黄色カビ(きいろかび)の除去と健康リスクを徹底解説|カビ取り業者が教える対策法
2025/03/13
目次
黄色カビとは?
黄色カビとは、その名の通り黄色っぽい色合いを帯びたカビの総称です。カビには非常に多くの種類がありますが、その中でもアスペルギルス属(麹カビの仲間)やペニシリウム属のカビに、黄色い見た目を持つものが含まれます。黄色カビの色は、カビが産生する代謝物質によるものです。見た目は明るい黄色から黄緑色っぽいものまで様々ですが、一見きれいな色をしていても油断は禁物。中にはマイコトキシン(カビ毒)と呼ばれる有害な物質を作り出す種類もあり、私たちの健康や環境に深刻な影響を与える可能性があります。例えば、黄色カビの一種であるアスペルギルス・フラバス(Aspergillus flavus)はアフラトキシンという強力な発がん性カビ毒を産生することで知られています。アフラトキシンは食品中に繁殖したカビから検出されることがあり、ごく微量でも肝臓がんなどのリスクを高める非常に危険な物質です。このように、黄色カビは見た目以上に注意すべき存在なのです。
発生しやすい環境
黄色カビは高温多湿な環境を好みます。一般的に湿度70%以上、気温が20〜30℃程度の場所では、黄色カビの胞子が活発に成長しやすくなります。梅雨時や夏場に室内がジメジメした状態だと、黄色カビが繁殖するには絶好の条件と言えます。また、空気の流れが悪く湿気がこもりやすい場所も要注意です。例えば、浴室や脱衣所、キッチンのシンク下、地下室、押し入れ、クローゼット、窓枠の周辺などは黄色カビが発生しやすい代表的な場所です。実際、冬場に窓ガラスや壁に結露が生じ、その水分を栄養にカビが繁殖してしまうケースも見られます。さらに、建物の構造上の問題で通気不良や断熱不足の箇所があると、壁の内部に湿気が溜まり見えない所で黄色カビが発生してしまうこともあります。「新築やリフォーム直後なのにカビが生えた」という場合、建材が十分に乾燥しないまま密閉されたことで湿気が残っていた、というケースもあるのです。また、室内のホコリや汚れもカビの栄養源となります。長く掃除されていない押し入れの中や、埃っぽい換気扇周りなどはカビが育ちやすい環境です。黄色カビは環境さえ整えば短期間で一気に広がるという特徴もあります。見た目の明るさとは裏腹に、放置すると壁や天井、木材、紙製品、布製品などあらゆる素材に次々と繁殖して被害を拡大させるため、発見したら早めの対処が必要です。
黄色カビの健康リスク
黄色カビは見た目が不快なだけでなく、私たちの健康に対して大きなリスクを伴う厄介な存在です。その健康リスクについて、具体的に見ていきましょう。
アレルギー症状や皮膚炎
カビは一般にアレルゲン(アレルギーの原因物質)になりやすいと言われますが、黄色カビも例外ではありません。黄色カビが繁殖している環境では、空気中に無数のカビの胞子が放出されています。この胞子を人が吸い込むと、体内の免疫反応によって様々なアレルギー症状が引き起こされることがあります。具体的には、くしゃみ、鼻水・鼻づまり、咳といったアレルギー性鼻炎の症状や、目のかゆみ・充血、喉の痛みなどが現れます。ハウスダストや花粉症と似た症状ですが、原因がカビだと気付きにくいため注意が必要です。また、カビと接触することで皮膚炎を起こすケースもあります。黄色カビが生えた壁に触れた部分が赤くただれたり、ブツブツと湿疹が出たりすることもあり、アトピー性皮膚炎をお持ちの方などは症状が悪化する恐れもあります。一般に、カビに長期間さらされると感作(アレルギー反応を起こしやすい状態)されてしまい、今まで平気だった人でもある日突然アレルギー症状が出るようになる可能性があります。特に、小さなお子さんや高齢者は抵抗力が弱いため、カビの影響を受けやすい点に注意しましょう。
呼吸器疾患への影響
黄色カビは呼吸器系の疾患をお持ちの方にとって深刻な悪化要因となりえます。例えば喘息の患者さんがカビの胞子を吸い込むと、気道が刺激されて発作を誘発したり、慢性的に炎症が悪化してしまうことがあります。実際に、「梅雨時になると喘息がひどくなる」という方は、周囲の環境にカビが発生しているケースが少なくありません。また、気管支炎や肺気腫などの既往症がある方にとっても、カビの存在は症状を悪化させるリスクがあります。さらに恐ろしいのは、免疫力が極端に低下した状態(例えば、白血病の治療中や臓器移植後の免疫抑制剤使用中の方など)では、真菌症といってカビそのものが体内に感染症を引き起こす可能性があることです。アスペルギルス属のカビは、そうした免疫力の落ちた人の肺に入り込み肺アスペルギルス症という重篤な病気を発症させることがあります。健康な人では滅多に起こりませんが、「カビを侮って掃除していたら自分が肺炎になった」という笑えない事例も報告されています。黄色カビの胞子は目に見えないほど小さく、深く肺の奥まで入り込む恐れがあるため、特に呼吸器が弱い方やご高齢の方は細心の注意が必要です。
