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アルコールでカビが除去できない理由:詳細版

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アルコールでカビが除去できない理由:詳細版

アルコールでカビが除去できない理由:詳細版

2024/06/13

アルコールは、身近な除菌剤としてよく使われています。しかし、カビに対して万能ではありません。確かに、カビの一種である「酵母菌」や「糸状菌」に対しては殺菌効果があり、表面的なカビを死滅させることができます。しかし、以下の理由から、アルコールでカビを完全に除去することはできません。

 

1. カビの種類

カビには様々な種類があり、アルコールに強いカビも存在します。例えば、「黒カビ」や「アスペルギルス」などのカビは、アルコールに対して耐性を持っているため、死滅させることができません。

例:

・黒カビ: 浴室や洗面所などの水回りに発生しやすいカビです。壁や天井に黒い斑点として現れ、頑固で除去が難しいのが特徴です。アルコールは黒カビに対して効果が弱く、完全に除去することはできません。

・アスペルギルス: 空気中に存在するカビの一種です。肺に感染すると、アスペルギルス症という病気を引き起こすことがあります。アルコールはアスペルギルスに対して効果が弱く、完全に除去することはできません。

 

2. カビの根

カビは、肉眼で見える部分だけでなく、壁や床の奥深くまで根を張っています。アルコールは表面的なカビしか殺菌できないため、カビの根まで浸透して死滅させることはできません。

例:

・壁の裏側: 結露によって壁の裏側にカビが発生している場合があります。アルコールを表面に噴霧しても、壁の裏側のカビまで浸透することはできません。

・床下のカビ: 床下は湿度が高く、カビが発生しやすい場所です。アルコールを床に噴霧しても、床下のカビまで浸透することはできません。

 

3. カビ胞子

カビは、胞子と呼ばれる繁殖器官を飛ばして増殖します。アルコールは胞子を死滅させることはできません。そのため、アルコールでカビを除去しても、胞子が残っている可能性があり、再びカビが発生する可能性があります。

例:

・カビ臭い部屋: カビ臭い部屋には、カビの胞子が浮遊している可能性があります。アルコールでカビを除去しても、胞子が残っているため、再びカビが発生する可能性があります。

・アレルギー症状: カビ胞子を吸い込むと、アレルギー症状を引き起こすことがあります。アルコールでカビを除去しても、胞子が残っているため、アレルギー症状が改善されない可能性があります。

 

4. 再発防止効果

アルコールは、カビの根や胞子を死滅させることはできないため、カビの再発を防ぐ効果はありません。

例:

・カビが生えやすい場所: 浴室や洗面所などの水回りは、カビが生えやすい場所です。アルコールでカビを除去しても、湿度の高い環境が改善されないため、再びカビが発生する可能性があります。

・結露対策: 結露はカビの原因となるため、結露対策が必要です。アルコールでカビを除去しても、結露対策を行わないと、再びカビが発生する可能性があります。

 

★カビ除去に有効な方法

カビを完全に除去するには、以下の方法が有効です。

1. 塩素系漂白剤

塩素系漂白剤は、カビに対して強い殺菌効果があり、カビの根や胞子まで死滅させることができます。ただし、塩素系漂白剤は刺激が強いので、使用時は注意が必要です。

例:

・カビ取り剤: 市販のカビ取り剤には、塩素系漂白剤が含まれているものがあります。カビ取り剤を使用する際は、使用方法をよく読んで、換気を十分に行い、マスクや手袋を着用しましょう。

・塩素系漂白剤: 塩素系漂白剤を直接カビに吹き付けることもできます。ただし、塩素系漂白剤は金属や衣類を傷めるので、注意が必要です。

 

2. カビ取り剤

カビ取り剤には、塩素系漂白剤以外にも、過酸化水素やアルキルアンモニウム化合物などの成分が含まれています。カビの種類や発生場所に応じて、適切なカビ取り剤を選びましょう。

例:

・過酸化水素: 過酸化水素は、塩素系漂白剤よりも刺激が弱いカビ取り剤です

・アルキルアンモニウム化合物: アルキルアンモニウム化合物は、カビだけなく、細菌やウイルスにも効果があるカビ取り剤です。

 

 

3. 専門業者

カビの範囲が広範囲にわたる場合や、自分で除去するのが難しい場合は、専門業者に依頼することをおすすめします。

例:

・カビ調査: 専門業者は、カビの発生状況や種類を調査し、適切な除去方法を提案してくれます。

・カビ除去: 専門業者は、専用の機材や薬剤を使用して、カビを徹底的に除去してくれます。

・再発防止対策: 専門業者は、カビの再発を防ぐための対策も提案してくれます。

 

まとめ

アルコールは、カビの一種である「酵母菌」や「糸状菌」に対して殺菌効果がありますが、カビを完全に除去することはできません。カビを完全に除去するには、塩素系漂白剤やカビ取り剤を使用するか、専門業者に依頼することをおすすめします。

 

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