場合にはどのように除去すべきか、次章でその方法を解説します。
基礎断熱のカビ除去方法(現場での対応策、使用すべき薬剤、施工上の注意点)
床下にカビを発見した場合、被害拡大を防ぐため速やかに除去作業を行う必要があります。現場でカビ除去にあたっては、以下の手順とポイントを押さえて安全かつ確実に対処しましょう。
1. 安全対策の徹底(個人防護具の着用): カビ除去作業に入る前に、作業者自身の安全を確保します。カビの胞子を吸い込んだり皮膚に触れたりしないよう、長袖の作業服・マスク(防塵マスク)・ゴーグル・ゴム手袋といった個人防護具を必ず着用してください。特に密閉された床下では胞子が舞いやすいため、肌の露出を避け防護具でしっかり身を守ることが大切です。
2. カビ除去剤の選定と塗布: カビを殺菌する薬剤としては、逆性石けん(塩化ベンザルコニウムなどの陽イオン界面活性剤)や家庭用漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)が一般的に用いられます。木部など素材に応じて適切な薬剤を選び、水で適切に希釈してからスプレーボトルや刷毛でカビ発生箇所に十分行き渡るよう塗布します。漂白剤を使う場合は濃度に注意し、他の洗剤と混合しないよう十分注意してください(有毒ガス発生の危険があります)。木材表面のカビにはエタノール系の除菌剤を併用することも効果的です。薬剤塗布後、数分〜十数分程度放置して薬効を十分発揮させます。
3. カビの除去(洗浄・除去作業): 薬剤が行き渡ったら、カビを物理的に除去します。ブラシやスポンジでカビを擦り落とし、その後濡れ雑巾で拭き取ります。剥がれ落ちたカビの菌糸や胞子が再び空気中に舞わないよう、可能であれば作業前に床下全体を軽く霧吹きしておくと良いでしょう(湿らせておくと胞子の飛散が抑えられます)。剥離したカビや汚泥は掃除機(できればHEPAフィルター付き)で回収し、密閉して廃棄します。コンクリート面はブラシで擦り洗いし、仕上げに清水拭きして薬剤成分やカビ残渣が残らないようにします。作業後の用具も洗浄・消毒しておきましょう。
4. 乾燥と換気: カビ除去作業が完了したら、最後に床下を徹底的に乾燥させます。窓や点検口を開放し、送風機や換気扇を回して床下に外気を送り込みます。薬剤による湿り気や残留した湿気を飛ばし、床下環境をサラッと乾いた状態に戻すことが重要です。湿度計で床下湿度をモニターし、可能なら60%以下になるまで換気を継続します。除湿機を設置できる場合は併用しても良いでしょう。十分に乾燥させることで、再びカビが繁殖しにくい状態を作ります。
以上が基本的な除カビの流れです。軽微な表面カビであれば上述の対応で概ね除去可能ですが、木材内部まで根を張った深刻なカビ(黒カビなど)の場合は完全な除去が難しくなることもあります。その際は専門業者による薬剤注入や研磨処理が必要になるケースもあります。床下は狭く作業しにくい場所ですので、被害が広範囲に及ぶ場合や自力での対応が困難な場合は、カビ取りの専門業者に依頼するのが安全です。いずれにせよ、発見したカビをそのままにせず早期に対処することが肝心です。次章では、カビを発生させないための予防策について解説します。
基礎断熱におけるカビの予防策(換気システム、断熱材の選び方、防カビ処理の施工法)
カビを未然に防ぐためには、「湿気をためない・増やさない」工夫と計画が欠かせません。基礎断熱住宅でカビリスクを抑える主な予防策を、換気・断熱・施工の観点から整理します。