カビ毒(マイコトキシン)の危険性
前述したように、黄色カビの中にはマイコトキシンと総称されるカビ毒を産生する種類があります。マイコトキシンは種類によって様々な毒性を持ちますが、その中でもアフラトキシンは自然界で最強クラスの発がん性を持つ毒素として知られています。アフラトキシンは主に穀物やナッツ類を汚染する黄緑色〜黄色のカビが産生し、食品経由で人や動物の体内に取り込まれると肝臓がんの発症率を高めることがわかっています。住宅内で発生する黄色カビがすぐに深刻な中毒を引き起こすケースは稀ですが、例えば食品庫(パントリー)に生えたカビが食品に移り、それを気付かず食べてしまうような場合には危険が及ぶ可能性があります。また、カビ毒は空気中にも微量放出されることがあり、これを長期間吸い続けると慢性的な体調不良(頭痛、めまい、倦怠感など)につながるとの指摘もあります。いずれにせよ「カビが生えている環境=健康に良くない環境」であるのは間違いありません。黄色カビは健康リスクが大きいカビですので、「少しくらい放っておいても大丈夫だろう」と軽視するのは危険です。もし室内で黄色カビを見つけたら、早急に除去することが大切と言えるでしょう。
黄色カビの除去方法
では、実際に黄色カビが発生してしまった場合、どのように除去すればよいのでしょうか。市販のカビ取り剤で自力対応する場合と、プロに依頼する場合の違いも含め、効果的な黄色カビの除去方法を解説します。
市販のカビ取り剤で対応できるか?
結論から言えば、小規模なカビであれば市販のカビ取り剤で対処できる場合もありますが、黄色カビのように広範囲に根を張ったカビの場合、完全な除去は難しいことが多いです。
家庭向けのカビ取り剤には、主に塩素系漂白剤(いわゆるカビキラーのようなもの)やアルコール(エタノール)を主成分としたものがあります。塩素系漂白剤は特に浴室のタイル目地の黒カビなどを漂白して目立たなくするのに効果的で、アルコールスプレーは手軽に噴霧してカビを拭き取れるため家具や壁紙にも使いやすい利点があります。こうした市販品は入手しやすく手軽なので、多くのご家庭でカビが出た際にまず試みられていることでしょう。
しかし、市販のカビ取り剤には限界もあります。まず第一に、カビの種類によっては市販剤では表面的な効果しか期待できないものがあります。黄色カビを含め、内部まで根を深く張るタイプのカビでは、表面を漂白・殺菌できても素材内部に入り込んだ菌糸(カビの根)までは殺しきれません。木材や石膏ボード、コーキング材などに染み込んだカビは、市販のスプレーをかけただけでは完全に除去できず、表面を拭いて一見きれいになったようでも時間が経つと再発してくることが多いのです。実際、「何度市販の漂白剤でカビ取りしても同じ場所にまた生えてくる」という相談は後を絶ちません。また、塩素系薬剤は確かに強力ですが、その取り扱いには注意が必要です。塩素系のカビ取り剤は刺激臭が強く、吸い込むと喉や鼻がヒリヒリするほど刺激を感じます。換気が不十分な空間で使うと人体に有害ですし、目に入れば危険です。作業時には必ずゴーグルやマスク、手袋を着用しなければなりませんし、小さなお子様やペットがいるご家庭では薬剤に触れないよう最新の注意が必要です。
さらに忘れてはならないのが、カビ発生の原因そのものに対処しないとまた生えてくるという点です。市販のカビ取り剤はその場のカビ汚れを落とす対症療法にはなりますが、例えば「結露で常に壁が濡れている」「見えない所で水漏れしている」といった根本原因が放置されていれば、再びカビが繁殖するのは時間の問題です。以上のことから、黄色カビの除去において市販品だけで完璧に対応するのは難しく、被害が広がっている場合や健康への影響が心配な場合は、早めに専門のカビ取り業者へ相談することをおすすめします。市販品の手軽さは魅力ですが、黄色カビのように毒素を持つ危険なカビにはプロによる徹底除去が望ましいと言えるでしょう。
プロの除去は何が違うのか?