■ 適切な換気計画と湿度管理: 基礎断熱住宅では、床下の換気も含めた全体的な換気計画が重要です。第1種換気システム等を導入する場合は、床下への給排気も計画に入れ、各室と床下の圧力バランスが崩れないようにします。換気設備のフィルター詰まりや故障による風量低下がないよう定期点検も必要です。また、竣工~入居直後の初年度は特に念入りな湿度管理を行います。具体的には、基礎コンクリートの水分放出が盛んな最初の半年~1年は、床下に一時的な換気口や送風ファンを設置して強制換気すると効果的です。近年では断熱換気口(製品例:「だんき君」)を施工時に数箇所取り付け、必要に応じ開閉できるようにしておく方法もあります。工事中や引き渡し後すぐの季節で暖房を使わない時期にはこれら換気口を開け、自然通風で床下の湿気を排出します。夏場に換気口を開けると、風下側の口から湿った空気が流れ出るのが感じられるほどで、これだけでも初年度の床下カビ発生はほぼ防げます。換気口を設けなかった場合でも、引き渡し後しばらくは床下に除湿機を設置し、こまめに排水する運用で対応できます。要はコンクリートが乾燥しきるまでの期間、一時的にでも床下の湿気抜き措置を講じることが重要です。2年目以降は床下湿度も安定しますが、24時間換気や全館空調による床下の空気循環を適切に維持し、局所的な滞留を起こさせないようにしてください。
■ 断熱材・防湿材の適切な選択と施工: 設計段階で適切な断熱材を選定し、確実な防湿施工を施すこともカビ予防の要です。基礎断熱に使用する断熱材は吸水性の低い材料(押出法ポリスチレンフォームなど)を用い、地面からの湿気を通さないよう基礎下には防湿シートを敷設します。基礎コンクリート打設時に断熱材を型枠内に固定する「打ち込み工法」を採用すれば、コンクリートと一体化して気密性・防湿性が高まります。後張り工法でも、気密テープやウレタンフォームで断熱材間や周囲の隙間を丁寧にシールし、外気や湿気の侵入経路を遮断します。基礎外断熱を選ぶ場合は必ず防蟻処理された断熱材を使い、断熱材周囲への防蟻処理(薬剤塗布)も徹底します。基礎内断熱の場合でも、土台や大引きなど木部には防蟻剤を処理し、シロアリ被害に強い樹種・乾燥材を使うといった工夫が有効です。これら適切な材料選択と施工により、湿気そのものの侵入を抑えることがカビ予防につながります。
■ 防カビ剤による処理と定期点検: 近年では、新築時に床下の木部へ防カビ剤を吹き付け処理するケースも増えています。例えばシロアリ予防工事の際に併せて防カビ剤(薬剤例:「カビシス-A」等)を散布し、木材表面に付着したカビ菌を死滅・繁殖抑制させる施工が行われています。防蟻剤に防カビ成分が入っている製品もあり、こうした処理を施すことで「カビが生えにくい床下環境」に近づけることができます。施工後も定期的な床下点検を継続しましょう。少なくとも梅雨時や結露しやすい冬場には床下点検口から内部を観察し、カビの兆候(カビ臭や木材の変色)がないか確認します。必要に応じて湿度計や木材水分計を用い、床下環境の変化を把握すると良いでしょう。早期に兆候を発見できれば、小規模な対処で済み大事に至りません。カビ予防は一度やれば終わりではなく、継続的なメンテナンスが大切です。建築時から対策を徹底し、引き渡し後も適切な管理を続けることで、基礎断熱住宅でも長期にわたり健康で快適な床下環境を維持できるのです。
カビバスターズ福岡の専門サービス(カビ対策のプロによる調査・除去・予防の流れ)
基礎断熱住宅のカビ問題に直面した際は、専門業者に依頼して徹底的に対策することも選択肢の一つです。福岡を拠点とするカビバスターズ福岡は、住宅のカビ除去・防カビ対策を専門とするプロ集団で、高気密高断熱住宅の床下カビにも豊富な対応実績があります。ここでは、カビバスターズ福岡が提供する調査・除去・予防サービスの流れと特徴を紹介します。
◆ 綿密な現地調査とカビ診断: まず専門スタッフが対象建物に赴き、床下を含む家全体のカビ発生状況を詳細に調査します。肉眼で確認できるカビはもとより、目に見えない空中浮遊カビの胞子量測定や、試料採取によるカビの種類特定まで実施します。これにより被害の範囲やカビ菌種(黒カビなのか白カビなのか、毒性の有無など)を把握し、建材や環境に最適な除去方法を検討します。調査結果に基づき、依頼者へ現在のカビ汚染の状況と原因、そして最適な除去・再発防止プランを提案します。この段階で施工内容や費用についてもしっかり説明があり、疑問点にも答えてもらえるため安心です。
◆ 専用薬剤によるカビ除去作業(MIST工法): 調査・計画に同意いただいたら、いよいよ除去作業に移ります。カビバスターズ福岡では独自のMIST工法®という技術を用いてカビを根本から除去します。MIST工法では、素材を傷めず人体にも安全な自然由来成分の専用液剤を使用し、超微細なミスト状に噴霧して家の隅々まで行き渡らせることでカビを分解・殺菌します。従来のようにカビをただ拭き取ったり削り落としたりするのではなく、薬剤がカビの根(菌糸)まで浸透し内部から分解するため、表面に見えない潜伏菌までしっかり死滅させることができます。またミスト噴霧法は胞子が飛散しにくい利点があり、作業中にカビが拡散してしまうリスクを低減します。使用する液剤は生分解性が高く環境に残留しにくいため、周囲の環境への負荷も最小限です。小さなお子様やペットがいるご家庭でも安心して施工を任せられる、安全・確実・環境配慮型のカビ除去法と言えるでしょう。
◆ 再発防止処理とアフターケア: カビを除去した後は、再びカビが生えないように防カビ処理を施します。必要に応じて防カビコーティング剤を木部やコンクリート面に塗布し、カビの栄養源となる汚れも徹底的に除去します。床下の換気状態も点検し、必要であれば改善策(換気扇の設置など)を提案します。施工完了後には、カビが発生しにくい環境を維持するための日常お手入れ方法のアドバイスも受けられます。プロの視点から具体的な換気のコツや湿度管理方法を教えてもらえるので、施主自身でできる予防策も格段に実践しやすくなります。作業報告書には除去前後の写真や測定データも添付され、効果を目で見て確認できます。万一後日カビが再発した場合のフォロー体制も整っており、保証や定期点検サービスを利用できる場合もあります。
このようにカビバスターズ福岡では、「調査診断」→「除去施工」→「防カビ処理」→「再発防止策の提案」まで一貫してプロが対応してくれます。一口にカビと言っても種類や原因によって最適な対処法は異なりますが、専門業者ならではの知識と経験でケースバイケースに最適なカビ対策を講じてもらえます。基礎断熱住宅の床下カビのように難易度の高い問題でも、信頼できるカビのプロに任せることで早期に安全な住環境を取り戻すことができるでしょう。
まとめ(カビ対策の重要性と、正しい施工・メンテナンスの必要性)
基礎断熱工法の住宅におけるカビ問題について、原因から対策まで幅広く見てきました。高断熱高気密住宅は快適性・省エネ性に優れていますが、その性能を長く維持し真に健康的な住まいとするためには、カビ対策を含めた包括的な工夫と管理が不可欠です。施工段階では断熱・防湿処理を丁寧に行い、シロアリ対策も含めた材料選定でカビの芽を摘むこと、引き渡し後は換気と湿度管理に注意してカビが生える環境を作らないことが重要です。カビは一度発生してしまうと短期間で広がり、建物や健康に深刻な被害を及ぼしかねません。だからこそ、「発生させない予防」と「発生した際の早期発見・早期対応」が両輪となります。
工務店・建築関係者の皆様におかれましては、基礎断熱住宅のメリットを最大限活かしつつ、お客様にカビのリスクと対策を正しく説明し、適切な施工とメンテナンス計画を提供することが求められます。幸い、現在では防カビ剤の活用や専門業者との連携など、実務的な解決策も揃っています。本記事で述べたポイントを参考に、ぜひ現場での品質管理に役立ててください。「見えない床下ほど念入りに」という意識でカビ対策に取り組むことで、基礎断熱住宅の長期耐久性と住まい手の健康を守ることができるでしょう。快適で健康的な住環境を実現するために、正しい施工と継続的なメンテナンスの重要性を改めて心に留めていただければ幸いです。
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