では、専門のカビ取り業者に依頼すると何が違うのでしょうか。最大の違いは、カビを「根こそぎ」「再発防止まで」対策してくれる点です。プロの業者はカビ除去の豊富な経験と専門知識を持ち、以下のようなアプローチで市販品では難しい黄色カビの駆除を実現します。
・カビの種類や広がりを特定: 業者は事前に現地調査を行い、黄色カビの発生状況を隅々までチェックします。必要に応じて真菌検査を行い、どの種類のカビか、空気中にどれほど胞子が飛散しているかなどを科学的に調べます。こうした専門調査により、適切な薬剤選定や施工方法の判断が可能になります。市販品で闇雲に対応するのとは違い、原因に合わせた的確な処置ができるのです。
・徹底的なカビの除去: プロはカビが生えている表面だけでなく、内部に浸透した根までしっかり除去することを目指します。専門の薬剤や機材を駆使し、素材を傷めない範囲でカビを物理的・化学的に根絶します。例えば当社が用いるMIST工法®では、ミスト状(霧状)の専用薬剤を噴霧し、目に見えないレベルで室内に浮遊する胞子や、素材の奥に入り込んだ菌まで行き渡らせて除菌することが可能です。また必要に応じて、カビに侵された壁紙や断熱材等の汚染物の除去・廃棄も行います。カビが酷い部分は思い切って取り除き、新しい部材で補修することもプロならではの対処法です。
・再発防止策まで講じる: カビ取り業者による施工では、仕上げに防カビ処理を施したり、発生原因に対する改善提案まで含めて対策します。薬剤による抗菌コーティングを施工箇所に行い、今後しばらくカビが生えにくい状態にすることも可能です。さらに、「換気をこのように改善しましょう」「ここは結露しやすいので断熱工事を検討しましょう」といったアドバイスも受けられるため、根本から問題を解決できます。市販品でその場しのぎをするのとは異なり、長期的な安心が得られるのがプロの除去の強みです。
このように、黄色カビの除去作業をプロに依頼することで、安全かつ確実にカビ問題を解決できます。特に広範囲に及ぶケースや健康被害が心配な場合は、無理に自力で対処しようとして症状を悪化させるよりも、初めから専門業者に任せた方が結果的に早く安心できるでしょう。
カビ取り業者が行う黄色カビ除去の流れ
それでは、実際にプロのカビ取り業者が行う黄色カビ除去作業の流れを見ていきましょう。当社カビバスターズ福岡での一般的な施工プロセスをご紹介します。
1.調査・真菌検査: まず初めに、現地へ伺いカビの発生状況を詳しく調査します。どの場所にどれくらい黄色カビが生えているか、建物の構造上の問題(漏水や結露箇所など)はないかを確認し、カビ発生の原因を突き止めます。必要に応じて、一般社団法人微生物対策協会と連携した真菌検査を実施します。例えばエアーサンプラーという機器で室内の空気中に漂うカビ菌を採取・測定し、種類や濃度を分析します。この科学的な検査によって、黄色カビの種類(毒性の有無など)や汚染レベルを把握し、最適な対策を立てることができます。
2.原因究明と対策立案: 調査結果にもとづき、カビ発生の根本原因を究明します。湿度が高くなっていた原因が換気不足なのか、壁内結露なのか、それとも雨漏り・水漏れなのか――状況はケースバイケースです。原因を特定したら、それに対処する方法も含めた除去プランを立案します。お客様に現状と対策方針をご説明し、除去作業の範囲・方法・費用・日数などについて十分に打ち合わせた上で施工に入ります。
3.養生・施工準備: 除去作業に入る前に、作業箇所の養生(カバーリング)を行います。カビ胞子が飛び散らないように、ビニールシートで作業エリアを区画し、他の部屋への拡散を防ぎます。あわせて、作業員は防護マスク・手袋・防護服など完全な防護装備を着用します。室内の家具や床を汚さないように保護し、必要であれば空気清浄機や換気装置を設置して、常に安全な作業環境を整えます。
4.黄色カビの除去作業: 準備が整ったら、いよいよ除去作業に入ります。まず、目に見えるカビは薬剤の塗布やブラッシングで丁寧に物理除去します。壁紙や木材の表面に付着したカビは擦り洗いし、根が染み込んでいる部分は削り取ったり、場合によってはその部位の壁紙・ボードを剥がして除去します。カビで汚染されたゴミは密閉して廃棄し、新たにカビを広げないよう管理します。次に、当社独自のMIST工法®による薬剤処理を行います。専用の機材を使って、抗カビ効果のある薬剤ミストを空間全体や壁の内部にまで行き渡らせます。ミスト状の薬剤が隙間の奥まで浸透し、目に見えないカビの根や胞子まで徹底的に死滅させます。この薬剤は人体や建材に優しい成分でできており、素材を傷める心配もありません。また、必要に応じてHEPAフィルター付きの業務用掃除機で浮遊する胞子や粉塵を吸引除去したり、汚染箇所をアルコール消毒したりと、考えうる限りの手段でカビを根絶していきます。
5.乾燥・拭き上げ・仕上げ: カビを除去し終えたら、仕上げに入ります。まずは徹底的に乾燥させることが重要です。除去作業の途中でも随時送風機や除湿機を用いていますが、施工後にも残った水分や湿気を飛ばします。表面が乾いたらカビの死骸や汚れをアルコールで拭き上げ、清掃します。施工前に取り外した家具や養生シートを撤去し、室内を元の状態に戻します。壁紙や建材を剥がした場合は、新しいものを補修施工し、美観もきれいに復元します。最後に、再発防止策として防カビ剤のコーティングを施したり、必要に応じて換気扇の設置提案や結露対策工事のご案内なども行います。作業完了後、お客様と一緒に仕上がりを確認し、カビがしっかり除去できていることを目で見て確認していただきます。場合によっては施工後の空気中のカビ検査を再度実施し、数値的にもカビ菌が激減していることを報告いたします。こうして全ての工程が終了です。
プロによる黄色カビ除去の流れは以上の通りですが、何より大切なのは安全性の確保と長期的な効果です。専門業者は作業中の安全管理はもちろん、施工後のお客様の生活が安心で快適になることまで考えて対応します。カビバスターズ福岡では、環境に配慮した薬剤を使用し素材を傷めない施工を常に心がけています。市販薬剤のように強い漂白成分で家具や内装をダメにしてしまう心配もなく、建物の構造を熟知した上で必要最低限の解体で済むよう工夫します。「その場限りではなく、ずっと安心」──それがプロのカビ除去と一般的なカビ掃除との決定的な違いと言えるでしょう。
カビバスターズ福岡の強み
数あるカビ取り業者の中で、カビバスターズ福岡ならではの強みは何でしょうか。当社は福岡を拠点に九州エリアで豊富な施工実績を持つカビ取り専門業者ですが、中でも以下のポイントにおいてお客様に大きな安心とメリットを提供しています。
1. 一般社団法人微生物対策協会と連携した真菌検査
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カビバスターズ福岡では、必要に応じて専門機関と協力したカビ検査を実施できる体制を整えています。私たちはカビの見た目や臭いだけでなく、科学的データに基づく診断を重視しています。そのために、一般社団法人微生物対策協会と連携し、室内の空気中に存在するカビ(真菌)を検査するサービスを取り入れています。具体的には、エアーサンプラーという装置で空気中の浮遊菌を採取し、培養によってどんな種類のカビがどれくらい存在するかを定量的に分析します。このような真菌検査によって、「目に見えている黄色カビ以外に隠れたカビはないか」「空気中の胞子濃度は安全か」といった点まで見える化することが可能です。検査結果は報告書としてお客様にご提供し、発見されたカビの種類に応じた対策プランをご提案いたします。第三者機関の科学的裏付けがあることで、より信頼性の高い施工と再発防止策が実現します。
2. 建築経験豊富なカビ取りスタッフ
カビバスターズ福岡のスタッフには、建築現場で長年大工として経験を積んだ者が在籍しています。そのため、建物の構造や仕上げ材に関する豊富な知識を持ち合わせており、カビ取りの際にも建築の専門家ならではの視点で対応できるのが強みです。例えば、壁の中に広がったカビを除去するには一部壁材を剥がす必要がある場合でも、構造を理解した上で適切な範囲を解体し、作業後にきれいに復元することが可能です。大工仕事を含むリフォーム的な作業も自社で完結できるため、外部のリフォーム業者を手配することなくワンストップで対処できます。また、「この柱は構造上重要だから極力傷めずに処理しよう」「配管裏にカビがあるから一緒に配管の漏れもチェックしよう」といった形で、建築物トータルの視点からカビ問題を解決できる点も大きな利点です。単に薬剤を撒くだけの業者とは異なり、住宅のプロフェッショナルがチームにいることで、安心・高品質の施工をお約束します。
3. 安全で確実な独自のMIST工法®
カビバスターズグループが開発した独自技術であるMIST工法®は、当社最大の武器です。前述のとおり、霧状の専用薬剤を用いてカビを根こそぎ除去する手法で、その効果と安全性は各種の試験で実証されています。使用する薬剤は一般的な塩素系漂白剤とは全く異なり、第三者機関による毒性試験をクリアした人体に無害な成分でできています。小さなお子様やペットがいるご家庭でも安心して施工をご依頼いただけます。塩素系のようなツンとした刺激臭もなく、施工後に嫌な臭いが残る心配もありません。それでいてカビの細胞膜や菌糸を破壊する強い効果があり、素材の表面から内部まで浸透してカビを死滅させます。また、MIST工法®には素材を漂白しないという利点もあります。塩素系薬剤だとカビと一緒に壁紙の色柄まで抜けてしまった…という話もよく聞きますが、MIST工法®ならそういった心配はありません。木材・クロス・カーペットなど様々な素材に適用でき、建材へのダメージを与えずにカビだけを狙い撃ちできます。さらに、薬剤には抗菌剤も含まれているため、施工後しばらくの間は防カビコーティング効果が持続し、新たなカビの発生を抑制する働きもあります。当社スタッフはこのMIST工法®の訓練を積んだエキスパートであり、現場の状況に合わせて最適な使い方を判断します。安全性と確実性を両立したMIST工法®は、黄色カビのように手強いカビ除去にも威力を発揮し、多くのお客様からご好評をいただいています。
以上のような強みを持つカビバスターズ福岡だからこそ、一般の方では対処が難しいカビ問題にも安心してお任せいただけます。「カビを確実に取り除きたい」「再発しないように根本から解決したい」とお考えでしたら、ぜひ当社の強みを活かしたサービスをご検討ください。
施工事例の紹介:黄色カビ除去のBefore & After
実際にカビバスターズ福岡が手がけた黄色カビ除去の施工事例を一つご紹介します。ビフォー・アフターを通じて、プロの施工によってどのように状況が改善するかイメージしてみてください。
ケース: 福岡市内の築20年ほどの戸建住宅にお住まいのA様から、「押し入れの中がカビ臭いので調べたら、壁が黄色っぽく変色してカビが生えていた」とのご相談がありました。押し入れ内部を確認すると、壁の石膏ボード表面が所々黄色い斑点状のカビで覆われ、一部は白っぽい綿毛のようにも見える状態でした。いわゆる黄色カビが繁殖しており、押し入れ特有のカビ臭も強くなっていました(施工前の状況)。A様宅ではご家族に喘息持ちの方がおり、このままでは健康に悪いのではと心配されていました。
原因調査: さっそく当社スタッフが現地調査を行ったところ、押し入れの背面にあたる壁が外気に面しており、どうやら換気不足で冬場に結露が発生しやすい構造になっていました。さらに押し入れは普段扉が閉めきられていて通気が悪く、その壁の裏で発生した結露水が乾きにくい状態でした。その結果、湿気を好む黄色カビが壁表面で繁殖し、表面にまで出てきていたと考えられました。相当長期間カビが育っていたことが判明しました。つまり、見えている範囲以上に壁内部深くまでカビ汚染が進んでいたのです。
除去施工: A様とご相談の上、問題の押し入れ壁一面に対してカビ除去施工を行いました。まず荷物をすべて搬出し、押し入れ内部を完全に養生して作業開始です。壁紙を丁寧に剥がし、その下の石膏ボードもカビが酷い部分(中央部から下部にかけて)を一旦取り外しました。案の定裏面には黄色や黒のカビがびっしり付着していましたので、取り外したボード類はそのまま廃棄処分としました。露出した柱や間柱、内側の構造面にもカビが及んでいたため、アルコール系の洗浄剤とブラシでカビを擦り落とし、さらにMIST工法®で見えないレベルの胞子まで徹底的に除菌しました。押し入れ以外の部屋に胞子が飛ばないよう、終始空気清浄機を稼働させ陰圧を保ちながらの作業です。カビを除去した後、壁内部の断熱材も一部交換し、防カビ効果のある断熱材へ入れ替えました。そして新しい石膏ボードを張り直し、元のようにクロス(壁紙)を施工して見た目を復旧しました。
施工後の変化: 作業完了後、押し入れ内部の壁は真新しい仕上がりになり、あれほど広がっていた黄色いシミやカビ汚れは一切見られなくなりました(施工後の状況)。専用機材で空気中のカビ菌数を測定したところ、施工前は基準値を超えていた胞子数が大幅に低下し、安全なレベルになっていることを確認しました。A様にもご自身の目でBefore & Afterを確認していただきましたが、「押し入れの中とは思えないほど空気がすっきりしました。カビ臭さが全く無くなり、これで安心して布団を収納できます」と大変喜んでいただきました。さらに、断熱と換気の改善策としてルーバー付きの押し入れ扉への交換もご提案し、施工後に導入いただきました。これにより押し入れ内にこもる湿気を逃がしやすくし、再発リスクを下げる工夫も施しています。
この事例のように、プロによる施工では単に黄色カビを除去するだけでなく、その原因にもアプローチすることで再発を防止し、なおかつ見た目もきれいに復旧することが可能です。施工前は壁一面が黄ばんで黒い斑点も散見されていた押し入れが、施工後には真っ白で清潔な状態に生まれ変わりました。まさに「カビ取りと同時にプチリフォーム」のような効果も得られるのが専門業者に依頼するメリットです。カビバスターズ福岡では他にも浴室の黄色カビ除去や、賃貸マンションの空室で発生したカビ被害の修復、食品工場の壁面カビ対策など多数の施工実績があります。それぞれのケースで培ったノウハウを活かし、お客様の状況に合わせた最適な方法で黄色カビ問題を解決いたします。
黄色カビの再発防止策
黄色カビを取り除いた後、その状態を維持するには再発防止策が欠かせません。一度きれいになっても、同じ環境であればまたカビが生えてしまう可能性があるため、以下のようなポイントに気を付けて生活することが大切です。
1. 室内の換気を徹底する
カビ対策の基本は換気です。とにかく湿気を室内に溜め込まないことが重要になります。日常的に窓を開けて風を通したり、換気扇を適切に使ったりして、新鮮な空気と入れ替えましょう。特に入浴後の浴室や調理中のキッチンは多量の水蒸気が発生しますので、その都度換気を行う習慣をつけてください。また、押し入れ・クローゼットなど長時間閉め切りがちな収納も、晴れた日には扉を開放して空気を入れ替えると効果的です。近年の住宅は高気密・高断熱で24時間換気システムが備わっていることが多いですが、その換気システムがしっかり作動しているか(フィルターが目詰まりしていないか等)のチェックも大切です。エアコンや空気清浄機では換気はできませんので、「換気=外の空気と入れ替える」という点を意識してみてください。
2. 室内の湿度管理をする
カビの発生を抑えるには、湿度を60%以下に保つと良いと言われます。梅雨時や夏場は何もしないと簡単に70%を超えてしまいますので、除湿がキーワードになります。エアコンのドライ運転や除湿機を活用し、湿度計を見ながら適度な湿度を維持しましょう。冬場でも結露が発生する環境では局所的に湿度が高くなっています。結露を見つけたらそのままにせず、すぐに雑巾で拭き取ってください。発生源となる暖房器具(石油ストーブなど開放型のものは水蒸気を多く出します)の使い方も見直しましょう。加湿器の過剰使用にも要注意です。乾燥しすぎも問題ですが、加湿しすぎて部屋中ジメジメでは本末転倒です。適切な湿度を保つことが、黄色カビのみならず黒カビや他のカビ全般の予防につながります。
3. カビの栄養源を断つ(清掃の徹底)
意外と見落とされがちなのが、ホコリや汚れの存在です。ホコリには人の皮脂や繊維くず、食品のカスなどカビの栄養になるものがたくさん含まれています。せっかく湿度や温度に気を付けていても、餌が豊富にあってはカビは育ってしまいます。日頃から掃除機掛けや拭き掃除を行い、床や棚、換気口まわりなどにホコリが積もらないようにしましょう。特にキッチンでは油汚れがカビの温床になりますので、コンロ周りやレンジフードの清掃も定期的に行うと良いです。また、観葉植物の鉢土にもカビが生えやすいので、水をあげすぎないようにするとか、表面の土を時々かき混ぜて風通しを良くするといった工夫も有効です。住まいを清潔に保つことが、結果的にカビ予防の近道となります。
4. 定期的な点検とメンテナンス
どんなに対策をしていても、見えないところで湿気が溜まったり構造上の問題が発生したりすることがあります。過去に黄色カビが生えた場所や、水漏れ・結露が起きていた場所は、定期的に点検してみてください。壁紙の奥でカビが広がって再発し始めると、うっすら黄ばみやカビ臭となって現れてきます。その兆候を見逃さず、早め早めに対処することが大切です。また、新築から数年以内のお宅やリフォーム直後の場合、施工時の木材の乾燥が不十分だった部分にカビが発生することもありますので、注意して観察しましょう。カビバスターズ福岡ではアフターケアのご相談も承っております。ご希望があれば定期点検に伺い、カビの再発がないかチェックするサービスも可能です。ご自身での判断が難しい場合はプロの目で診断することで早期発見・早期対応につながります。
以上が黄色カビの再発防止策の主なポイントです。せっかく除去したカビがまた生えてしまっては悔しいですし、何より健康に良くありません。日頃の換気・清掃・湿度管理といった地道な対策がカビの発生を遠ざけ、結果的に住環境を守ることになります。それでも万が一「またカビが発生してしまった」「どうもカビ臭い気がする」という場合は、早めに専門業者へ相談することをおすすめします。小さな再発のうちに対処すれば被害も少なくて済みますし、カビ取り業者であれば原因も含めた再発防止策まで提示してくれます。私たちカビバスターズ福岡は、黄色カビをはじめとする住宅内のカビトラブル全般に対応しております。お困りの際はお気軽にご相談いただき、一緒に大切なお住まいの健康を守りましょう。
まとめ
黄色カビは放置するとアレルギー症状の悪化や深刻な健康被害を引き起こしかねない厄介なカビです。高温多湿な日本の住環境ではどのご家庭でも発生し得る問題ですが、正しい知識と対策で防ぐことができます。本記事の内容が、黄色カビへの理解を深め、安全な除去と予防の一助になれば幸いです。カビに関するご質問やお困りごとがございましたら、いつでもカビバスターズ福岡までお問い合わせください。専門業者の立場から皆様の安心・快適な暮らしをサポートいたします!
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【検査機関】
一般社団法人微生物対策協会
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